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スカートめくりと虚 離

ここ最近、虚離シリーズで文章化している。
1つのマガジンとして、まとめた方がいいかなぁと思ったりもしている。

まぁそれはともかくとして…
前にも、何処かで書いた事があるのだけれど
私の周りは困った時だけ泣きついてきて、
上手く行ったら報告に帰ってくる人が腹が立つ程いない。
始めのうちは都合のいい様に使いやがってと
頭に来ていたりもしたけれど、それが続くといい意味ででも悪い意味でも慣れてしまって私と言う人間はそんなもんだろと、相手にも期待をしなくもなれば、自分に価値を置く事さえどうでもよくなっていった。
そのうち便りがないのは元気な証拠とばかりひ何も気にならなくなった。
それから更に、これを達観と言っていいのか分からないけれど、私がその場にいてしまったら、その人の虚栄心が保てなくなるよなぁと言う考えに行き着いたのだけれど、
どうも私と対極にあたるタイプの人は進捗がない事の方に苛立ちを覚えるらしい。
その人達からすると、どうも私みたいな人間は天然に見えるらしく、うちの下の子も私の事を天然呼ばわりをする。
私はそれを否定しない。
その人からみたら、そう見えているのだから
それでいいのであって、一番分かっている様でいて一番分からないのが自分だとするならば、相手に自分のキャラクターを設定してもらった方が、どうも他者からのウケがいいらしい。

どのみち、自分の意思で第一子の長女に生まれた訳でもないのに、しっかりしたい訳でもないのに、お姉ちゃんとして、しっかりする様に親から求められて育つ。
でも面白い事に下の子はしっかりしている様に見られたがる。
兄弟姉妹によって様々だから一概には言い切れないけれど、概ね上の子が親から求められる「しっかり」とは、どちらかというと礼節とかマナーといった部分に重きをおかれる様な所があるけれど、下の子のしっかりしている様に見える部分は、言葉を悪くしてしまえば、抜け目がないとか目ざといとか、あざとい言った様な感じて、良く言えば…
私にとっては小姑すぎて口やかましくてうるさいとしか思えなかったりする。
何もない日すら、進捗はどうなってるの?とばかりに詰め寄って来る。
そんなに毎日、何かある訳ないでしょ‼︎と言いたくもなる。
何でもない日の何でもない事を、いかに面白おかしくネタにして話さなければならない方の見にもなってくれ!と言いたくもなる。
進捗!進捗!ってまずうるさい‼︎

それは習慣なのか、それとも性分なのか…
こちらが嫌だと意思表示しているのにも
関わらず、しつこい位に止めてくれないから
困ったものである。
私が既に古い時代の人間の部類に入ったからなのか、粗野な事による弊害を諌めるのが大人としての役割だと思っていたのだけれど、
今の時代は粗野の気持ちを分かれよ‼︎と言うのがどうやら主流らしい。
粗野と言うのは、相手の気持ちも考えずに言動が乱暴な様の事をいう。
その丁寧なバージョンが慇懃無礼にあたるのだと思う。
いわゆるゴリ押し。

それじゃぁ、今の旦那様が私の事を、
300年早く産まれてくる時代を間違えちゃったね。と言うのも頷ける。
頷いていいのが分からないけれど。

最近は平均して3日に1回位しか外出をしない。3日に1回ならまだいい方で、下手をすると平気で4〜5日は一歩も家から出ない。
前金を払ってキャンセル料は返金されない予約をしていても、外に出る方が危険と思ったら外に出ない。勿論、予約先には連絡は入れるけれど。お金を払ってるんだから何が何でも行かなきゃ損と言う気が更々ないのが私と言う人間なのです。

少し話しを粗野の部分に絞って事例を挙げてみたいと思います。

ある製造販売店での事。
毎週、電車予約を入れて下さるお客様がいたのだけれど、何故か電話に出てみると起こり口調で話してくる。
スタッフとしては義務としてお名前と連絡先をお伺いするのだけれど、その度に「毎週電話予約を入れてるのだから、いい加減、声だけで分かれよ‼︎」と言って来る。
私はそれなりに歳を取って怒鳴られて育って来たせいからか、気分がいいとは言えないけれど、驚いたり怯えたりする事もないのだけれど若い10代とか20代前半のスタッフは
電話に出る事を嫌がる様になってしまったスタッフもいれば、あだ名をつけて気を紛らわせるスタッフも出て来たりした。
ベテランスタッフさんの中には、そう言う横柄なお客様はお客様じゃなくていいと言い出してしまう人もいた。
時同じくして店頭販売での来店のお客様で、
仏頂面して買いに来たお客様がいらっしゃった。その時レジを担当していたスタッフさんは、おお金を払ってくれる客様とは言え、
あんな態度のお客様はいらないと言い出してしまった。丁度そこに居合わせ私にしてみれば確かに見た目はご機嫌が斜めそうだけれど、お店に入って来た時点で既に機嫌が悪くでもだからと言って、現時点で当店のスタッフが何した分けでもなく、それとも以前来店された時に何かスタッフが失礼な事をしてしまったのか、スタッフとは全く関係がない事で機嫌が悪いのか、それともただ粗野なだけなのか確認が取れていないのに決めつけるのも如何なものかと感じてしまった事があった。
でも以外にも、対応したいしたくないはあるものの、毎週の様に不機嫌で電話予約を入れて下さるお客様や仏頂面で来店されるお客様ほど覚えるのが早いから不思議なものです。

とある造園業様での事。
ワンマンな社長様の会社に広い現場の仕事が入ったのだけれど、自社の従業員数を考えると納期の期限にあに合わせるには人数が足りなかった為に、知り合いの同業者の会社様に
応援要請をして2社でコラボして、請け負った広い現場の仕事をする事になった。
当日、2社が現場に集合していざ作業が始まるものの、2社の作業の仕方の方向性に違いが出てしまった。直接仕事を請け負ったワンマン社長様の会社では入社が一番遅い新人の人は掃除組で上の立場の人ほど剪定と刈り込みにができると言う構図だった。
コラボした会社様では全く逆で、新人さんも早く戦力になって欲しいからといって、ベテランの横について最初のうちは遅くてもらいいから丁寧な仕事をする様にと、教わりながら役所などに関係なく全員で剪定か刈り込みをして全員で切りゴミの掃除をすると言うやり方をしていた。
するとワンマン社長様の会社での新人スタッフさんが必死になって掃除をしていると、
コラボしている会社の社長様がやってきて、
新人スタッフさんに、「お前たちも皆んなと一緒に刈り込みしなさい。掃除なんて後で皆んなでやればいいのだから。」と声をかけると何時も掃除しかさせてもらえない新人スタッフは喜びいさんで刈り込みを始めた。
すると少ししてワンマン社長様が見回りに来て新人スタッフさんが刈り込みをしていると「何で刈り込みしてんだよ!早く掃除しちゃえよ!後の仕事がつっかえるだろ!」と一喝。渋々と新人さんはまた掃除組にもどると
また少ししてからコラボしている会社の社長様が掃除を始めた新人さんを見て「掃除は後でいいから剪定しないといっただろう。」と
声をかける、すると新人さんはまた剪定を始めるものの、また自分の会社の社長が飛んで来て「掃除しろ!って言っただろ!余計な事はするな!」とまた一喝。
その繰り返しにハマってしまった新人さんは
「どっちを信じりゃいいんだよ!どっちかにしてくれ!やってられない!」と言って怒って帰宅してしまった。
でもその後、全員で剪定や刈り込みをして全員で最後に掃除をする会社様のやり方がある事を知った新人さんは自分で選んで入社した会社とは言えども自社の社長のあまりのワンマンぶりに耐えきれなくなってしまって退職してしまった。
それからとら言うものワンマンな社長様は
他の同業者を見せると退職してしまうと言って何か違う気がしなくもないけれど、同業他社とのコラボはしなくなってしまった。

とある飲食店様での事。
その飲食店様では基本、スタッフさんが開店前の掃除や閉店後の掃除はするものの、書き入れれ時や若いスタッフでは目の行き届かない所を補って頂く為に清掃スタッフさんとしてシルバーさんを2名雇っていたのだけれど、1名が退職してしまい、残った下さった1名のシルバーさんだけではご老体に無茶をさせる訳にも行かない為、シルバー人材派遣センター様からの紹介で新しいシルバーさんを入社させた。
それまでは良かったのだけれど、新しいく入ったシルバーさん気が利くと言えば気が利くのだけれど、お客様をお出迎えする為の開店前清掃が優先であっても、他の所が気になり出すと自分が気になった所を優先的に作業し始めてしまう為に開店前準備が滞ってしまったり、依頼していない事をやり始めてしまったりと少々、若いスタッフさんにとっては手こずる相手となってしまった。
そんなある日、毎月1回害虫駆除の企業様が
朝の開店前準備の時間帯に、店内にゴキブリとかハエ、厨房に出やすい小バエやグリストラップの消毒に来て下さっているのだけれど
その時に店内の壁と床の角の所に茶色に近い黄土色の練り物の殺虫剤を小さく点在させていく。作業が終わったら確認の判子をスタッフが押さなくてはならないので何処を作業したのかの作業場所も把握していたりする。
がしかし、新しく入ったシルバーさんがニコニコしながら私の所へ来て「あの角にあった何だか分からない茶色の汚らしいもの綺麗に拭いておきました。」と言いに来た。
私はもしや⁈と思って薬剤の置いてある場所を見に行くと綺麗に拭き取られている。
一緒に後をついて来た新人のシルバーさんに
「ここの場所にあったやつですか?」と尋ねるとご満悦そうな顔して「そうです。お掃除って角にゴミが溜まるじゃないですか〜。ましてやそんな所に茶色の変なのがあるなんて汚らしいし。」と言う。
思わず私は「何故、迷ったのなら先に確認しに来てくれなかったのですか?あの茶色の練り物は店内にゴキブリとか発生させない様に業者さんに依頼して置いてもらっている殺虫剤なのに勝手に拭き取られては困ります‼︎何て事してくれたんですか。」と諌めると
「あ〜良かった〜。拭き取る前に聞いといて〜。」と話しをはぐらかせて、そそくさと他の作業をやり始めてしまった。
機嫌が悪そうにみえる粗野だけではない事があるのは確かだった。




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