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僕の見る世界、楠木ともりの作る世界

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1ヶ月にわたり行われた楠木ともりさんのソロライブツアー「Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK⇄FLOAT』」名古屋公演の方に参加してきました。

前回の豊洲でのライブで初めてソロとしてのともりさんを見て「次もまた参加したい」と思っていたのですが、こちらの予定の調整が上手くいかず参加が危ぶまれていた所でなんとか名古屋だけ参加することができました。
まずそれがシンプルに嬉しい(笑)

それでは感想に入ります。



セットリスト

1.sketchbook
2.僕の見る世界、君の見る世界
3.ロマンロン
4.クローバー
5.Forced Shutdown
6.山荷葉
7.眺めの空(アコースティック)
8.よりみち
9.熾火
10.遣らずの雨
MC
11.もうひとくち
12.タルヒ
アンコール
13.alive
MC、物販紹介
14.ハミダシモノ
お知らせ、最後の挨拶



特に印象的だった曲

・sketchbook
今回は客をとにかく「楠木ともりの世界や本人が今回のツアーで見せたいコンセプトに引き込む」「没入感」という点が終始徹底されていました。
このsketchbookもカーテンを開けず照明で一面の星空を演出し、そこから透けて見えるともりさんがステージの真ん中で歌うという魅せ方で会場を釘付けにし、世界に引き込む下ごしらえを完成させていました。


・僕の見る世界、君の見る世界
sketchbookとは対象的にタオルをぶん回すアップテンポな曲調で緩急を出していました。
この「緩急」が今回のライブのポイントのひとつで、今回のツアーのタイトルである「SINK⇄FLOAT(浮き沈み)」がこの緩急でよくあらわれています。
また、セトリを見てもらえれば分かる通り10曲目までMCなしのノンストップ披露であるので途中でこの緩急が削がれることが無く前述の「世界観に引き込む」大きな要因にもなっていました。


・クローバー
メジャーデビュー前、つまりハミダシモノのリリース以前に作られた曲のひとつです。
眺めの空など他の曲はメジャーデビューするにあたって新たにアレンジや音を加えて各シングルに収録されていますが、この曲だけはいまだに収録がされておらず他とは一線を画した曲になっています。
自身の学生時代を元にした一言で言うなら「重い曲」なんですが、メジャーデビューや声優としての経験を経た今、改めて客席を前に歌っている姿は自分の足跡を今一度しっかり見つめ直し新たなステップへ進む一歩を踏み出そうと気合いを入れ直しているように見えました。


・Forced Shutdown
個人的にともりさんのソロ曲を真面目に聴くきっかけになった曲なので思い入れ深いです。
ともりさんのライブの特徴として「サイリウムやブレードなどの光り物の類は全面禁止」というのがあるんですが、その影響で照明の演出が非常に際立っており、特にこの曲ではそれが顕著です。
前回の豊洲でのライブでも凄まじかったんですが、今回のツアーではさらにパワーアップしておりまさにひとつの完成系になっていました。
またこの曲は披露する度にバンドメンバーが微妙に入れる音を変えているのがわかりやすく、同じものはふたつと無い「ライブは生もの」を象徴している点も好きです。


・遣らずの雨
最新シングルの一発目の曲で、スタートからMC無しで続いた楽曲ラッシュのラストという大役を担った曲です。
「雨が……」という言葉からギターの爆音が入り激しい雨を表現しているのが印象的なこの曲は生で聴くことでより迫力を感じて会場のボルテージも豪雨のような激しさに包まれていました。
また今回のライブの途中、会場周辺は雨が降っていたようで、雨をテーマにしたシングルを出したのに最速クラスの梅雨明けを嘆いていたともりさん的にも嬉しい天からの贈り物だったんじゃないでしょうか。


・タルヒ
昨年の夏に行われたオンラインライブの最後にこの曲が発表されてからなんやかんやで一年が経ちました。
タルヒとは軒先などに長く棒状に垂れ下がったつらら、つまり寒さへの情景を指しているのですがそれを暖かく包み込むような優しい歌声が印象的です。
ここまでジェットコースターのような楽曲のフルコースを味わった最後に〆のスープと言わんばかりにこの曲を披露したのはライブの終わりを感じさせ、感謝の気持ちと同時に少しさみしくもあり「もっと聴きたい!」という気持ちにもなりました。


・ハミダシモノ
正真正銘のラストはメジャーデビューを鮮烈に飾ったこの曲。
一番はゆっくりと、そこから一気にくる爆奏で新たなる境地を見出していました。
また一瞬の無音や音に合わせた照明など今回のツアーで見せたもの全てが詰めに詰め込まれていて正直一回見ただけじゃ脳が処理しきれませんでした(笑)
そこはライブ円盤や今後出ると思われる音源でしっかり保管していきたいです。
個人的に1stシングルの曲を様々な形式で披露して大事にしてるアーティストはとても好きなので今後のライブでもエース楽曲として起用していってほしいです。



総括

参加できて、楠木ともりさんの世界に入れてよかったに尽きます。
ともりさんの曲は作詞作曲の大半がご本人が担当してるので頭や心に曲のパワーがダイレクトに伝わってくるという点がとてもお気に入りです。
心に訴えかけてくるような曲をこれからも現地で、生でたくさん浴びていきたいですね。


ホールツアーもどっかしらには行くと思うので冬も楽しみにしています。

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