デュアルでデスが多い理由を考える
「デュアルは生存命!」とか「デュアルなのに死にすぎ!」とか、何かとデュアルはデス関連のことを強く言われがちだと思わないだろうか?
今回はなぜ他武器では安定して立ち回れるのに、デュアルを持つとデスが増えてしまう人が多いのか考察していこうと思う。
デュアルの射程はいったいどのくらいだろうか?
よくプライムシューターと比較されることが多いのだが、基本的には立ち撃ちで射程ギリギリで戦うとデュアルは負ける。
残念だが乱数の大きい立ち撃ちは、状況や武器ごとの射程を理解せずに弾をばら撒くだけではキルを取るのは難しい。
ただ、スライド込みとなると話は変わってくる。
当然デュアルの強みは硬直の少ない・乱数が一定時間極端に少なくなるスライド後の射撃である。
このスライド後の射撃ありきで戦うデュアルだからこそ、どの方向にスライドをしてどれくらいの時間撃つのか、距離を詰めるのか離すのか、倒しきるのかけん制程度にするのか、瞬時に様々な状況判断が必要になる。
そして大半のデュアルを使い始めた者が陥る現象として、無駄に動き回る・無駄に射撃をすることでデスをしていることが非常に多い。
このような行動を取ってしまっている者は、一度冷静に中衛ポジションの立ち回りを学ぶべきだと私は考えている。
具体的には、同じような射程感で尚且つポジション取りが大切、射程管理・盤面管理が上手く出来ないと簡単にデスをするプライムシューターを練習するといい。
デュアルのスライドで無理やり逃げていたり、インク管理がガバガバで盤面の管理も出来ていない者はここで大きい壁に直面し、いかに自分が無茶な立ち回りをしていたかに気付けるだろう。
アグレッシブに動き回れるデュアルだが、その背景には冷静に状況判断をしたうえで目的を持って動いているということをしっかりと学ぶ必要があるのだ。
これは経験談だが、私がスプラ2でデュアルを練習し始めたころにデスが多く伸び悩んでいた頃に、同時にプライムシューターを使ってもデスが多くなることから、自分はそもそも中衛の立ち回りが身についていないことに気が付いた。中衛の立ち回りとは、各武器の射程を理解したうえで、射程負けするのであればボムなどでけん制をしてオブジェクトに近寄らせない、射程勝ちしているのであれば射程を押し付けてキルを狙う、人数不利の場合にはデスをしないように盤面の維持をする。前衛がキルを狙って前に出て、それで前線が上がる用であればカバーに入り一緒にキルを狙う。つまり、前衛のようにガツガツ前へ行くというよりは、試合の流れによって自分のラインを柔軟に上げ下げして、チャンス時には思い切って攻める、ピンチには頑張って粘る、非常に辛抱強い立ち回りが要求される。
デュアルはこの立ち回りがスライドがあることによって、他の中衛武器よりも何倍もスピーディーにこなすことが出来る。
なので、一瞬の隙でも味方の撃ち漏らしを拾ってカバーのキルを取れるし、カバーで前線へ出た時に人数不利になっても、足場が悪い環境で無理やり引くことが出来る。そしてなにより、ジャンプキャンセルを使うことで、1対1の対面ではまず負けることがないという破格の性能を持っている。
当然良いことばかりではなく、ボムを使った後のインク管理はかなり難しく、状況判断が上手く出来ないうちは目的のないボムを投げるとデスがかさむだろう。そしてキルスピードが早いわけではないので、いくら対面が強いとはいっても射程管理を怠ると、あっさりシューターに返り討ちにされる。
デュアルは確かに強くてかっこいい武器だが、武器パワーを活かすために考えることがいくつかあり、脳死で使うと弱くなることを肝に銘じておこう。
抑えではヘイトを集め続けるのも大切だが、それで敵に囲まれてデスをしていては話にならない。時にはシューターのようにしっかりと潜伏をして敵を探し、冷静にキルを取ることも大切だ。デュアルだから潜伏はいらないわけではない。基本はすべて同じことなのだ。
たしかにスライドはかっこいいし、ついついやってしまうものなのは分かるが、無意味に行うものではないし、それだけに自分のキャパを圧迫されて他のことに意識が向かないのであれば、スライド武器は正直おすすめできない。そういう武器であると理解しよう。人には向き不向きがあるし、時には冷静に自分の適性を見極めることも非常に大切である。
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