多重債務タヌキの話②結果は運任せではない

ギャンブルにおいて軽視されがちなのが「努力」である。

ボクシングで世界チャンピオンになる、東大に受かるなどといったことは債務者たちには無縁の世界であり思考の外であるし目指すこともしないが、ギャンブルだけは「勝てる」「億万長者になる」と「思えてしまう」のである。

研究者だろうが画家だろうがアスリートだろうが、第一線で活躍するような人たちは多くが幼少期から才能を発揮し、磨き、他の誰よりも努力をすることで成果を出している。

ギャンブルに溺れ、推しに貢ぎ、働かず、ぐうたらと逃げ回る債務者とは「かいてきた汗の量」が違うのである。

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…おや?タヌキがFXへのやる気を出しているようだ。

それ自体は構わない。

ただ、ピアノでいえばドレミがやっとのレベルなのに「ショパンの革命を1年後に完璧に弾く」と言っているようなバカさなのである。

なぜ勉強や運動や音楽や事業活動などでやる気を出さないのか、それは「努力がしんどい」からである。そしてFXなどはボディービルダーの体型などと違って「努力のあとが見えづらい」からである。

また、世界タイトルをとりたいなら予選を勝ち抜いたり実績を積んだりしないといけないが、FXはバカと一流、貧乏と金持ちが戦える特殊な場所である。

多重債務者はこのあたりが分からない。そして分からないからこそ夢を抱いたまま死んでいけるのである。

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