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ゴスペラーズ『Summer Breeze』から着想した掌編


夏ってこんなに眩しかったっけ。

加工なんてしていなくても、ただの街路樹が映える空。

太陽はアルコール度数高めのチューハイでも飲んでるの?毎日調子に乗りすぎじゃないか?

こんな時間なのに、洋服越しにすら陽射しが刺さってくる。

家から水筒を持ってきたのに、今日はもう半分くらい飲んでしまった。

いつもの朝、いつもの道。

歩く僕の少し後ろから、2人の女性のテンション高い声が聞こえる。

歩いてるだけで体力奪われそうなのに、なんでそんなに元気なわけ…?

思わずイヤホンを突っ込み、自分の世界に逃げる。

そんな時に出会った。

どこからともなく一陣の風が吹いてきて、その人の髪とワンピースと、僕の心をさらった。

さらさらと音を立てているように思えてしまう髪。

その髪を抑える指は細く、綺麗に整えられた爪に派手すぎないネイルが似合う。

裾が風に弄ばれて涼しげな、ちょっとだけ背中の空いたワンピース。

背中にかいていた汗もスッと引いていくような微笑み。

優しさもありながらどこか憂いを秘めたような、吸い込まれそうな瞳。

眩しすぎた。

そうだ、眩しかったのは夏じゃなくて、君だったんだ。

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ゴスペラーズ
Summer Breeze

サビの抜け感がすき。
これ聴きながら海沿いをドライブしたいな。

聴いてたら最初と最後の言葉が浮かんできたから思いつきでポスト。

アカウント作っただけで放置してたけど、ここは曲から思いついたことを投稿していくところにしようかなーなんて。何もかも見切り発車だけど。


以上、菲才がお送りいたしました。


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