【読書記録/Books】『遅考術』植原亮

印象に残ったこと(解釈含む)

・思いついた考えや意見を一度否定する→条件確認、仮説を考える
・Aを否定すること=Aだと言うと間違いになる≠Aではない(「Aではいけない」を含意することもある)
・人間は二つの思考を持つ:直観(連想マシン起動)と熟慮
・直観が間違えやすい場面を理解し、状況に合わせてうまく熟慮する

・人物像についての判断や推測では、「代表性バイアス」(一つの情報を得た後に、その情報に基づいて連想し実際よりも大きく見積もること)に注意
・基準比率を無視して直観的な判断を下しがち、大事な局面では気を付ける(普段は直観的な判断でそれなりに正しい判断を下せるときもあるが)

・「利用可能性バイアス」:記憶から呼び起こしやすいもの(自分が経験したことであればなおさら)ほど、確率が高いと判断しやすいこと

・「詭弁」:実際には誤った内容だが、相手を論破させることを目的に、あたかも正しいかのように見せかけた議論

・因果関係を逆に捉えている可能性に注意
・相関関係は必ずしも因果関係を意味しない。共通の原因による場合がある。

・ジレンマの対処法は①前提を疑い新たな選択肢を見つける
          ②ある選択肢を選んでも大丈夫な手立てを考える
          ③選択しない
・他の選択肢があることを誤魔化し二者択一を迫られることに注意
・「トートロジー」:中身のない内容

・原因を突き止めるには、一つだけ条件を変えて比較する対照実験

感想

物事の見方や考え方は、その人のアイデアの根本を構成するものだと思う。
本書によって、私は新たな物の見方を得られたと感じる。
行き詰まったときは、熟慮を起動させたい。




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