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アジア性とは? 日本を始め中国、インドやロシアなどのアジア的共同体では、共同体土地所有が数千年と続き、停滞が長期に渡ったため、農耕に携わる人々は文明の発達や生産手段の発達などにはあまり寄与することがなく、 精神が発展的にならないという特性を抱えることとなった。また、逆に産業や文化や生活の方法の深層にまで届く、伝統的な様式をつくり、閉鎖的だが平穏なゆったりとした精神の様式や、生活の安楽をはぐくむこととなった。 このように農耕共同体が強固に閉じ
ガバナンスなき第3次グロバリゼーション その原因にはアメリカの衰弱がある。その根拠はいくつか上げられる。 生産なき超資本主義は他国の市場を完全に食い物にしたため、他国の国力を衰退させてしまったこと。 戦争を産業の中心としていたため、国の財政を衰弱させたこと。グローバル化と新自由主義経済が起因した、リーマンショックが市場経済に世界規模で打撃を与えたこと。 第1次IT産業期が衰退を始めていること。自由貿易主義が国内の格差を大幅に拡大させてしまったことで、経済成長を失わ
国際人権規約のこと その1 訳し方に表現の違和感はありますが、1930年代に登場したナチズムの全体主義が、いまだかつていない人権弾圧をしました。 その反省に立ち、人類が国連を通して人権をまもろうと決意し、共有された規約です。再び世界は各地で戦禍を交え始めています。日本も自民党政権により、人類史上初めて条文化された憲法9条を、露骨に破棄してしまう動きを見せた。 ここで、もう一度第二次大戦後の人類の反省を、記憶を新たに決意し、断固として平和と人権を守る
自然と人間 人間の自然本質とは、もっとも人間が自然でいられる状態であ。 自己意識が生み出した神によって逆立される幻想の共同性を持つ必要もなくなった状態も意味している。 宗教が生み出されるのは抑圧された社会のおいて、自己意識が神を必要としてしまうことに起因している。 現実の社会が絶対的な神を生み出してしまう精神段階にあり、また現実が満たされない疎外された人間関係や社会的諸関係にあるから、神を生み出し信仰へと依存する。 この矛盾した人間社会に精神的な解決や解放を
政府の規制緩和とは・・ 国家は共同の観念体ですか、そこに帰属させられる国民の理想の在り方は、国民を規制緩和することにあります。 つまりは最初有限の規制、最も弱い規制力にすれば、そこの住民はより生きやすくなります。 国家は規制の最高支配形態の一種です。この国家の統制力を解除できる状態になれば、とても暮らしやすい社会になります。国家の統制力を最小限にしていく。その状態を描けば、一方の極へと近づいていくことになります。 教育で子供たちをのびのびと育て、考える力を養
天皇制の起源 天皇の威力継承の儀式の中心となる大嘗祭は、ト定による新米を二カ所から食する儀式や、巫女との同床による形式的な性交の儀式にしても、農耕祭儀を基層とした豊穣と威力継承にある。 これは弥生時代以降の発想であり、どう考えても縄文以前へとさかのぼることはできない。
グローバル資本主義神話は崩壊している。 なぜ、経済成長を追い求めるための新自由主義が、成長を鈍感させてしまったのか。 第1に、規制なき自由貿易の推進は、実体経済が過剰に複雑化し不安定になったことが上げられる。 従来は、一定のルールにより経済の在り方を枠内にとどめ、安定化を図っていた。しかし、新自由主義は、これらの始めであるルールをすべて撤廃したために、かえって不安定性がコストになってしまった。 一方、企業は「短期的成果主義」の圧力がかかり、長いスパンでの視点は失わ
世界人権宣言 第二条 1 すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。 2 さらに、個人の属する国又は地域が独立国であると、信託統治地域であると、非自治地域であると、又は他のなんらかの主権制限の下にあるとを問わず、その国又は地域の政治上、管轄上又は国際上の地位に基づくいかなる差別もし
国際人権規約 1948年に世界の人権保障の模範ともなる「世界人権宣言」か゜国連で採択されています。また1966年には、加盟国を拘束できる人権保障のための条約として「国際人権規約」が採択されました。 私たちは、これらの 宣言や規約とともに憲法で、自由権を権利として保障されています。精神の自由、身体の自由、経済活動の自由が保障されています。 ・身体の自由では、奴隷的拘束や苦役からの自由が該当します。 ・経済活動の自由では、職業選択の自由はもとより、居住・移転 の自由をふく
これからの日本は大衆が時代を先導できる 国家主義は、別の言い方をすると全体主義あるいは国粋主義、ナショナリズムなどでいい換えられる。いずれも戦前、戦中の悪しき思想で、戦争を引き起こし個人を虫けらのように扱う絶対権力思想だ。 こうした悪の思想など、私たちは戦後70年をかけて徹底的に考えぬき、否定の論拠と思想を構築してきた。 ところが、一方ではその全体主義の美酒に酔いしれて、憑りつかれた連中、ずっと権力層に民主主義のベールを着たまま、その全体主義思想を反省し検証することなく
理想の世界を実現する条件 第1には、武力を行使しないということ。 第2に国軍を持たない。ということで論を展開しました。武装してしまうと、人間はおろかですから必ずその武器を使いたくなります。 言うまでもなく武器は、本来相手を攻撃する道具として作られます。より殺傷能力を高め、同時により多くの敵を確実に仕留めるために、道具の精度を高めようと専門の研究者が日々研究しています。 敵よりも優れた武器の製造は、もちろん使うのが目的です。ですから軍部は日々、実践を想定した訓練
人間は社会的総体としての個人である。 「エロティシズムの歴史」(バタイユ)より 「人間は自然を否定する動物であり、動物的な性の欲求にたいする激しい嫌悪によって、動物から人間への移行を成し遂げた。」 ヨーロッパ思想が世界思想だという数世紀の間に、自然は人類以下の対象に過ぎず、自然は加工することで人類に貢献することができると考えられていた。精神の絶対性の前には自然界の動植物も同様に止揚の対象であった。 しかし、バタイユの考えは人が性にとらわれてしまっていることへの否定
1.銀行 2.企業 3.政府 この順位は、実質的な力を持っている権力の順番です。政治活動には資金が必要です。企業献金がなければ政治活動は成り立たない状況です。 資金がある政治家、資金がある政党ほど選挙活動も、政治活動も強力に行えます。それが日本の政治の実態です。 それには3の政府は2の企業が利益を上げられる後押し政策、企業が利益を出しやすい環境を整える役目を負います。 当然、政治と企業との癒着が生じます。安倍政権の政策を見れば一目瞭然です。 そして、2の企業は
民主主義的経済の理想 (人間が幸福になる経済:Joseph Stiglits) ①社会正義 格差の少ない社会は誰にとっても利益につながる。平等が行きわたることにより社会が政治的に安定する。アメリカはもっとも豊かな国であるにも関わらず、著しい不平等がある。 すべての人間は平等に作られ、一定の権利を与えられている。その権利とは、生存権、自由権、そして幸福を追求する権利である。 最低限の収入がなければ幸福を追求することはできない。政治は、これらの権利を守り社会正義を追
民主主義経済の理想 その2 ②機会の平等 まず子供たちのために機会を平等にすることは、重要な政治課題だ。機会を平等にすることは、国家の根幹をなす人的資源をより有効に活用していくことにつながる。 貧しい子供たちが学ぶためには、富の再配分が伴う。平等も推進しながら経済成長も促進していく政策が不可欠だ。 ③雇用 完全雇用を維持するためにマクロ経済政策を採用すべきだ。 たとえばヨーロッパは、雇用の創出や経済成長を考えるよりもインフレばかりを懸念し、中央銀行がイン
民主主義経済の理想 その3 ④権利の拡大 資産の拡大は個人が自分の生き方を決定し、自分の可能性を最大限に行かせることになる。労働の機会が重視されるようになれば、週にゆうからさらに資産へと関心が高まる。 個人の誕生時に基金を提供し、将来への投資とすることを提案している人たちもいる。 経済的な保障は、個人が重要な選択をするさいの制約を減らし、夢の選択肢を広げ、それが社会の活性化へとつながる。貧困はその逆になる。 権利や選択肢の拡大は、経済他的な問題であると同時に