見出し画像

2/15 東京11R クイーンC

過去5年のこのレースの上位馬には、2019のクロノジェネシス、カレンブーケドール、2017のアドマイヤミヤビ、アエロリット、フローレスマジック、レーヌミノル、2016のメジャーエンブレム、2015のミッキークイーンと非常に豪華な顔ぶれ。今年も良血馬多数で、ここから活躍馬が出てくるのだろうか。
過去5年のうち、2018はレベル的に過ごし問題がありそうなので除外し、その他の4年について見てみると逃げて4着以内に残ったのは3頭。超スローペースを逃げたものや単純に馬の力があったなど理由のつく3頭であり、基本的には中団につけて、速い上がりを使った馬が上位を独占している。
ただ今週の東京は雨が降りそうで、過去のデータがそのまま当てはまるとは言いがたいことには注意して見ていきたい。←結局馬場は悪くならなさそう。

人気を集めそうなのはマジックキャッスル、ミヤマザクラ、ルナシオンのディープインパクト産駒の3頭。ただこの3頭の中には不安要素がある馬もいて(後述)、穴目の決着も期待できそう。
ということで、今回はこの人気3頭に加えて穴っぽい6頭もピックアップして考えていきたい。

11アールクインダム
3戦2勝だが、2戦目の札幌2歳Sは折り合いを欠いて早々に脱落し競馬にならなかった。前走は後方からの追走も徐々にポジションを押し上げ、直線入口で先団にとりついて直線半ばで抜け出した。鞍上の好騎乗と共にこの馬の切れ味も光った一戦。デビュー戦の札幌、雨雪の降って時計のかかった前走の中山から東京に替わるのはかなり不安要素ではあるが雨が降って重たい馬場になるようならプラス。前走4か月半ぶりの+10kgを叩いてここが2戦目。上積み大きく、湿った馬場になるようであれば十分圏内。

10アカノニジュウイチ
新馬戦が圧巻の内容。勝ちタイム1.22.7は去年の東京2歳新馬戦の中では3番目、ここ5年程を遡ってもこれを越えるタイムはほとんどいない。3,4年遡っても22秒台での走破は、アエロリットが1.22.8、トウショウドラフタが1.22.7でそれぞれ勝っているのと他2頭ほどであり、アカノニジュウイチの新馬戦のタイムは水準をクリアしていると言える。緩い流れだったとはいえ、上がり3F32.9もこのクラスではなかなか見ない時計で切れ味も抜群、最後はターフビジョウを見て手綱を抑えたようにも見えた。この馬よりも後方にいた、ナイントゥファイブ(4戦1勝、千両賞4着)が上がり33.5で7着、ボンボヤージ(3戦1勝、阪神JF10着)が上がり34.1で9着だったことを考えるとこの馬の切れ味がより目立つ。1秒以上離した5,6,7,9着馬はそれぞれ勝ち上がり、その他の馬も未勝利で善戦を続けていることを考えるとメンバーレベルも高かった一戦。血統的に1Fの距離延長は全く問題無いし、過去のクイーンCの結果と比較しても新馬戦分走れれば好勝負できるし、4か月ぶりで上積みが大きければ一気に勝ち負けもある。

6シャンドフルール
性格的に難しいところはあるようだが、前走の勝ちっぷりは優秀。コースは違うが去年のクイーンCのペースを考えれば前走の走りで十分足りそう。距離短縮されて一気にパフォーマンスを上げてきたあたり、この距離は合っていそうだし、武Jに戻るのも好材料。ただ切れる足があるという印象はないし、ある程度スタミナの要求される東京マイルが合うかと言われればそうは感じない。鞍上の好騎乗と展開次第では粘り込みはあり得そう。頭までというイメージはあまり湧かない…。

12ホウオウピースフル
22勝、2戦ともスローペースの決め手比べで力を見せた。血統的にもここでの好走は十分可能。
ただ前走のメンバーレベルには少し疑問符がつくし、2戦連続でスローペースを経験、特にデビュー戦は超ドスローの流れ。距離短縮でメンバーレベルの上がるここは今までよりも一気に速いぺースになるのでそのスピードについていけるかがポイント。切れ味は十分ありそうなので多少後方になってもきっちり流れにのれれば十分圏内。札幌の新馬戦での好走や、オルフェーヴルの産駒ということから少し力のいる馬場にも対応できそうで、重馬場ならば評価を上げてもいいかもしれない。

9マジックキャッスル
3戦2勝2着2回で、負けた相手は阪神JFの1,2着馬のみ。このクラスでも十分やれる実力はすでに示していると言えそう。前走ファンタジーSの勝ち馬レシステンシアが次走の阪神JFで200m距離延長されたにも関わらず、ファンタジーSと同じペースで逃げて勝ちきった内容から考えると0.2秒差まで詰め寄ったマジックキャッスルの力は純粋に評価できそう。母は3歳春にかけて3連勝してクラシック皆勤したソーマジックだしこの休みの間の成長にも期待できる。
新馬戦は1200mで使われた馬だし、前走時のコメントでマイルはギリギリとあった点は気になる。ましてや今回は東京のマイルだし、初の左回りに乗り替わり、力は純粋に評価したいが磐石とまでは言いがたい。

1ミヤマザクラ
初戦こそホウオウピースフルの4着に敗れたが、2戦目が衝撃のレコード勝ち。前走も2着に負けこそはしたが相手は良血の牡馬だし、牝馬限定のこのメンバーに入れば実力は間違いなく最上位。ただ血統的にマイルの印象はないし、兄弟も切れる足というよりは長く良い脚をジリジリと使うタイプだったので、去年のクイーンCのように緩い流れになったときに対応できるか。新馬戦ではスローの流れでホウオウピースフルに切れ負けした形でもあるし…。陣営のコメントには瞬発力に長けているというコメントもあるし、直前の追い切りも終いを伸ばす形で行っているのでここは能力であっさり突破してしまうのだろうか。

3ルナシオン
血統的にはお馴染みの良血馬。デビュー戦はかなりスムーズさを欠いたものの、最後の切れ味だけでなんとか差し切った競馬。直線進路を探しているような場面もあったがそれでも追われての反応はイマイチ。最後の100mほどの伸びは素晴らしかったが、この反応の遅さが今回のメンバー相手では命取りになったりする可能性はある。やや時計のかかる馬場だったとはいえ、勝ちタイム1.53.0も新馬戦としては平凡なタイム。かなりのスローペースだったことを考えれば時計は気にすることはないかもしれないが…。1000m通過65秒台というレースだった前走から今回はおそらく6~7秒くらいは速いペースになる。それをこの1戦1勝馬が対応できるかはかなり疑問。ここで勝ち切るようなことがあれば相当な力を秘めているだろうし、良血馬なのでそれにも期待はしたいが馬券としては全く妙味もないので低めの評価にせざるを得ない。


あとは、休み明け+18kgの前走ハイペースで先行して大敗した14インザムービー。短距離でも確実に前にいける脚があって、好位で流れに乗れるようならチャンス。前走の内容で大きく人気を落としそうなので相手には入れておきたい。
未勝利東京1600mの内容がかなり優秀だった13チアチアクラシカも東京コースに戻って再考。
渋った馬場になりそうなら4アミークスあたりも十分圏内だろうか。

まとめ

力自体は上位人気に推されているマジックキャッスル、ミヤマザクラ辺りが一歩優勢と見る。
ただ大きな差はなく展開などちょっとしたことで十分逆転はありそうな馬も多いので、ここは人気とも加味しながら考えていきたい。まずは人気妙味をあまり考えず力関係を重点に置いて並べると以下の通り。

9, 1 > 12 > 10 > 6 >> 11, 3 >>> 13, 14 > 4

買い目

買い目は手広く、ミヤマザクラが来てしまったら買った分戻ってこればと割りきるような形にしたい。1列目には実績の割には人気を落としている9マジックキャッスルと1戦1勝馬の中でも新馬戦のパフォーマンスが素晴らしかったがあまり人気を集めていない10アカノニジュウイチを置く。

3連複
9, 10 ~ 1, 6, 9, 10, 11, 12 ~ 1, 3, 4, 6, 9, 10, 11, 12, 13, 14

ミヤマザクラが絡んだとしても少し荒れれば万馬券なので推奨買い目としては手広くいってみたい。
少ない点数でいくなら10アカノニジュウイチの1頭軸や馬連、ワイドで10から流す馬券をおすすめしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?