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叶ってしまった生卵の話

このところTL(ムーンプランナーユーザーと自問自答ガールズ)をにぎわせているウィッシュリストについての生卵・ゆで卵・煮卵の話、私も色々思い当たることが多くて面白かった。

内容はもう知ってるよ、という方は目次から下に飛んで、卵??という方は最初のリンクからじっくりと。書いてあることは、自分なりの解釈なので、あしからず。


生卵・ゆで卵・煮卵の話の素(予習)

この話についてのムーンプランナーさんとあきやあさみさんのスペースと、その後のあきやさんの感想はこちら↓

それについてのムーンプランナーさんの有料記事はこちら

三部作になるそうなので、あとひとつを楽しみに。

この話を聞くまでの私のウィッシュリスト(ご存じの方はここから)

有料記事の内容を詳細に書くのはどうかと思うので、簡単に言えば、手帳におけるウィッシュリストの効用(悪い方向に働くことも)とどんなことをウィッシュリストに書くかのお話だ。自分の心の中からでてくる、いまのところ現実に接続していない、やりたいこと(なま)、色々万難排して取り組めばできないこともない大き目のやりたいこと(ゆで)、基本的にあとはアクションを起こすだけのやりたいこと(煮)のコンビネーション。

私のムーンプランナーに書いているウィッシュリストを眺めてみると、メインはゆで卵。〇〇になりたい、的な生卵はあるものの、具体性はとぼしく楽しくない(夢がない)。煮卵は仕事で諦めがちな趣味のことのメモ(展覧会の日付とか)がメイン。大がかりなプロジェクトばっかり目白押しにおいてあって、結果としてできないことがストレスになるだろうなあ、というものであった。これはこれなりに機能していたので、悪くはないのだが、書いていて楽しくない。

煮卵の問題

ウィッシュリストの書き方によって、自分の可能性を狭めてしまう問題は、実は以前から感じていて、去年の6月の月報にこんなことを書いている。

「こなせる目標」を立ててみたり(それはほんの少しコンセプトとずれているかもしれない)、「やりたいこと」より「やれること」、Todoのチェックボックスに簡単にチェックが入ることを先にやり始めたのでは?

もちろん何もやらないより数段良いのだけれど、たくさんの方向から引っ張られた結果、ベクトルはどちらへ?ということで、本当にやりたいことがなんかちょっとゆがんでしまって、進んではいるけれど、これは本当に望んだ道か?という疑念が浮かんできてしまったのです。

6月の月報より

そんなことを考えていたから、今回の話は色々と刺さった話だった。

20代にけっこうな生卵をかなえていたことを思い出した🥚

生卵は叶うことがある、という話を聞きながら、あ、私もけっこうな生卵をかなえていたことがあるじゃないか、と気が付いた。

20代、大学を卒業したものの行先未定で、好きというだけでこの職業(研究するお仕事)にチャレンジし続けていいのだろうかと悩んでいた時代、師匠の勧めで、国際学会に参加した。海外旅行は人生2度目、師匠は放任主義なので、「現地集合・学会の会場で待ち合わせ」だ(インターネットもあまり普及していない時代だから結構な大冒険)。

やっとのことでたどり着いた大学、ほとんど通じない英語で案内してもらった研究室や街の空気に感動し、旅が終わるころには「私はここで研究して生活したい!」というものすごい生卵が生まれていた(まあこのころは手帳のことは考えていなかったけど)。その勢いで師匠に「ここで研究したいです!」と話したら、「いや、それはかなーり難しいと思うよ」と返ってきた。

そもそも英語まったくダメ、日本の大学院ですら入ってない、才能ない、お金もない、伝手もないといっていい、いや入学試験とか無理でしょここのレベルはワールドクラスだよ...…

今考えるとなんと無謀な、というウィッシュだったけど、とても具体的でワクワクする願いだった。そして、それが頭にあるだけで、色々なことが引き寄せられてきてぞろぞろと大量のゆで卵がやってきた(今考えると生卵をゆで卵にしたという意識はないから、「そのため」というつもりはなかった)。一見まったく関係がないようなことが、伝手につながったり、試験につながったりして、気がつけば3年後、その大学に入学し、研究をはじめていた。

生卵をカチ割る理由は色々ある

こんな生卵をかなえられるのに、何故に今のウィッシュリストがしょぼいのか。まあ一つは、自分のことだけ考えていればよいという訳ではなくなったことだろう。パートナーと生卵が共存できないこともあるし、パートナーが自分の生卵と比べてカチ割りに来るケースもある。そして毎回くさされているとそれを内在化してしまうこともある(自信がないときは特に)。
 あと周りに諦めた人(多分に生卵をカチ割られ続けた人)が多くいるケースでも、無意識に割りに来る人もいるので要注意。

よく考えるとこれって、前回の「アーモンドチョコレート」の話にも通じるところがある。自分の好きなものを守るのは難しい(生卵だし)。

改めてウィッシュリストを書く

そこで改めてウィッシュリストを書いてみた。やっぱりゆで卵は「やれるってわかってるのにやらないリスト」に見えてきてしまって、もとのウィッシュリストは一回破棄。

やりたいこと100・好きなこと100

どんな事を自分はやりたいと思っているのだろう、と思ったときに「好きなこと100」と「やってみたいこと100」のリストを思い出した。手帳使う人は良く年末年始に書いてみたことがあるかと思うが、私も以前書いてみて、結構ワクワクしたなというのを思い出したからだ。

私の「好きなこと100」は人生を楽しくするちょっとしたことリストで、どちらかというとストレス対策。緊急用というリストには電話をする相手やスタバで頼む飲み物とかが書いてある。
「やってみたいこと100」は行ってみたいところ、やってみたい趣味、仕事でやってみたいことなどが実現可能性を無視して書いてある。

どちらかというと「やってみたいこと100」の方がヒントになりそうだけど、ストレス対策の方は自分が好きなものの傾向が良く見える。

自分にとって、一個一個の旅はゆで卵だ(リストにあった中で「オリエント急行で大陸横断」はロシア情勢が何とかならない限りは無理だが)。わくわくしそうな生卵は何だろう。※ちなみにこの列車で大陸を旅する話にはルイビトンのスーツケースをオーダーするという壮大な生卵もないではないのだが、これはまた別の話。

スポーツカーが似合う婆になる

リストはゆで卵と煮卵が混在している。ずっと眺めていると「スポーツカーに乗る」「運転がうまくなる」というのがあった。そっか、「スポーツカーにかっこよく乗れる婆さんになる」という夢があったなあ。運転は好きだけどさしてうまくないし、メカに詳しいわけでもない、スポーツカーを買うお金もないのに、そういうイキイキした婆さんが憧れなのだ。そして婆さんになってからスポーツカーに乗っても似合うわけじゃないから、似合わないうちからチャレンジすべきだよな(年取ったらこのバッグがにあうように…があんまりうまく行かないのと一緒だと思っている)。

今年ちょうど車検で乗り換えを検討していたので、お財布と趣味の許す範囲でスポーツカーに寄せたものに乗り換えようと以前から思っていた。そこでゆで卵はこの車を買う、煮卵は試乗に行くになるわけだけれど、実は私はこういうことは結構苦手だ。運転うまくないから、ショールームに行くのもなんか嫌だし、緊張する。いろんなことが分かっていないのにこれを買いたいのと言われそうで、冷や汗ものだ。つまり生卵はワクワクなのに、ゆで卵への道はなかなか厳しい。

そう言っているうちに、現在乗っている車のバッテリーの調子が悪いことに気が付いた(イグニッションまわしてもかかりにくい)。これは止めると二度とかからないのでは💦と、ディーラーに電話するもお休み。仕方なく苦手なカー用品やになんとか車を止めてバッテリーのチェックをお願いした。

まあいかにもオロオロしているおばちゃんだったためか「ボンネットってあけられます?」ぐらいの勢いで聞かれたので(普通のひとは女の人だからってバカにしてって思うかもしれないが)、はいはい~という感じで色々教えてもらえた。いつもだったら、冷や汗だらだらのTodoだが、ちょうど頭に生卵があったので、「もしかして、これは実績クリアってやつ?」と妙にポジティブにとらえらえたのだった。

こういう感じって生卵が決まってゆで卵が寄ってくるときと同じ感じ。ワクワクする生卵はゆで卵や煮卵への忌避感を下げてくれる効果もあるのだなあ、としみじみしていた。

仕事関係の生卵もあるのだが、とりあえずウィッシュリストを折々に更新できたらいいなと思っている。いまのところ無理に煮卵を作るのではなく、よってくるゆで卵をみながら適宜煮卵を作るというのがよさそうだ。

色々難しいけれど、今回はここまで。また考えがまとまったら書くことにしよう。







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