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共に在る
なぜ気づかなかったのか
こんなにも静かで透明な世界に
私は存在していたのだ
見ようとしなかった
見るのが怖かった
流されて生きる今に苦しみながら
流されずに生きることが
たまらなく孤独に見えた
誰かのようになりたくて
何者にもなれない自分に失望し
心の声を遠ざけた
あきらめと悲しみと悔しさと
覆い被さるような感情の中で
泣いて
泣いて
泣いて
最後の一滴が枯れたとき
はじめて聞こえたその声は
切ないほどに懐かしく
私の名を呼んだ
ああ…
私は私であり続ければいい
魂の私と共に在り続ければいい
いつも 共に在るのだ
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