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他人のおすすめをかっさらう~240530摂取コンテンツ日記


映画「関心領域」

音響による不穏の演出がとても好みだった。久しぶりにスタッフロールが終わるまで席を立たなかった。人間を「荷」と呼んで数えるところ、効率的な焼却方法の発明、キマっててすごかったな。

久生十蘭『黄泉から』青空文庫

ヒロインおけいが終始都合の良いおっとりお嬢様として扱われているのがちょっと悲しかった。でも最後の二行はすごくよかったし、お月見の時に川へ総銀箔の扇を放るところなんかめちゃくちゃ美しかった。あんなふうに大事に育てた娘を亡くした両親の心中よ。

劇場版まどか★マギカ[新編]叛逆の物語

久しぶりに見たけど、相変わらずよかった。結界の中の幸せな世界が全部オタクが見たかった夢の世界だしかっこいいシーンも見せてくれるしでずっと楽しい! 新作映画もうすぐ後悔らしいね。楽しみ。

V.E.フランクル『夜と霧』みすず書房(旧版)

卒論でフランクルを取り上げたくせして初見だった。不真面目な学生だったし、あの卒論でよく単位をくれたなと思う(もちろん成績はめちゃくちゃ悪かったけど)。新版は序盤の解説も最後の写真もないしで「これでいいんですの!?」て感じだったが、あれでいいんだろうか。旧版も一緒に並んでるから別にいいか。

北森鴻『花の下にて春死なむ』講談社文庫

友人の先生から教えてもらった本。日常の謎をやろうとしている感じがあって(一発目から人は死んでいるので日常の謎ではないんだけれど)推理をたどるのがとても楽しい。「お酒が好きなら好きだと思う」と紹介されたのでどんな内容化と楽しみにしていたら、おいしいお酒と食事を出すバーが舞台だった。そしてどの料理もおいしそうで、でも自分の技術では再現できそうにないので寂しい。私もおいしいビール片手においしいもの食べながら他のお客さんの会話を盗み聞きしたい!

北森鴻『凶笑面 蓮丈那智ミステリーファイルⅠ』新潮文庫

私は表紙が気に入ったので新潮文庫版(たぶんもう絶版になっているのかな?)をアマゾンで買ったんだけど、角川文庫で再版されているみたい。探偵役兼主人公の蓮丈那智に一昔前のラノベ主人公かってくらい魅力的な設定がもりもり(美人、頭がいい、クールな性格、学界では異端扱いされているなど)で、やりすぎな感もあるけどやっぱ探偵役はこれくらいもりもりでいいよね!!! 助手役の子も蓮丈那智にめちゃくちゃ期待したり心酔しつつも同業者としての有能さに悔しがり離れたい気持ちもあり……と複雑で、これまたよい。登場人物がみんな魅力的なところがよい! 続きが楽しみ。

その他日記

すみません、各種文字を書く系の仕事が滞ります!!! 進めてはいるので連絡はします。あと~~~~は別になんもないな。じゃまたね。

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