成年年齢引き下げ（20歳→18歳）｜未成年の契約の取消し

本日2022年4月1日より「民法の一部を改正する法律」が施行され、成人年齢が20歳から18歳に変更になりました。成人式は20歳じゃなくなるの？お酒やタバコは何歳から？など疑問も多いと思いますが、ここでは「契約」について、特にこれまでの未成年者の契約と、これからはどうなるのかについてまとめてみました。

これまで未成年（20歳未満）の契約は原則、親権者（親など）の同意（承諾）が必要でした。
ただ、同意がなくても契約は出来ます。
18歳、19歳の相談者、あるいは当時18歳、19歳の時に出演された方の相談も沢山ありますが、AVの契約において親権者（親など）の同意を得て契約したケースは聞いた記憶がありません。
メーカーや事務所側、出演者側も親などに承諾を取るメリットがないことは容易に想像が出来ます。
しかし、未成年の時に交わした契約は、成年になってから５年経過するまで（つまり25歳になるまで）は取り消しが可能でした。
これにより未成年つまり18歳、19歳の時にAVの契約をしてしまい後で取り消すという方も多くいました。

今日からの成年年齢の引き下げの大きなポイントは、これからは18歳、19歳でも契約を取り消すことは難しくなるということです。
少なくとも18歳、19歳は未成年ではなくなるので、これまで未成年者として契約を取り消していた方法は使えません。
私たちに相談される方は、若い時に出演された方がほとんどです。
18〜22歳くらいの女性がほとんどではないでしょうか。
未成年を出演させることのリスク（途中で取り消しされるなど）はメーカー側にもあったと思います。
しかし、今後はそういったリスクも無くなり、また18歳、19歳など若い人が自分で考える、判断する能力が乏しいのは明らかです。

AVの契約に限った話ではないですが、契約書はしっかり読む、理解しようとするといった姿勢を多くの人に持ってほしいですし、もし何か困ったことがありましたら可能な限りの助言は出来ると思います。
いつでもご相談ください。