5.「わたし」の1番好きなこと。

わたし、たぶん演じることはやめられないと思う。

絵は描かなくても大丈夫。
写真は好きだけど、ないならないで目で見るだけ。
文章を綴ることはもう、呼吸みたいに自然なことだけど
そこに物語性はなくていい。言葉だけでいい。

どうしようもなく好きで
好きだからこそ、怖くて
それでもやめられなくて、もっともっと上手になりたい。
それが、演じること。
一種の麻薬なんじゃないかってくらい、好き。


特に好きなのは掛け合い。
自分の言葉を誰かが受けてくれる。
そして返された言葉に、また私の気持ちが動いて声になる。
ずっとずっと好きだったけど、勇気が出ずに、
ようやく最近できるようになったこと。

初めて、アフレコを経験した。
あれって不思議ね。キャラクターの表情に自分がシンクロしていく感じ。
収録前にあれこれ自分なりには考えるのだけど
気付くと、絵に、役に、演じさせられてる自分がいる。
だからもう、それに任せてしまうだけ。
自分が演じているのだけど、演じながらあれこれ考える余地がない。
無心。もう役になってしまうだけ。
あぁ、楽しい。心地いい。

少しずつ、少しずつ
好きなことに正直に。つながることを恐れずに。

こんなに好きな時間が過ごせるのは、きっと今だけだけど
わたしきっと、演じることだけはこの先もやめられないと思うの。


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