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ああ、我らが大将


ああ、我らが大将(ああ、われらがたいしょう)は、吉本興業東京本社に所属する日本のお笑いコンビ。2020年8月31日結成。

はい、適当なWikipedia風の紹介です。

何でこんな記事書こうと思ったかというと、解散するからです。
解散するので、せめて「ああ、我らが大将というコンビが存在していた」ということだけでも残しておきたくて書きます。

コンビ結成は、2020年の8/31らしいです。約1年半といったところでしょうか(正確には1年8ヵ月)。



コンビ結成後、神保町よしもと漫才劇場で主に漫才をするが、当時あった「花鳥風月システム」では最下位の月クラスから上がることができず、島田パークレーンが逆ギレしてライブに出るのをやめる。

それからしばらくして、2021年5月。ここは以前書いた『2021年振り返り』でも書いたが、空気階段さんのYouTubeライブに出る。これはベストひかるのお陰。本当に感謝している。
その後の経緯は『2021年振り返り』で大体書いたので割愛。

2022年になり、去年は個人的に飛躍の年だったから、ここから更に飛躍できたらいいなと思い、新ネタライブ『JET-GIG』のネタ作りなど、それなりに頑張ってきたつもりだった。一応、『JET-GIG』では小さい夢の一つであった喫茶ムーンら同期との共演もできたし、ネタに関しては絶対に勝てないと思っていたマートンにオーディションで勝つという大挙も成し遂げることができた。
4月には、オズワルド畠中さん主催ライブ『畠中-1グランプリ』に呼んでいただき、芸歴4年目にして初めて∞ホールに立つことができた。

が、ここまでだった

『畠中-1グランプリ』は客票でグランプリを決めるライブ。張り切って告知もした。ネタもベストと2人で真剣に考えて作った。結果は、

0票だった。


ウケなかったわけではない。笑い声は確かに聞こえた。お客さんもかなり入っていた。だが0票だった。これが現実。現実は非情である。

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出典:荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』

そして『JET-GIG』も、毎回オーディションで勝ってはいるが、本番ではウケない。芸人なんて結局お客さんの前でネタをやってウケなければ意味がないのだ。

まだこれからだ。今のスタイルで漫才を始めて1年も経ってない。ここからもっと場数を増やして精度も上げていければいい。何より今年はまだM-1も残っている。先輩方に名前を覚えてもらうことも増えた。2022年も始まったばかり。

しかし4月の『JET-GIG』が終わり。ああ、我らが大将も終わった。

ベストひかるがネタを作らなくなった

いや、今までもベストがネタを作らなかったことは何度もある。だが今回は少し様子がおかしかった。ネタも作ってないのに「集まりませんか?」のLINE。こんなことしたら俺は(ネタもできてないのに集まってどうすんの?と)当然怒る。俺は会う前にはネタを作っておき、その上で会ってから直して形にしていきたいとベストに何度も言ってる。この形で1年以上やってるから今更そんなことがわからないはずがない。

あいつはネタ合わせではなく、解散の相談をしたくて集まりたいということだった。

「ここまでか」と思った。腹を括った。相方がここまで覚悟をして伝えてきたから、当然会うことにした。

会ってから「まだ早いんじゃないか」と説得した。俺はコンビを組む時に「結果出ないままダラダラ続けるくらいならすぐ解散する」と言ったくせに相方に「解散したい」と言われたら「ちょっと待ってくれ」という。とんだヘタレだ。しかし理由はある。前述した通り、新しいスタイルの漫才になって1年経ってないのだ。しかも作家さんにも何度か褒めていただいてる。先輩にも「面白い」と言っていただいてる。それにM-1のリベンジもしたい(去年1回戦落ち)。
それを伝えたところ、「わかった。じゃあ、あと半年やって、結果が出なかったら解散しよう」と納得してもらった。あと半年。もう半年頑張ろう。そう思った矢先。

ベストひかるが音信不通になった。

言うてすぐ連絡は着いたのだが、やはり彼なりに思うところがあったのだろう。「やっぱり解散したい」とのことだった。

相方がここまで解散したがるのは自分にも責任がある。これ以上引き止めることはできない。

「わかった。解散しよう」

こうして、ああ、我らが大将はコンビ結成から1年8ヶ月、M-1用に組んだユニット「ベストパークレーン」から数えれば約2年半の活動に幕を閉じた。

ベスト、ここまで一緒にやってくれてありがとう。『漫☆才次郎』の日、遅刻してごめん。大宮オートバックスのライブと被って神保町キャンセルしようとしたら社員さんに一緒に怒られることになってごめん。駿河台下初ライブの日、俺だけ説明聞かなくてベストだけ怒られることになってしまってごめん。作家さんに「フリーライブ出た方がいい」って言われたのに、「花粉症だから出たくない」って言ってずっと出なくてごめん。JET-GIGで遅刻したとき、俺が悪いのに「もう少し上手くごまかせなかったん?」て言ってごめん。YouTubeでやってるラジオの編集と投稿全部任せちゃってごめん。俺だけルミネに出た話ばっかしてごめん。

それでも漫才やってる間は楽しかったです。
ありがとうございました。


今後、島田パークレーンはピンでは出ません。誰かに呼ばれたら出ますが、ネタはしません。コンビ組むまでしません。

そして、年内にコンビ組めなかったら芸人辞めます。でももう自分から相方探そうとは思わないので、これからは芸人辞めるつもりで活動していきます。この世界は俺には向いてなかったみたいです。

次いつ舞台に立つかはわかりません。もしかしたらもう一生立たないかも知れないし、逆にすぐ立つかも知れません。

そんな島田パークレーンですが、ひとまずああ、我らが大将を一度でも見ていただいた方、本当にありがとうございました。


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