46. わたし、涙。

大好きなことなのに
「どうしてここにいるのだろう」という
感情に襲われた時
悲しくて、悲しくて

頑張りたいのに
頑張れない
気持ちがついていかない
何よりも守りたいものなのに
ふとその価値を問うてしまった時
訳のわからない虚しさに襲われて

感情が混乱して
ひとり泣きました。

寒さと風邪のせいにして
ひとり、共演者にその感情を隠しながら
先に稽古場を去りました。

誰もこの感情を分かるまい。
だって今日は稽古時間のほとんどを
幕の中で過ごしたんだもの

誰の意識も向かないところで
ひとりその感情に襲われて
そりゃ、脈絡ない涙だわ。

嘘つきなはずなのに
心がぐちゃぐちゃになったとき
その感情に蓋をするのは下手くそで
いくら言葉で誤魔化しても
涙は止められなくて

鼻水が出るのは、風邪のせいです。
目と鼻が赤いのも、体調が悪いから。

マスクと眼鏡で誤魔化して
声は笑顔で「失礼します」

頑張りたいのに
頑張れない
冷える体と 空回るモチベーション

全て綴って消化するのは
わたしの一番の強さだから
どうか綴らせてください。綴らせてください。

大丈夫。ちゃんと、大丈夫になります。

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