多重債務タヌキの話⑦なぜFXを選ぶのか

タヌキは競艇やパチンコ、スロットもするが、FXへの熱があるようだ。

なぜFXなのか。

答えは簡単だ。FXは「上がるか下がるか」を当てるだけのゲームで、勝ち負けや手数料を考慮しないならば「猿でも50%で当てられる」ギャンブルなのだ。また、ロット変更やレバレッジを効かすことができるので

『あのときたくさん賭けていれば今ごろは勝てた』←という変な自信を持てる
『今回負けても倍プッシュで何とかなる』
『生活費を投入すれば逆転できる』

といった思考になれるのだ。

パチンコなどはここが違うところで、パチンコの場合は店の良し悪しや会員カード遊戯、打つ技術など細かなテクニックが重複するため「猿では勝ちにくい」のだ。また、レートの変更も４円パチンコが限界のため倍プッシュやマーチンゲールもできない。

競艇はレートを上げられるが、回収率が75%と、とても勝ち負けが50:50になるような優しいものではない。

これが、タヌキがFXでしか活路を見いだせない原因なのだ。

また、FXの場合は勝負の期間を伸ばすことができる。パチンコや競艇には一般に「含み損」などの概念はないが、FXに関しては

「今は負けてるけどこれは中期目線で買ったから問題ない」←本当は短期目線

「あのとき俺が持ってたやつ、上がってるじゃん！やっぱり予想は正しかった！」

などと言えるのである。

パチンコだったら

「今日は負けた！最悪だ」
とか
「俺が退いたあとにあのオバサンにすぐ当てられた！遠隔！面白くない！」

となるから、気持ちが全然違うわけです。

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ちなみに、この３つの中でFXと競艇だけはプラスにするのは鬼のように難しいことは付け加えておく。