48.わたしの黒さ。

トン トン トン
何の音?

オバケの音以外の音について
それがどんな音だろうと
「アーヨカッタ」
で済ますお約束のこの遊びの
気持ち悪い違和感を今、
急にはっきり意識して
にたーと笑いたくなるような
くろーい気分のわたしです。

トントントン
何の音?

虚しく心が軋む音
アーヨカッタ

欲情にまかせ貪る音
アーヨカッタ

誰かが飛び降り死んだ音
アーヨカッタ

ごめん笑えないごめん、ごめん…
こんなの書きたいわけじゃないんだ
ごめん


ただ
表現としてそういうの
書いてしまったらどうなるのかと

ただ

そういう自分に
くろーい自分に
なれなたなら
やれたなら
ちょっと、タブーを外せたならば
どうなるのかなって
ちょっと、それをやってみたくなったって
ただ、それだけなんです。

これ、表に出すの、こーわい……

ただ、

どうしても
きれいなだけの世界には生きられない自分がいるのに
きれいな世界の自分を自分で求めてて

くろーい自分が嫌なくせに、表現として
真に人間らしさを問う上で
そういう部分も見つめなくちゃならなくて

くろーい くろーい 自分と
そういうのを表に出すまいと
殺しにかかる自分と
でも
そういうのを出すことを
求められていく表現の世界と

がんじがらめで
ぐるぐる巻き 裏の裏の裏

葛藤 もやもや

一歩進むために
今まで自分が大事に大事にしてたものを
捨てなくちゃいけなくて
進みたいのか 守りたいのか
なんだか分からなくなって

焦って 虚しくて
自分ってものを
自分でどう、していけばいいのか
どうなりたいのか
分かってるのかもしれないけど、
怖くて。


土砂降りの雨にうたれ
ずぶ濡れになりたい
想像だけで終わりじゃなくて、なりたい…

そんな気分なんです。

人間って、面倒ですね。

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