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日本一、いや世界一の鉄道会社JR東日本について。(就活編)


 みなさん初めまして、今回は鉄道業界の業界研究を各社ごとに深掘りしていきたいと思います。まず初回の今回は国内ではJR東海に並ぶ大企業であるJR東日本(東日本旅客鉄道)について近年の採用傾向や職場の内部状況などを研究していきたいと思います。

目次

1.会社概要 
2.採用形態(新卒)について 
3.活躍フィールド・求められる人物像 
4.平均年収 
5.社内の様子・雰囲気 
6    福利厚生     

①会社概要

社員数 51160人(2020年4月現在)
資本金 2000億円

② 採用形態(新卒)について

JRを含め、多くの鉄道会社では採用に当たって幹部候補生である総合職と現業職の2つの採用コースを設けています。

・総合職…所謂幹部候補、現場を2,3年で一通り経験した後、支社や本社に異動しグループ全体のマネジメントに携わる。そのため入社時は後述するエリア職と大差はないのですが昇進スピードが違う、また採用の難易度は極めて高く学閥が形成されているとの声もあります。ただしイベント等で混雑が予想される場合は本社・支社勤務であっても駅に応援に行く場合があるようです。

・エリア職…他社のプロフェッショナル職やエキスパート職に当たる所謂現業職で運輸、通信、保線、整備など鉄道の第一線での活躍に加えて鉄道による観光開発、地域活性化や宣伝などでの活躍も期待されています。採用難易度はそこまで高くは無く、学歴よりも学生の人柄やクレペリン検査、SPIなどの適性検査の結果を重視している。特に面接などでは何気ない質問の中からも学生の人柄や協調性があるかを判断することがあります。

 この中でも近年大きな変化があったのはエリア職で2020年より以前は他のJRと同じでプロフェッショナル職と呼ばれていました。しかし2020年採用より新たにエリア職という名称に変更しました、これはJR東日本が掲げる経営ビジョン「変革2027」に則ったもので従来の「鉄道を起点としたサービス提供」から「ヒトを起点とした価値・サービスの創造」に転換することで鉄道収益以外での収益を増やし来るべき人口減少に備え、海外事業に注力することを目指しているので、総合職に限らず海外で活躍できる人材を求めていると考えられます。

③活躍フィールド・求められる人物像

総合職

・活躍フィールド

海外事業を含めたJR東日本グループのあらゆるビジネスフィールドで活躍していただきます。

(JR東日本公式ホームページより引用)

​エリア職

・活躍フィールド

東日本の各エリアを軸にしたビジネスフィールドで活躍していただきます。また、海外事業を含めた広範なフィールドで活躍していただく場合もあります。

(JR東日本公式ホームページより引用)

このように総合職・エリア職ともに海外事業を含めた、広範囲のフィールドで活躍することが期待されています。これは総合職だけでなくエリア職で採用されたとしても、本人の努力と意欲次第では本社や支社勤務となったり、海外の事業にも参加することが可能なのです!JR東日本はこうした意欲的であるとともに先述した通り協調性のある人を求めています。また研修期間もしっかり設けられていて、近年の会社にありがちな即戦力を重視するのではなく社員教育にも力を入れています。

③ 平均年収(31歳)
約518万円、しかし総合職とエリア職では額に開きがあり、エリア職の基本給はその他の大手企業と比較すると低めだが、ボーナス(夏冬合計で6ヶ月分)と各種手当(勤務地による手当等もあり)を含めると平均的か少し上程度になり、勤続年数によって昇給する制度もあります。

⑤ 社内の様子・雰囲気
社内の雰囲気としては前身が国鉄だったこともあり公務員的な年功序列や法令遵守などがいまだに根強く残っているとの声もありますが、近年労働組合の影響力が低下したことで会社側は様々な改革を行おうとしています。例えば今年の4月から将来的な人手不足に対応し運転士と車掌の名称を「乗務係」に統一し、従来の入社→駅員→車掌→運転士という流れと社内試験を廃止しました。それによりスムーズな人事異動を可能にしようとしているようですが実際のところはわからない部分も多いです。
 また社員同士の仲は良いとの声が多く飲み会なども多く開催されています。

⑤ 福利厚生・その他
JR東日本の福利厚生に関しては、①有給が100%取得できる②社宅や独身寮がある(ただし老朽化が進んでいる場合もある)③列車に安く乗車できる④旅行に安く行ける⑤住宅補助が独身者3万円既婚者1万円出るとの声があり、大企業だけあって充実しています。勤務環境については配属された部署や場所次第で比較的新しい駅だと設備も新しく綺麗だがそうでない場合は老朽化していたり汚かったりする。また乗務員の場合仮眠スペースが毎回違う場合もあるのである程度汚い場所で寝る覚悟が必要との声もあります(特に男性)。


いかがだったでしょうか?今回は就活編ということで堅い内容となってしまいましたが、次回はタイトルにもある通りなぜJR東日本が世界一なのか、鉄道や関連事業を紹介したいと思います。

また、リバイバルブックスでは鉄道業界に限らず、様々な業界を紹介しています。そちらの記事も是非併せてご覧ください!

引用元・参考文献

JR東日本公式ホームページ

変革2027

JR東日本 2020年度採用計画発表 採用する人材に大きな変化 「総合職」「エリア職」に名称変更

ライトハウス JR東日本



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