劇場版 ハイスクール・フリート感想

ーー艦長をやる気はある?
テレビシリーズで数々の危機(ピンチ)を乗り越え、ミケちゃんと固い絆が結ばれた晴風副長・シロちゃん。そんなシロちゃんに、問いかけられる「艦長とは?」
それは、ミケちゃんにとっての船のお父さんであり、もかちゃんにとっての船のお姉さんでした。

宗谷家の二人の姉に、夢の床で語った艦長になるという夢。横須賀女子海洋学校宿舎の前で問われる、何をするためにここに来たのか。
ーー結論は出さなければならない

そんな迷いの中、迎える本作の危機(ピンチ)。船の仲間を救うためにシロちゃんが取った行動は、スキッパーに乗り、一人飛び出すことでした。テレビシリーズ2話でミケちゃんが取った行動を、シロちゃんが取る。テレビシリーズで結ばれた絆を感じずにはいられませんでした。

“船の仲間は家族だから”
テレビシリーズを通して、ミケちゃんが言い続けてきた言葉。
“家族は一緒にいるもの”
劇場版で初登場のスーちゃんへ、シロちゃんが言った言葉。

飛び出したシロちゃんを、晴風のみんなが迷わず支援する様子は、まさに家族そのものでした。クライマックスの危機(ピンチ)を晴風の全員で乗り越えた先に、シロちゃんが答えを出す。シロちゃんは、本当の意味で船のお母さんになれたのだと思います。
そんな結末は、劇場版はいふりに銘打たれた守るべき艦(いえ)、進むべき航路(みらい)のキャッチコピーに相応しいものだったと思います。素晴らしい作品をありがとうございました。


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