見出し画像

「タイトルなし」240103摂取コンテンツ日記


和山やま『ファミレス行こ。 上』ビームコミックス

同作者による『カラオケ行こ!』の続編。他に比べてギャグは控えめだったけど、そのぶん主人公が何を考えてどうしたいと思って動いているのかが丁寧に描かれててよかった。出てくるファミレスがサイゼリヤなのもよかった。サイゼリヤの絵にワインの染み付けちゃったらそりゃ慌てるよね。あの絵なんなんだろうね。あれ家に飾ったら家がサイゼリヤっぽくなるかもしれない。アリかも。

三津田信三『のぞきめ』角川ホラー文庫

読み終えました。妖怪や禁忌が実際に生きている人の形を得る鮮やかな転身の瞬間が見事で興奮しました。幽霊よりも生きている人間の方が怖いなんてよく言うけれど、どちらも怖いことに変わりはない。なんなら幽霊は物理的精神的な攻撃を仕掛けなくとも「そこにいるかもしれない」と一瞬でも信じさせたら勝ちみたいなところがあるじゃん。強いよね。呪いも幽霊と同じだね。
主人公が何度も「見ても見ぬふりをすること、聞こえても聞こえないふりをすること、何を見ても忘れること、そもそも見ないこと」を注意されているのが面白い。それを言った時点でもう「ここには何かがいるんだ」っておまじないになっちゃうもんね。対策のしようがない。無知が最大の防御なのかも。

でも怖い話があるって聞いたら気になっちゃうよね(そういう読者を想定しているから障りがあるとしてもむしろその好奇心に報いるためありのまま書くぜ、という著者の注釈がこれまたよい)。

三津田信三『厭魅の如き憑くもの』講談社文庫

ここいらで三津田信三という人の書く文章と雰囲気が大好きになったので、ようやく同作者によるシリーズもの「刀城言耶シリーズ」に手を出した。これがまた面白いんだ。いつも通り「このとき帰るべきだったのだ」「待ち受ける恐怖も知らずに」みたいな「くるぞ、怖いのがくるんだぞお!」という煽りが冒頭から何度も登場してそのたびワクワクするんだけど、半分近く読んだところでも「このときこうしていれば後の惨事はなかったのだ」と出てきて、ここへきてまだ楽しいイベントが起こるんですかい!?とたまげた。

この日記を遡ると分かるけど、この著者の本を読み始めてすぐのうちは「いちいち煽りがうざい」「謎解き編のビビリ描写くさい」みたいに不満タラタラであった。今ではもうこの文言を見るだけで「最高のエンターテイメントきた!!!」とテンションが上がって、一度本を置いてバンザイしたりしている。人の好みは増えるものね。

ゲーム「Ghostwire:Tokyo」

Epic Gamesのストアで無料配布されていたのでもらった。渋谷をお散歩しながらそのへんのお化けを倒したり妖怪や幽霊のお願いを聞いたりする謎解きアクションゲーム(要素が多い)。面白い。のんびりやるので今年中にストーリーを終わらせられるかどうか。

ゲーム「悪夢のような日々でした」727 Not Hound

大好きな727 Not Houndさんとこの新作ホラーゲーム。1/1にリリースされたので初夢より先に遊んだ。

電源として消費される人間がいるんですよ(当然)。あれがさ、その、最初あの逆さまに括り付けられているその状態ですでに電池として働いているもんだと思ってたんですよ。なのにあの、スイッチのレバーを上げた瞬間画面右になんか液体がパシャッと溢れてきて、何かと思って見たら電源用の人間がぐちゃぐちゃになって床に転がってて……あの瞬間の「あ、あ、、そ、そんなつも、私がやったのか?いいやそんなつもりじゃなかったんだ、そんなつもりじゃ」という狼狽と、パッと視線を移して見えた景色の「そんなつもりじゃなかったんですごめんなさいいいいあああああああぁぁぁぁぁぁ」という絶望とがいい。すごくいい。忙しかった。あの瞬間大好きです。ラブ。

吉田真百合『ライカの星』エンターブレイン

犬が好きで犬を飼いたいなら読みたい一冊。犬の愛は重く、愛は憎さと紙一重ね。表題作以外の短編もいい。

アニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」

もともと食事に関するコンテンツ(レシピ本や料理にまつわるエッセイ、映画、ドラマなど)が好きだった。これはそのアニメ版。さっき確認したらなんと第二期も準備中とのこと、嬉しすぎる。

主人公が作る料理は手軽なものが多く、生姜焼きの素や味付けソースなど合わせ調味料を使うことが多い。エバラやイオンが協力企業に並んでいるので、なんと公式さいとには「アニメに登場した食品一覧」がある。嬉しいね。

RTA in Japan Winter 2023

今年もボランティアとしてちょこっと参加させていただきました。金ネジキの走者悔しかっただろうな。

その他日記

年が変わりましたが特にこれといった変化なく昨日が今日になり今日が昨日になるの繰り返しでした。あらゆる存在にとって苦しみ少なく幸せ多い一年になりますよう。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?