26.「わたし」のもやもや。

虚ろな目をして
横断歩道の信号待ちで佇んだ

"心ここにあらず"

行き交う車を
見てるようで見ていない心持ち きっと
こんな気持ちかもしれない
呆気なく死んでしまう人って

なんて
あまり動かない頭で考えた

別に何があるわけじゃないんだ ただ
気分というやつに殺されそうになることくらい
この世じゃフツウのことだろう?

泣きわめく子どもを横目に
あんな風にできたらいいのにと考えた

添加物で毒された食べ物を
喉が詰まるくらいいっぱい食べたなら
この心のもやもやに蓋ができるかな

死にたがりの彼女は
まだちゃんと生きてるかしら
連絡途絶えて久しいけれど

死にたい死にたいなんて
誰かに言えるあなたはいいわね なんて
ひねたわたしは思っちゃう

時折襲われるこの病に
なんて名前をつけましょう

大丈夫、まだ正常範囲

誰にも言えないこのもやもやを
潰して 潰して 言葉にしよう
見えるように晒して 天日干しにして
そのうち美味しくしてやりましょう

だからまだあなたはとって食べないでね

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