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ライターの仕事 何度も修正が来る悪夢


ライターの仕事を始めて数年後、
さまざまな企業の求人広告や会社案内、入社案内パンフレットなどのお仕事を頂くようになりました。
そこで、経営者や社員にインタビューして、
文章に起こすのですが、時々、ダメだし、
全修正、なんてことがありました。

取材で聴いた内容を書いているし、
その場で、こんなテーマ、内容で書きますねと
確認を取っていてもです。

そうなると、大変。修正して再提出しても、また直し。
その理由は不明確で、「なんとなく違うんだよねー」と言われてしまうのです。
これ、文章に限りません。
デザインや全体的な構成、写真なども同様のことが起こります。
特にデザインは、一度ダメだしされると厄介です。
イメージが違うとか、好みじゃないとか。
じゃあ、あなたの好みはどんな感じ?と聞いても、
よくわからないんだけど・・・、と返されてしまう。

こういうことが繰り返されるとメチャストレスになるし、
クリエイターにとって修正が繰り返されるのは、悪夢。
疲弊していくのが落ちです。

そこで、こういう事態が起こらないようにどうすべきか、
ディレクター仲間に相談しました。

すると、初稿を出すときに「趣意書」を出すべき、と言われました。
趣意書と言うのは、文字通り
この広告の趣旨を書き記したものです。
主にこんなことを伝えます。

① 誰に向けたモノか?(ターゲット)
② コンセプトは?(競合他社との差別化ポイント)
③ ターゲットが得られるベネフィットは?(利益)
などなど。

要は、文章やデザインは、
なんとなく好みや感覚で書いているわけではなく、
①②③のように、広告の効果を得るために、
ターゲットを設定し、競合他社と差別化できるポイントを抽出し、
それをテーマにして書くなど、
きちんとエビデンスに基づいて作っているのです。

この趣意書を最初に伝えないとクライアントも、
なんとなく違う気がするけど、何が違うのかわからない、
だから直してみて…という魔のスパイラルが起こるのです。
広告やコピーは、きちんとしたロジックに基づいて作られている。
皆さんも①②③をきちんと設定して書きましょうね。

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