水ダイエットは効果あるって本当ですか?
水は生命の源
人体の70%は水分で出来ています。
単純計算ですが体の3分の2は水分と言っても過言ではありません。
ですから水は人間にとって生命の源です。もし水分が無ければ人間はすぐに死んでしまいます。
山で遭難した人が水だけを飲んで生き延びたという話はよく聞きますが、
何も食べるものが無くても水があれば3週間くらいは生きられるといいます。
極端な話ですが生命の維持に関しては食べるものはしばらく無くても
水分はなくてはならないものなのです。
試合前の減量で苦しんでいるボクサーがサウナに入り、運動して
無理やりにもう出ない汗を絞り出し規定の体重にする事があります。
そのような減量に苦しんでいるボクサーは「頑張っているけれど汗がもう出ない」と言います。違った見方をするならば、出る汗もないほど水分が不足しているという状態は生命の危険がある状態ともいえるかもしれません。
水を使ったダイエットの事実
水は生命維持に必要なものという事は明らかです。
しかし、最近よく聞く
「水をたくさん飲んでダイエット」とか
「水をたくさん飲んでデトックス」などの
積極的に水を飲む事で健康に良い影響を与えようとする動きです。
特に「水ダイエット」といえば誰でも分かるくらいに今や有名ですが
本当に効果はあるのでしょうか?
まず「水ダイエット」とは何か? 確認したいと思います。
水ダイエットとは:
1日に2リットルの水を飲む! というシンプルなものが多いです。
そして効能として謳われているのが、ダイエット・代謝がアップする・満腹感が得られる・リンパの流れが改善される といった事です。
水を飲むという行為はお金もかからず、手軽に出来るので試した方も多いのではないでしょうか?適度な水分補給はたしかに健康に良さそうです。
よく、寝る前にコップ一杯の水を飲むと良いと言われますが、
これは人間は寝ている間にコップ一杯半の汗をかくと言われているのでそれを補うためです。
しかし、水2リットルというのはどこから出た数字なのでしょうか?
人間は一日に体重の4%相当の水分を補給する必要があるといわれており、
体重50kgの人であれば2リットルに相当します。このように算出された平均値なのです。
一見、根拠があるように見えますが、現在のところ水の摂取量および水の摂取源について、日本人を対象とした信頼度の高い研究は極めて乏しく、参考となる報告がありません。
また、水の必要量を性・年齢・身体活動レベル別に算定するための
科学的根拠はいまだに十分には整っていないというのが現状のようです。
ですから、水2リットルという数字に拘らずに、自分にあった水分を適量で摂る事が大事だといえるでしょう。
よく2リットルのペットボトルを持っている人がいますが、
それよりは500mlのタンブラーで飲んで、なくなれば補充するようなスタイルが適量に近づきやすくなるはずです。
水ダイエットの問題点
さて、水ダイエットで問題なのが、適切な量の水分を補給することで水分不足を避けたり、代謝に良い影響を与えたりすることは良いのですが、食事の代わりに水を飲むことでカロリー摂取を少なくするという行為です。
1食抜く代わりに水を飲むということで摂取カロリーはその分、若干減るかもしれません。
しかし、ダイエットとして行うと一定期間、一食分のカロリーが不足した状態になります。
そして、脳は食事が少ない環境になったので体を保護するためにエネルギーを蓄えようというモードに切り替わります。そうなると、基礎代謝が下がります。
基礎代謝とは生命の維持に必要な最小限のエネルギーのことです。
水ダイエットをやめると基礎代謝が低い体は以前のようにカロリー消費ができなくなり、結果として体に溜め込み、太りやすくなるのです。
水ダイエットは「健康のために適量の水分を摂ること」と考えて、絶対に食事の代替にしない事が大事です。
最後に、飲水は常温が体にとっては良いです。
特に夏場は冷たい水を大量に飲みたくなりますが、臓器を冷やすと代謝が下がるので疲れやすくなったり、体調不良になる事もあるので要注意です!
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