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直接見えない・虚 離

私の個人的な感覚でしかないけれど
コロナ前とコロナ後とでは¥1000が¥100
¥10000か¥1000位に思えるほど
日本国内でのお金の価値が下がってしまった様に思う。

今現在、直接収入につながる様な仕事をしてていない私の行動範囲は、プライベートであっても仕事であったとしても限られ来てしまうのは否めない。
所得によって移動できる距離や、やれる事が
限られてくるとも言えるけれど、だからと言って、他に楽しめる打開策がないかといえば
そんな事もなく、元々、引きこもりタイプの私にとってはあまり苦にならない。
しかも1遊びを満喫できてしまうタイプだし。

それよりは、何年か前までは感情の起伏が激しい身内が家の中で暴れていたので、家にいる事の方が危険だったけれど、今は他界してしまい家の中で暴れる人が居なくなってしまったので、昨今では私と真逆なタイプの人の方が大多数で主流なんだなと言う感覚に変わってからは外出する事の方が危険としか思えなくなった。

それはさておき…
冒頭に戻ると、インバウンドはいいのだけれど円安によって日本に外国人観光客の方が増えているのを実感する事も多くなって来たけれど、円安と言う理由だけで日本観光に来ていると仮説を立てるとするならば、それ以外の魅力がない限り、円高になってしまったら
外国人観光客の方は、パタリと来日されなくなくなってしまうと想定できる訳で、
今現在、外国人観光客の方で賑わっている
日本だけれど、賃上げが少しずつ改善されているとは言っても、高級品ならまだしも、
光熱費などを含めて生活必需品と言われるものが物価高になっているのに、日本人が国内旅行を楽しめている人はどれくらいになるのだろう?
楽しんでる人は楽しんでいるんだろうなぁ。

結局は突き詰めいくと、
例えば、同じ歳でお互いに独身であったとしても、職種による所得の違いや、抱えている借金の違いなどを考慮する事は
一旦、横に置いておいて、同じ事職業で、どちらも借金なしと仮説をたてると、実家暮らしの独身の人と、自分の所得で1人暮らししている人とでは可処分所得(誰にも許可がなく使用できるお金)には差が出て来てしまう。
独身を謳歌しているのは、どちらと捉えるかも人それぞれだとも感じる。

もっと身近な所で例えるならば
同じ屋根下に住んでいる者同士でなければ
分からない家具の配置場所や間取りがある。
同じ屋根の下に住んでいる者同士なら、
インターフォンの所の棚の上と場合を言っても通じるけれど、第3者の人に言った所で
他者の家の中のインターフォンが何処あるのかなんて分からない。

例えば、音楽をやっている人になら、Cとか
ツェーと言っても通じるけれど、一般の人にはドと言わなければ伝わらない。
しかも扱う楽器によってドの場所が違うし
その楽器を使っている人同士でしか分からなし思い浮かべる事さえ出来ない。

視点を変えてとある企業様での、ちょっとしたエピソードを書いてみたいと思います。
まだ今ほど分煙が進んでいなかった頃の事です。
とある飲食業の企業様での事。
その飲食店様では、お客様用に数種類のタバコの買い置きをしていました。
1ヶ月間に使えるタバコ代の経費は決まっていて毎月何日に同じ金額で¥○○○補填されるというものでした。
でもところが、指定した日に毎月同じ金額が補填されて直ぐは、お客様用に用意しているタバコの在庫があるものの、必ずと言っていいほど月の半ばも過ぎると翌月のタバコ代としての経費が取締役から補填されるまで、
お客様用に買い置きしているはずのタバコの在庫がなくります。
そこに疑問を感じた取締役が、「何故、毎回月も半ばになると、お客様用の買い置きのタバコの在庫が、切らしっぱなしになるんだ?」と、そのお店の管轄長さんへ指摘が入りました。
すると管轄長さんの返事は「お金が無いからです。」の一言でした。
取締役社長は、思わず絶句してしまいながらも、領収書のチェックだけはしていたので
カートン買いをしている事は用意に想像がついてい為、「お金が無いのだったらカートン買いをする必要はないだろ?3個づつでも5個づつでも揃えてられるだろう?」と管轄長さんに言うと管轄長さんは「あっ!そっか。」と言う。その管轄長さんは前の管轄長さんからカートンで買うと教わっていたので、カートンで買えないのなら用意しないと言う選択肢しかなかったのです。
立派に成人している方なのですが、判断材料がそれ以外に無いのです。
勿論、1ヶ月にかけられるタバコ代の経費を
日割り計算すると言う発想もありませんでした。
それだけなら、そこまで酷い事には至らないのですが、もう一点、改善しなければならな内部事情が絡んでいたのです。
それは、お客様用に買い置きしているタバコの大半の購入者は、スタッフさん達だったと言う事です。しかも給料天引きで。
本来なら休憩時間や、出勤前や後などに自分で買いに行かなくてはならない物を、面倒くさいからと言ってお客様用に用意しているはずの物から持って行ってしまうのです。
まだ、その場でタバコ代を払っているのなら
経費としてのタバコ代が極端に無くなる事はないのですが、分別のつくはずの大の大人のはずの成人した、それも若年層とは限らない従業員さんが当然の様に給料天引きでタバコを買って行くのですから、月も半ばにもなればお客様用の買い置きのタバコの在庫が切れっぱなしになってしまっていたのです。
最終的に、お客様用のタバコの買い置きを廃止するか、従業員さんへの規制をするかの検討に入っている所で、世間では分煙の風潮も高まって来ている事に伴い、お客様用のタバコの買い置きを廃止する事で解決に至ったのでした。

また別のシチュエーションでの話をしたいと思います。
ある学生スタッフさんがいました。
今まで自宅や学校では経験した事がない事を
覚えて出来る様にならなければならない事だらけで自分の想像を越える大変さや理不尽さから、日に日に少しずつではあるものの上達はして行っていました。
なんとか出勤はして来るもの、毎回の様に不平不満や文句を言いながら仕事をしています。その会社の店主さんに直接は言えないけれど、評価する権限を持っていない私には
何時も愚痴を言ってきます。
不満の吐口にされるのは如何なものかとも
思うのですが、吐かせ過ぎても良くはなく
だからと言って全く吐かせないのも精神衛生上よろしくないので聞ける範囲内では聞きていました。
ですがその習慣がついてしまったのか、私の顔みるなり愚痴が出る様になってしまい、
「そんなに嫌なら辞めて新しい仕事を探した方が自分に献身的じゃない?私なら嫌な気持ちを抱え続けたまま仕事したくないし身も入らないし、上達もしないから、サッサと辞めた次の仕事を探しちゃうよ。」と愚痴ばかり言って来る様になった学生アルバイトさんに
言ってしまいました。
おいおい、普通は続ける事を説得するのが先輩の役目で、辞める事を勧める先輩スタッフってどうなのよ?とツッコミが飛んで来そうですが、その学生アルバイトさんは、私の言葉を聞いて「分かってるんですよ。こんなに嫌なら辞めたい気持ちは確かなんですけれど…それよりもまた新しい職場でまた振り出しに戻って1から新しい事を覚えなくちゃならないのかと思うと、せっかく大変ない思いしながらも、ここまで覚えた事が台無しになっちゃうと思うと辞めようと思えなくなるんですよ。」と言う。
全く私に無い発想だった。
私と言う人間は、採用されなければ始まらないと言うハードルはあるものの、新しい職場に行く事は、また新しい見聞や見識が広がる楽しみの方が大きくて、また振り出しに戻って1から覚え直しと言う感覚がなかったのです。
愚痴ばかりを言っていた学生アルバイトさんの話しを聞いて、女性と言う立場から結婚や出産、旦那様の仕事による転勤や親の介護などの理由で、今いる職場で働き続けられる環境がないのであるのならば、新しい職場を探さなければならない等の理由もあるけれど、
兎角、日本は1つの職場で長く勤務する事に
社会的信用がある国では、私の様な転職が多い人が信用されない理由が、何となくではあるものの腑に落ちた様な気がした。
その愚痴は多いものの、他の人から可愛がられのは、目の前の学生アルバイトさんの様な人なんだなぁと何処か実感している自分がいたのです。
とは言えども、店主さんは新しいスタッフさんが来る度に、また1から教え直さなければならない振り出しに戻ったと言う。

ゼロにする事は出来ないけれど
多少の理不尽さはスタッフさん同士がお互いに協力的で比較的仲の良い職場と、
世代交代による周期的なスタッフさんの入れ替わりと違って、表面上は理性で合わせているけれど、スタッフさん同士の仲がそれ程いいとは言えず、馴染めない人はアッと言う間に辞めて言ってしまって人の入れ替わりが激しい職場とで違うは何なのか不思議に思っている時でした。
概要を言ってしまうと、スタッフさん同士が
比較的に仲の良い職場では、惨めさを全く感じ無い事でした。それは職務中に限る事であって自分の至らなさや未熟さは痛感する事はあるけれど、生活水準の違いによる惨めさを感じさせない環境作りを取締役社長をはじめとするスタッフさん達がお互いに努力していた事でした。そのスタッフさん同士がお互いに協力的で比較に仲がよく穏やかな職場では、個々の個人的な事情や家庭内での抱えている大変はあるものの、仕事場へは基本、持ち込まず、余計な詮索もする事もなく、怪我や病気などの急な諸事情の時は譲歩するだけの気持ちのゆとりもあり、
持病を抱えている人でも、病気を理由に特別扱いされたくないので公にしないで下さいと
いう人でした。ですが他のスタッフさんも特別扱いするつもりはないけれど、その持病を持っている本人が不便さが何処にあるのか分からないと対処のしようもないので、不便に思う事は遠慮な伝え欲しいと口で言うだけではなく実行する事に配慮できる人でした。
あからさまな事はないまでも理性で表面的に合わせているだけで、あまり仲のいいとは言えない派閥ばかりが目立つ職場では真逆の事ばかりが起きていました。

学生のうちは、あまり感じない事も多いけれど、職場となると色んな家庭環境の人が同じ職場で働いています。
アルバイトや平社員のうち見えない事と多いのだけれど、上に立てば立つほど、スタッフさんの抱えている家庭環境に直面せざるを得ない事が多くなります。
私がシングルマザーの時に働いている時の事でした。学生アルバイトさんの中には、やはり片親の学生さんもいました。学生さん同士はとても仲が良かったのですが、やはりご両親が揃っている子には話せない事、自分の親には話せない事を抱えていたりしました。
勿論、主婦のパートさん達からも可愛がられいたのですがご夫婦が揃っている人には話せない事を抱えてしました。
私はシングルマザーである事を自分で開示していたので、片親のアルバイトさんは、他のスタッフさんには話せ無い事を合間をみて話しに来てくれた事がありました。
完全に一致する事は無いけれど、抱えている境遇としてご両親が揃っている他のアルバイトさんやご夫婦が揃っている人では、拾いきれない背景を理解してくれやすいと思ってくれての事でしょう。
ある日、片親のアルバイトスタッフさんとシフトが一緒の時、昼間のパートさん同士がお客様として来店されました。
そのパートさんに悪気は全くないのですが、
聞き耳を立てている訳ではないのですが、
店内で流れるBGMや他のお客様の話し声の大きさに合わせて、段々と声が大きくなってくるのです、そこにお酒も入ってくるの尚更
声が大きくなってくるので、聞きたくなくても声が耳にはっいて来てしまうのです。
今の自分達ではしたくても出来ない事ばかりの自慢話しばかりが聞こえ来ました。
すると片親のアルバイトさんが私の所に来て
「加代子さん、羨ましいとはちっと思わないけれど、なんかあんな態度にムカツキます。悔しくないですか。」と言います。
本人達には自覚がないのですが、話し方からして鼻持ちならなさぎ際立って聞こえるのです。その片親のアルバイトさんの気持ちは痛い程わかります。
でも私は「見たくなくても視界に入って来てしまうけれど、意識しない様にして、パートだから身内と思うとやるせないけれど、ただのお客様として作業にだけ集中して専念した方が自分の気持ちが安定するよ。」とそっと伝えました。するとそのアルバイトさんは頷いて業務に戻っていきました。
勿論、片親のアルバイトさんから話してくれた他の人には言えない内情は一切、口外していません。それがその子との信頼性だったから。

習慣とは思う様にままならない事を
スムーズに出来る様になるまでの事。
そしてその上でどんな作業手順が必要なのか
どんな材料が必要なのか、何処に負荷がかかりやすいのか、それに伴う感情はどう言った事なにかイレギュラーはどんな時に発生するなか、今まで知りえなかった直接、見えない
動線を仕事を通して知って行く事が研鑽力と人としての成熟度に繋がっている様に思います。

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