45. わたし、ドライ。

告白します。

本当は今日、
例の街コン男性に
食事に行こうと言われてたのだけど
お店と時間の相談をすっぽかし
無言のお断りを強行いたしました。


わたし、悪い女。


昨年覚えたのは
嫌なやつだと相手に思われるだろう行為を
そこまでの罪悪感なく、する方法。
「平気」なんだと、分かること。慣れること。

どうしてもダメだと感じる人間関係を
自ら立ちきることを
自分に許してあげること。

みんなに好かれる必要はないんだ。
自分の心を守るために
時に相手を傷つけることもいとわないこと。

「悪い女」になるには、覚悟がいるのよ。
自ら嫌われるのは、相当な勇気なの。

だってどうしても
距離感があわなかったんだもん。
「ぢゃあ」という言葉づかいから
軽く引っ掛かったけど
年始からの質問攻めには耐えられなかった。

ごめんなさい。わたし堅い女で。

ちょっと話しただけで
その人を判断してしまうのは良くないって、
頭では分かっていたのだけど…

たぶん、
恋愛前提の関係構築が無理なのだわ。
どうしても構えてしまうもの。

わたし、星の王子様の
きつねみたいなやつだから
ならすためには時間がいるの。
お互いに観察できる時間をちょうだい。

どうして、
恋をしなければならないと感じるのか。
同世代に置いていかれるという焦り。
「恋人がいる」という
世間一般の勝ち組基準。幸福観測。

でもわたし、どうせ元から外れてるから。

キスやハグのその先にあるものを
大人になりきれてないわたしはまだ
受け入れられる気がしないから。

それに、ふと
日常の中で大事に思ってくれてる人の心に触れると
すごくすごく温かくて嬉しくなるから。

それで、なんか、
今は十分なんです。

だから、無理に恋をしなくても
それでいいやと
そりゃ、特別な誰かができたら素敵だけれど
演技の引き出しとして必要だとは
思うけど……でも、

それでいいやと
変に前向きに、不思議なくらいドライに
今は、思うのです。

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