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海外シェフとのコラボってどうよ?

どうもオーナーの山内です。来月から人生初のクアラルンプールに行ってきます。

一つ前のフェイスブックにも挙げました通り、光栄な事にJeff Ramseyシェフとセッションしてきます。互いの2本の手とバックボーンの全てを出し尽くす、僕が大好きな企画"FOUR HANDS DINNER"をクアラルンプールと名古屋で行います。

今回はタイトル通り今までの"コラボった感想"です。

レストケイをオープンしてから、僕は何度も海外の人達とコラボをしてきました。いく先々のお店で真っ先に感じるのは、"海外のレストランはとにかくレストラン内の雰囲気が良い!"ということです。スタッフ皆んながフレンドリーなので、それがサービス中にも自然に出ちゃうあの感じ。海外で食事をしたことがある方なら、そんな空気感を感じたことってきっと多いんじゃないかな。

既に雰囲気が醸成されているチームだけあって、いざコラボの意見出しを始めると皆んなガンガン出す。質も量もとてつもなく濃密なアイディアがあっという間に集まり、それらをもとに最高にファンキーな料理がどんどん生まれる。食べる側というのは出てきた料理を見ているだけなのでファンキーと言っても伝わり辛いかもしれませんが、僕らシェフからすると"なんでその組み合わせが出来るんだよ!なんてファンキーなんだこいつら!"って気分に毎回させてくれるのです。

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伝わりますかファンキー感?(笑)

ただし一方でファンキーにならざる得ない理由もありそれが食材の質です。これは僕が海外のコラボを通じ感じたことになりますが、日本は食に対する意識が非常に高い国です。これを支えてくれているのが農家さん、漁師さん、肥育農家(農家という漢字が使われていますが、食用の牛を肥育される方たちのことです)さんの絶え間ない努力の賜物だと思っています。この努力の甲斐あって、どのシェフも皆んな”日本の食材は最高だ!”と言ってくれます。

しかしアジアの市場で手に入る地元の食材は決してそうではありません。そこで食材の質を補うために生まれたのがあの事由闊達に意見をだすスタイルなんだと思っています。外国からもわざわざ通う人が続出するような最高な一皿を生み出している秘訣はまさにこれだと自分は思います。

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全員で食材を選び、作戦会議をして調理開始!超ストロングスタイルです!

おまけの話になりますが、最後の夜の飲み会もやっぱりファンキーです。コラボが終わったんだという緊張が溶け、肩の荷が下りてホッとして来る頃には、目の前の相手が十年来の親友に思えてくる。言葉なんて通じないのに最高な気持ちになり、誰もが笑顔になっている。毎回こうなっちゃう!今でもイベントをしたシェフ達とは交流があるし、料理を教えあったりしている。心から互いにリスペクト出来たあの夜のおかげだと思っています。

最後まとめです。
僕は現場を選ばない料理人として奥の深い細やかな日本と、とにかくスケールのデカい海外の両方の視点で自分の仕事を捉えられるように心がけています。こんな視点を持って仕事に取り組めているのも、先代のレジェンドの料理人達が海外の門を開け、今の第一線のシェフ達が国交を開いてくれたおかげなんだと思っています。だからあとはやりたい人間がやるだけです。待ってるだけではなにもおこらない。手を伸ばさないと誰も手を差し伸べてくれない、だって僕らは食材とは違うのだから。

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