KOLOSS guitars③ 組み込み
●2回に渡り紹介したDIYキット。いよいよ組み立てていく。
まずはPU。ボディ側のハムバッカーザグリは、
縦:38.2mm
横:70.3mm。
このサイズは、大抵のハムバッカーを搭載可能。
【例】
EMG:38.1mm×69.85mm
FISHMAN FLUENCE:37.89mm×69.76mm
カバードハム:平均38mm×69mm
オープンハム:平均36mm×68mm
しかし今回搭載したいPUは、以前の記事でも紹介した
「Biax Pickup」。これ、実はサイズが地味に大きく、
上記ザグリ寸法ではハマらないことが判明。
結果、
39.1mm×71.3mmまで手作業でジュラルミンを切削した。
これにより、規格外寸法のハムバッカーも大体搭載可能になった。
コントロール部にポットやSWを配置確認の為仮り組み。
銅テープをコントロール部に張り、アースを取れるスペースを増やすと同時に、配線の取り回しをすっきりさせることにした。
この塗装ボディはテスターでチェックした所導電しなかった。
2軸ポット2つでL側R側のボリューム、トーンをそれぞれ同時に可変させる。
トグルは12PINのon-on-onで、こちらもL側R側それぞれフロントリアを変える。
6PINはon-onで、ステレオ出力とモノラル出力を切り替える。
アース配線は銅テープに落とす。
SW付きステレオジャックを可能な限り小さく加工し取り付け。
半田付け部をチューブで保護。
付属のそこまで張力の強くないスプリングを5本全部取り付け。
ボディ下部の空洞に006Pの配線を通す。
ペグの位置決めと穴あけ。サクサク掘れる。ピンバイスでも穴をあけれる程度には加工性は良い。
ペグ固定ビス穴を開けた所。ビスの長さを考慮した深さでも、
内部台座を貫通した。
ヘッドプレートのエッジが上手くハマらなかったので、わずかに削る。
削らないと取り付けた際にカパカパする。
ネックのフレット回り。見た所すり合わせとエッジ処理がされていて、
これはすり合わせせずともイケるのでは?と感じ、敢えてこのままネックを取り付ける。
もちろん最終的にはすり合わせは必要だけど、ある程度作業工程が短縮できるなら、それに越したことはない。
鉄鋼ビス+スプリングワッシャーによる内部4点留め。
予想以上にがっつり固定できる。ただし…
付属の蓋がデフォルトで閉まらない。塗装がエッジに乗っている為に、
軽く外周を削らなければハマらない。
外周を軽く削ってスポッとハマった。
ナットは溝の目安が切ってあるだけなので、自分でナット溝を
掘らなければいけない。ナット溝加工にはある程度のセオリーは
あるけども、自分好みのゲージ、深さで掘る。
ナット自体を最初から変えてもよし。これはDIYキットだ。
最初の組み込みが完了した直後。
簡単な感想はtwitterの方でもつぶやいたけど、
「コスパとんでもないなこれ」というのが正直な感想。
がっつりハードウェアカスタムやボディの改造しても良いし、純粋に組み込みを楽しむのもいい。
非木材ボディとネックの構造、音を知るにも教材として良いと思う。
続く。