凱一が書く大学生の読書感想文 第1回『新世界』

今日からYoutubeだけでなく、本からも学び始めたいと思います。

1冊目の今日は、絵本作家、著作家、漫才コンビ「キングコング」の西野亮廣さんの著書『新世界』を読んで学んだことを大学生の視点から感じた事を書き連ねていきます。

今までのYoutubeをみて学ぶとは異なり1冊の本から学んだことを書くので、かなりの情報量になります。
そこで、1回目の今回は、僕が読んでいて気になったことを抜粋し、レビューします。

どこを飛ばしたんだろうとか本の全容が気になる方ぜひ実際に手に取って読んでみてください。
まあ面白いので買っても後悔はないと思います。

では、本題に入ります。

【はじめに】
「1年で売れなかったら芸人辞める」と言って、西野さんは高校卒業と同時に兵庫の故郷を飛び出し、大阪の「新世界」という町の家賃4万円の場所に住み始めました。

19歳の西野さんは吉本興業の養成所で出会った梶原さんと『キングコング』を結成し、すべての時間を「お笑い」に費やしたそうです。

先輩の誘いも断って、血が出るほど漫才のネタを書き続け、「質」はさておきとにかく「量」を書いたと。
ネタが書き終われば、朝の4時でも5時でも梶原さんを呼び出し、そこから20時間ぶっ通しでネタを書き続けることも珍しくなかったといいます。

それでもかなり尖っていた西野さんと梶原さん。
先輩方からあまりよく思われてなかったそうです。

それでも努力を続けた西野さんたちの努力は1年で花開きました。
養成所の在学中にNHKの漫才コンテストの大賞をとり、1年目で関西の漫才コンクールを総ナメして、20歳の頃には深夜枠で『はねるのトびら』がスタートしました。

そこからもキングコングのお二人はガムシャラに働きづくめの毎日、睡眠時間は1日1~2時間、そんな毎日だったそうです。
しかしながら、スピード出世すぎたお二人は、M-1グランプリでは恥ずかしいぐらいに負け、「エリートのわりに面白くない」と言われたり、梶原さんが失踪してしまい、キングコングの無期限活動休止が決まりました。

1人で軌道に乗ってしまえば、梶原さんの帰ってくる居場所がなくなってしまう、そう思った西野さんは1人での活動はせず、梶原さんが戻ってきてから1からやり直すことを決めます。

そこからは皆さんご存知の通り、25歳で「はねるのトびら」のゴールデン進出が決まり、芸能界の外での活動に目を向け始めます。

その際の世間のバッシングはえげつないものだったそうです。

「夢を語れば笑われて、行動すればたたかれる。」この国では”外”に出ようとすると必ず村八分に遭うと。

けど、西野さんは「でも、大丈夫。キミは、キミの最初の1歩を決して諦めることはない。」ともいっています。
「僕が証拠だよ。あれだけボッコボコに殴られても、死んでないだろ?」と。

今、世の中で何が起こっているのか、時代の大きな動きを知れば、大切な人を守る強い力を手に入れることができるのだと。
ここ1~2年で特に『お金』が大きく姿を変えているそうです。

この本ではその変化について主に書かれているものになっています。

ちょっと【はじめに】の部分を書きすぎてしまいました。
僕自身、キングコングのことは好きで、知っていることは多かったのですが、どうしてもこの本のレビューを書くに当たって書きたいと思う部分を書いたらここまでの分量になってしましまいました。

それでも、正直魅力を伝えるのには文字数が全く足りません。
やむをえず飛ばしたお話もあります。

流石は売れっ子作家。
言葉の操り方が秀逸です。

ぜひ手に取って読んでみて楽しんでください。
それでは、本題です。

【貯信時代】
西野さんは、『お金』に対してこのようにお話されています。
「お金とは『信用』であり、クラウドファンディングとは『信用を換金する装置』だ。」と。

今でこそ、クラウドファンディングという言葉になじみがあるかもしれませんが、ニューヨークで個展を開催するために西野さんが2012年12月にクラウドファンディングを行った頃は「宗教」、「乞食」、「自分の金でやれ」といったたくさんの批判を浴びたそうです。

このクラウドファンディングについて、家がないにも関わらず悠々自適な生活を送り続けるホームレス小谷さん、「はれのひ事件」から多くの新成人を救った田村Pを例に挙げ、信用の大切さについて書かれています。

貨幣経済から信用経済へと移行し、貯信時代すなわち信用を換金する流れに変わりつつある現代では、お金を貯金するよりも、そのお金を「信用」を稼ぐことに使った方が価値がある時代になりつつあると西野さんはいいます。

そんな西野さんは常に貯金はゼロです。
日ごろから信用を稼いでいる西野さんに貯金は必要ないのだそうです。

その信用を稼ぐために「嘘をつかないこと」もっと言えば「嘘をつかなければいけない環境に身を置かないこと」がこれからの時代なによりも大事だといいます。

それに信用を落とすような炎上を避けなければならないと。
炎上には4種類あるといいます。

①収益化できているけど信用を失っているケース、②収益化できてないし信用も失っているケース、③収益化できているし信用も得ているケース、④収益化できてないけど信用を得ているケースの4つです。

このうちの①、②のケースの炎上を起こすのは愚の骨頂であり、ここでいう③、④のケースの価値が上がってきていると。
子供ですら演技のできるタレントさんではなく、正直なレビューをいうどこぞのYoutuberの感想を参考に商品を買う時代です。

つまりは、広告費で生きているタレントさんの広告力が落ちてきていると。
時代が大きく変わろうとしている瞬間に僕たちは、今生きているのです。

【オンラインサロン】
正直ここのお話に関してはそこまで興味深く思えませんでしたので、この項目の中で特に僕が面白いと思ったところだけかいつまんで書いておきます。

ダイレクト課金を押さえる、それがこのオンラインサロンの狙いです。
個人でも活動資金を集められる時代となってきているのだと。

また、作ること自体がエンタメであり、お金を払ってまで働くということも増えてきているといいます。
「給料=労働の対価」という常識が覆ろうとしているのです。

また、絶賛建設中の「プペル美術館」は何も立っていない状態にこそ価値があり、その状態からオープンするということをやっているそうです。
イメージ、スペインのサグラダファミリアみたいなものですが「プペル美術館」更地からスタートします。

さらに西野さんは、コミュニティーの時代に生き残る会社の条件についてこのようにお話されています。
結論から言うと社員に利用されない会社は廃れるということです。

そして、今後の世の中は「店検索から人検索」へと移行していくだろうとおっしゃられています。
ここも含めてもっと詳しく知りたいという方は実際に本を読んでみてください。

後は、そもそものオンラインサロンの説明や西野さん自身が運営されている『西野亮廣エンタメ研究所』の中身について、オンラインサロンのオーナーの条件などについてお話されていますが、この記事ではあまり触れません。

気になる方はぜひ本を手に取って、読んでみてください。
この記事はあくまで大学生である僕の視点から感じた事を書き連ねていくといったものなので、僕に響かなかったものについては省略させていただきます。

【新世界】
この本での最後の項目では、主に「レターポット」についてお話されています。

簡単にいうと、文字をお金に換金することのできる仕組みのことです。
プレゼントの本質は費やされた時間であるといい、モノがあふれている時代の贈り物として開発されたものです。

正直、この項目に関しても僕としてはよく理解できなかった箇所も多くそこまで共感できませんでした。

なので、この「レターポット」に関しても興味の湧いた方はぜひ実際に本を手に取って読んでみてください。

【感想】
この「新世界」を読んでみてまず最初に思い浮かぶのがすごく読みやすいという感想です。

ほとんどの文体が西野さんの話し言葉で統一されていて、まるで西野さんとお話しているような感覚に陥ります。
それに言葉選びのセンスが流石によすぎるなと思いました。

その言葉一つ一つこのレビューに載せてお届けしたいのにそれができないのが残念です。

このレビューを書くにあたって、省かせていただいた箇所が結構あります。
これからの世の中を生き抜く中で大切にしたいと思ったこと、今の僕の活動に直結することをベースに書かせていただきました。

全部を一言一句漏らさずに書こうとしてしまうと、とんでもなく長いレビューになってしまうというのもありますが、今現時点での僕にはあまり実感の湧かない、そこまで共感できず理解できない箇所が割とあったんですよね。

それを理解したふりして書くことはできますが、あまり僕としてはそれをしたくなくて今の形に仕上げました。

結局書き終えてみると【はじめに】の部分を1番書いてしまいました。
これから西野さんの著書に関する投稿を4回連続で出すつもりなので、まずは西野さんがどんな人なのかについて僕も含めてこれを読んでいる
読者の方にも理解してもらう必要性を感じたというのと読み物としてのインパクトを感じたからという理由でこのようにさせていただきました。

多くの方がそうだと思うのですが、【はじめに】の部分ってすっ飛ばしてしまうと思うんですよ。
でも、この「新世界」での【はじめに】はいつのまにか引き込まれてしまう不思議な魔力のようなものがあると思いました。

ここまで文字数を割いて書かせてもらったのに、正直この魅力の50%も伝えられていないんじゃないかと思います。

他の箇所も含めてぜひ実際に手に取って読んでみてください。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次回も1冊の本について大学生の視点から感じた事を書き連ねていきますので何卒宜しくお願い致します。

また、フィードバックくださるとモチベーションにつながりますのでこちらも何卒宜しくお願い致します。

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