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【PJCS2024本戦使用/ランクマs17最終7位】エルフキリンアグロ


はじめに

 初めまして、レプリカです。PJCS2024本戦で使用し、ランクマs17で最終7位を達成した構築を紹介します。初めての構築記事なので温かい目で見ていただけると幸いです。

構築

結果

11勝9敗

構築経緯

追い風構築を使用した理由

 追い風構築を本戦で使用した理由は、予選で追い風構築を使用し強いと感じたことと、新しく構築を考えるよりも追い風構築の完成度と練度を高めた方がいいと思ったからです。第2回予選で以下の構築を使用し21勝4敗で予選抜けしました。


 そもそもなぜ予選で追い風構築を使用したのかという所から話していきます。まず、予選はランクマとは違い対戦数が最大45戦と限られています。そのため、対戦相手のレートがかなり重要だと考えています。レートが高い相手と多く当たった場合と、逆にレートが低い相手と多く当たった場合では、勝敗数が同じでもかなりレート差が出ます(マッチング次第で許容できる負け数が変わってくる)。そのため、できるだけレートが高い相手とマッチングしたいです。レートが低い相手にはその分勝ちやすいから別にいいじゃんっていう考えもあると思いますが、ポケモンは他のゲームやスポーツと比べて格下が格上に勝ちやすい(運要素、構築相性、噛み合いなど)と思っているので、勝ちやすさよりもレート効率の方が重要だと考えます。そのため、予選では初日から潜るよりも、最終日に全試合消化した方がいいと思っています。しかし、そうなると最終日に最大45戦やらなければならない可能性があります。このとき、スタン構築のような試合時間がかかったり頭を使わないといけないタイプの構築で45戦やりきるのはかなり難しいです。また、予選を抜けるには高い勝率が求められ、いかに低レート帯で負けず、試合数を残した状態でレート1700まで上げるかというのが重要になります。これらの理由から、パワーが高い行動を押し付けられ、対戦中にあまり頭を使わず、数ターンで決着をつけられる構築がいいと考え、追い風構築を使うことに決めました。

6体の採用理由

 まず、アタッカーとしてハバタクカミとウーラオスが抜けて強いと感じ採用しました。ハバタクカミは、炎枠にガオガエンやホムラが多いこともありフェアリーの通りがよく、受けられるポケモンが少ない点、また、ねこだましが効かない点が強みです。ウーラオスは守るを無視できるのが最強です。最初は通りがいい悪ウーラオスを使用していましたが、フェアリーテラス、パオジアン、水ウーラオスがきつく、水ウーラオスにしました。追い風役はエルフーンとトルネロスで悩みました。トルネロスはこがらしあらしが強力ですが、こがらしあらしが刺さらない盤面でやることがなかったり、技外しの可能性があるため、パワーは高いが安定しないと感じました。エルフーンはトルネロスほどのパワーはないですが、補助技が多彩でなにかしらの仕事ができるのでエルフーンを採用しました。追い風構築は先制技やトリックルームがきついのでリキキリンを採用しました。これで基本選出の4体が決まりました。このままでは追い風ミラー、晴れパ、イエカシラがきついと感じ、テツノツツミとチョッキイーユイを採用して6体が決定しました。

個体詳細

エルフーン

持ち物:きあいのタスキ
テラスタイプ:ゴースト
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
実数値:120-*-106(4)-129(252)-95-184(252+)
技:おいかぜ/ムーンフォース/がむしゃら/アンコール
構築の軸。ほとんどの試合でハバタクカミと一緒に先発で出す。がむしゃらのダメージを最大にするためにH個体値0。ディンルーやヘイラッシャのオボン圏内に入ってしまうが、それよりも他のポケモンをハバタクカミの圏内に入れられるように削りを重視。アンコールがとてもえらく、相手は守るを押しにくく、隣のハバタクカミの特性が実質ふかしのこぶしになる。前半はエルフーンが守るを牽制し、後半はウーラオスが守るを牽制する。

ハバタクカミ

持ち物:こだわりメガネ
テラスタイプ:フェアリー
特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
実数値:141(84)-*-76(4)-198(196+)-156(4)-183(220)
技:マジカルシャイン/ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム
エルフーンのがむしゃらの後に行動したいためSはエルフーン-1。火力が欲しいためCに振る。残りH。B方面がかなり柔らかいためほとんどワンパンで倒されるが、1回動ければ十分、変に耐えて次のターンに先制技で縛られるのが嫌、ウーラオスがその分追い風下で動けるという点で問題はなかった。パオジアンにふいうちを打たれると乱数で落ちてしまうが、相手目線ふいうちで落とせるかわからない、フェアリーテラ、交代、リキキリン出しなどの理由でほとんどふいうちを打たれない。最悪打たれても何とかなる。パワージェムは炎オーガポンやエンテイに対して打つ。環境的にフェアリーがめちゃくちゃ通っていて、相手にテラスを強要できるのがゲームプランを立てやすく強かった。

水ウーラオス

持ち物:しんぴのしずく
テラスタイプ:草
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
実数値:185(76)-200(252+)-121(4)-*-81(4)-139(172)
技:すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/みきり
パオジアンをワンパンするためにしずくをもたせてA特化。こごかぜを入れたハバタクカミを抜けるようにS調整。残りH。モロバレルを無視でき、草と電気に耐性がある草テラス。相手にゴリランダー、モロバレル、水オーガポン、タケルライコがいても草テラスのおかげでなんやかんや活躍してくれる最強ポケモン。

リキキリン

持ち物:ゴツゴツメット
テラスタイプ:フェアリー
特性:テイルアーマー
性格:ひかえめ
実数値:204(68)-*-122(252)-144(4+)-91(4)-103(180)
技:マジカルシャイン/トリックルーム/てだすけ/サイコキネシス
いのちのたまやのどスプレー型も試したが、リキキリンは火力を出すよりも場に残っている方が強いと感じたため、追い風下でパオジアンを抜けるようにSを調整した後、Bぶっぱ、残りH。ひかえめにして最低限の火力を確保。持ち物のゴツゴツメットは水ウーラオスやゴリランダーを大きく削り、こっちのウーラオスの圏内に入れられるのが強かった。技構成はトリックルームは確定で、やることがないときや死に際に打てるてだすけ、一番火力が高くモロバレルや毒テラスしたポケモンに強いサイコキネシス、タイプで無効化されずに全体技のマジカルシャイン。リキキリンのおかげで対スタンの勝率がかなり高くなった。選出していなくても相手は先制技を打ちにくいのも強い。

テツノツツミ

持ち物:ブーストエナジー
テラスタイプ:ゴースト
特性:クォークチャージ
性格:おくびょう
実数値:131-*-135(4)-176(252)-80-206(252+)
技:こごえるかぜ/ハイドロポンプ/フリーズドライ/まもる
対追い風用。最速は確定で火力も欲しかったためCSぶっぱ。テラスはねこだまし対策でゴースト。こごかぜと技範囲が強い。

イーユイ

持ち物:とつげきチョッキ
テラスタイプ:くさ
特性:わざわいのたま
性格:ひかえめ
実数値:160(236)-*-100-187(116+)-140-140(156)
技:ねっぷう/オーバーヒート/テラバースト/バークアウト
対イエカシラ、晴れ、トリル用。こごかぜを入れたハバタクカミを抜ける+自分のウーラオス+1となるようにSを調整、残りHとC。とつげきチョッキ+バクアで特殊を止める。

選出と立ち回り

 この構築はかなり攻撃的な構築なため、出し負けるとそのまま負けてしまいます。そのため、ほとんどの相手に対して1番出し負けしにくいエルフーンハバタクカミから入ります(95%くらいこの出し方)。相手がトリル構築だったとしてもハバタクカミやウーラオスがいればこの出し方をします(追い風をしないと相手のハバタクカミやスカーフウーラオスがきつすぎるため)。先発にトリル要員を出された場合はかなりきついんですが、リキキリンのふういんを警戒してか、先発にトリル要員を出されることは少なかったです。また、最悪先発にトリル要員を出されてもエルフーンのがむしゃら+ハバタクカミのテラムンフォで倒しにいったり、イーユイに交代してバクアで遅延したり、アンコールの択を合わせることで対応できないことはないです。実際に先発エルフーンハバタクカミで明確に出し負けることがなく、ほとんどの試合で五分以上の状態からスタートできました。また、対応範囲が広い先発を固定することで、選出択を減らすことができました。

基本選出(対スタン、ホムラ、寿司、天候)

先発:エルフーン+ハバタクカミ
後発:ウーラオス、イーユイ、リキキリンから選ぶ
ハバタクカミで1体倒すかマジシャで削り、裏のウーラオスやイーユイを通す。テラスは基本的にウーラオスに切る。
よくあるパターン①
相手:Sブーストハバタクカミ+フェアリー弱点(ウーラオス、タケルライコ、カイリューなど)
フェアリー弱点のポケモンにテラスを切らせながら、追い風シャドーボールでハバタクカミを倒す(単純にハバタクカミを倒せるのも強いしウーラオスのすいりゅうれんだが通るようになる)。
よくあるパターン②
相手:襷パオジアン+水ウーラオス
こっちはおいかぜ+マジカルシャイン。相手は大体水ウーラオスにテラスを切りながらハバタクカミ方向すいりゅうれんだ、エルフーン方向つららおとし。ハバタクカミが倒され、盤面はHPが1のパオジアンとエルフーン、テラスを切った水ウーラオス。ここでリキキリンを出して、がむしゃら+マジカルシャインを打ってるだけで勝てる。

対追い風

先発:エルフーン+ハバタクカミ
後発:ツツミ+ウーラオスorイーユイ
ツツミのこごかぜで上をとり、殴り勝つ。

対ガチトリル(速いポケモンがいない構築)

先発:ハバタクカミ+リキキリンorイーユイ
後発:ウーラオス+リキキリンorイーユイ
リキキリンでふういんを警戒させててだすけテラマジシャを通したり、カミイーユイで破壊する。最悪トリルを決められたらリキキリンでトリルを返したり、イーユイのバクアで遅延して頑張る(きつい)。

振り返り

 今回かなりポケモンに時間をかけて取り組んでいて自信もあったのですが本戦では勝ちきれず悔しい結果になりました。ただ振り返ってみると、後半焦りからかプレイングが雑だった所があり、メンタルの重要性を学びました。
 構築自体は悪くなかったと思います。特にパワーを押し付ける、出し負けにくい先発という点はプレイヤーの負担を大きく減らすことができ、かなり予選に向いた構築だった思います。本戦ではもっと手堅い構築でもよかったかなとは思いますが、それでも勝ち抜くポテンシャルはあったと思います。
 本戦はだめでしたがランクマで最終7位を達成し、この構築強さを証明できたのが救いです。来年こそは世界大会出場したいです。


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