見出し画像

ドット絵を4色だけで描こう!


本記事はドット絵 Advent Calendar 2022の8日目の企画となります。
並走企画の裏ドット絵 Advent Calendar 2022もあるのでそちらも併せてご覧下さい。

はじめに


はじめまして、Resinと申します。
普段はTwitterdotpictに不定期でドット絵を投稿しています。

筆者近影


本記事では2bit color pixelart(以下4色ドット絵)について扱っていきます。筆者はドット絵を描き始める以前はイラストや絵画などの経験は一切なく、色や構図の知識も乏しいです。そのため本記事で話す内容には、筆者の「主観」と「偏見」が大いに含まれていることに留意していただけると幸いです。

4色ドット絵とは



名前の通り「背景色含め4つの色で構成されたドット絵」のことです。もっと厳密な定義があると思いますが、本記事では上記の条件で描かれたドット絵を4色ドット絵として定義します。

4色ドット絵の一例


4色ドット絵を描くことになったきっかけ

私は普段ドット絵を描くツールとして液タブとAsepriteを使用しています。去年までは特に制限を設けることなくドット絵を描いていたのですが、液タブが壊れてしまったことでAsepriteでドット絵を描くことが難しくなってしまいました。

前まではこんな感じのドット絵を描いてました


代替案としてdotpictで描くことにしたのですが、パレットの仕様がAsepriteと異なり、当時の私は色の作成に慣れずに苦戦していました。 
どうしようかと悩んでいたとき、一つの考えが頭の中に浮かびました。

「あらかじめ使う色(パレット)を決めておけば描きながら色を作る必要がないのでは?」

もともとゲームのドット絵に影響を受けてドット絵を描き始めたこともあり、ゲームボーイにあやかって4色でドット絵を描いてみることにしました。そのとき描いた作品がこちらです。

このキノコの名前は「ネコマタンゴ」です

このドット絵をきっかけに筆者は4色ドット絵にハマっていくことになり、液タブが直った後も4色ドット絵を中心に描くことになります。


4色ドット絵の種類

この章では4色ドット絵の種類について扱っていきます。4色ドット絵は色の組み合わせによって3種類に大別(あくまで主観)されます。

① 4色


一番オーソドックスなタイプです。同系統の4色でまとめることによって、「一貫性」や「統一感」がある印象です。私の作品はこのタイプが多いです。


② 3色+1色


同系統の3色と異なる系統の1色で構成されます。1色だけ異なる系統の色を用いることで作品に「アクセント」を付けることができます。
私はこのタイプのドット絵は描かない(描けない)のですが、例として5色(4色+1色)で描いた作品を挙げます。

目の部分のみ水色系統の色を用いている

③ 2色+2色


系統の異なる2色ずつの組み合わせで構成されます。作品に「コントラスト」を付けることができます。しかし、ただでさえ少ない色数を2分割するため難易度が高い印象です。

魔法使いばっかり描いてるじゃん

(1色+1色+1色+1色は私の手に負えないので他の方に任せます…)


4色ドット絵の魅力


4色ドット絵の魅力の1つとして「限られた色数の中で工夫する楽しさ」が挙げられます。
4色ドット絵を描いていると「あと1色欲しい」と思う場面が何回もあります。そうなったときにタイルパターンを組み込んでみたり、色の配置を変えてみたり、試行錯誤を重ねた末に納得のいく作品が完成するととても達成感があります。工夫の一例として背景色をキャラクターの服と同化させる手法があります(他の方が使っていた手法を参考にさせていただきました)。

ポーズをとっているように見えてほしい

人の想像力によって足りないものを補間するこの手法はドット絵らしさを感じられるので気に入っています。


自分だけのパレットを作ろう


4色ドット絵のもう一つの魅力の1つとして「自分だけのパレットが作れる」ことが挙げられます。自分をドット絵を象徴する4色を選ぶという工程は、それ自体がとても楽しくわくわくします。とはいえいきなり4色選べと言われても困ると思うので、dotpictに私が普段使用しているパレットを公開しました。興味がある方はぜひ使ってみてください(宣伝)

まとめ

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この記事を読んで少しでも4色ドット絵に興味を持ってもらえたなら幸いです。皆さんの素敵な4色ドット絵が見れる日を心待ちにしております。