36.わたし、迷子。

夜更かしをしてしまうのは
今日という日に満足していないからなんだって。

いつか誰かに聞いたことを ふと、思い出した。

残念ながら流星群は見えなかったよ。
これじゃあ お願いごとはかなわないね。


なんでもいい、ただ、この胸の内にある願いを
そっと、言葉にして、声にして、出してしまいたい。

けど、そうしたら、それが本当だと
自分で認めてしまわなければいけないでしょう。
そうすると、変な責任が生じる気がして。


「でも、でも、だって」の
煮え切らないわたしがいることはよく知っているのです。
だから、誰でもない、星に願おうかと、そんな気分だったのです。


積み上げたものを壊すのは、
とても、とても 勇気がいるでしょう。

だから、今いる場所に縋っているけど
本音が色を強めるたびに、偽りの自分が空虚になる。


楽しくないわけじゃない。けれど、本当でもないのです。


昔から臆病なわたし。
あの時から嘘をついて、嘘に嘘を塗り重ねて
そしてここまで来てしまった。
猫がどんどん細い枝の方に追いやられていくように。

リセットボタンがあったなら。
あの日の自分に、声がかけられたなら。

ねぇ、わたし、打算的でなく、本音で生きなさい。
見得なんていらないから。胸に手をあてて、本当の声を聞きなさい。


10年後、20年後、わたしはどこで何をしてるでしょうか。
誰といるでしょうか。笑えてるでしょうか。


勇気ある「好き」に従い生きてるあなた。
選択は怖くなかったですか?暮らしはどうですか?今、幸せですか?


10年後、20年後のわたしは、
今のわたしに、何を言ってくれるのでしょうか。。

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