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続続・虚 離

4月4日にNTT法改正案の可決によって
・研究結果の開示義務がなくなる
・外国人役員が増える
という規制が緩和される事になりました。
私は少し知識をかじった程度なので株の事は
よく分からないのですが…
株式会社の場合、代表取締役の上に株主様がいて代表取締役より出資をして下さっている株主様の方が偉いと言う話しを、以前どこかに記述した様に思います。
別の表現の仕方をすると株式会社さんは株主様の持ち物で株主様毎による持ち株の所持率によってメインとなる人が変わって来ます。
そんな単純な話しで済む事ではないと思うのも確かなのですが、要は「権利の譲渡」と「権限の委譲」と言う部分が焦点の様に思います。
超々簡単に分かりやすく言ってしまえば
・権利の譲渡とは組織の内部外部の双方に
 開示する事が出来る区分された所有権
・権限の委譲とは組織内部の中でのみ
 通用する与えられ区分された役割
と表現できるでしょうか。

私の前回での続・虚離と言う話しの中で
全ての生徒さんではないのですが、エレクトーンを教わっている生徒さんは演奏をする事よりも先生から、これで良いのか許可を貰う事を重視してしまうと言う話しを書きました。
でもしかしながら、何故、そこを勘違いするのかなぁと思う厄介な落とし穴があるから困ったものです。
未成年者の方の場合、あまり起こらない出来事の様にも思うのですが、成人した方の中の人にみられるのですが、先生はいちいち先生の許可を貰う為に今練習中の曲に限って演奏する事を止めなくていいという意味あいで伝えているのに、先生の許可が出たイコール、先生の代わりに先生が受け持っている生徒さんに自分が指導していいと勘違いしてしまう人が出てくるんですね。

誰も先生の代わりに先生をして良いとは言ってないよ‼︎と事があるのです。
困りましたね〜。
でも人間って悲し性で、覚えたての事って誰かに試したくなるんですよね。
適切な使い所なんて関係なしに。
分かりますよ私にもそんな時がありましたから。
でも教わって来た場所意外で試してみるの事やお披露目する事は自己責任においての事であるならば何の問題もありません。

さて場面を展開してみたいと思います。

とある企業様での事です。
そこは社員さんもいるのですが、パート・アルバイトさんの割合が多い所でした。
昨今ではパート・アルバイトさんは既に決定してしまっているシフトの中で休む時は自分で代わりを探してから休みを取る事が主流でだと思います。
会社側としてはシフトに穴さえ開けなければよしとされている部分がある事も否めません。
さてここから問題なのですが、
その企業様ではパート・アルバイト間でのシフトを変わって貰う場合が大きく3つに分かれたのです。
次に何か困った事があったら自分が変わるので今回、変わって下さい。と言うパターンと
変わってくれる人に自費で依頼料を払ってシフトを変わって貰うパターンと自分は変わって貰うけれど変わってあげないと言うパターンです。
人によって捉え方はさまざまですが、
最後の3つ目のパターンは不誠実さが際立つかとも感じます。1つ目のパターンはスタンダードかなとも思います。
問題は2つ目のパターンです。
依頼料を貰ってシフトを変わったスタッフさんは、その人の代わりに仕事に出勤すれば
アルバイト料も貰えるという仕組みになっています。
依頼者側の懐事情によってしまう事も否めないですが、いくら羽振がいいからといって社外の人に依頼しても会社側は受け入れられるはずがないのは勿論で、社内同士の人であるならば、会社側はシフトに穴さえあけなければ問題ないのです。
さてこれを不正とするのか合法とするなかが
大きな争点になってくるのではないでしょうか。

さてまた別の場面展開をしてみたいと思います。

とある飲食店様での事。
飲食店様ではアイドルタイムといって、
営業はしていても、お客様が殆ど入らない時間があります。
その時間帯はシフトも薄くしている場合も多く、最小限のスタッフさんしか配置されていません。
お昼のピークタイムの時間の仕事終えアイドルタイムの時間帯の出勤のスタッフさんに現状の引き継ぎをして私は休憩に入りました。
その日のアイドルタイムの時間帯はホールスタッフ1人、厨房スタッフ1人と言う体制で、どちらのスタッフさんもベテランのスタッフさんで私16時に休憩を終えて配置場所に戻る予定でした。
職場の休憩室で遅めのお昼ご飯を食べて、
後20分もしたら休憩も終わるなぁと思って
束の間の時間をリラックスしていると
何やら慌し音が聞こえきます。
何時もなら、まだ静まり返っている時間帯に
お客様が立て続けにご来店されたのです。
何あっていいように、その日は職場の休憩室で休憩を取っていたのですが、バタバタと音はするけれど呼びにくる気配もなく、まだそんなにオーダーが入っている訳ではないのだろうと残り10分ほどの休憩をしていました。 
身支度を整えて休憩から上がるってみると
現場はてんてこ舞いの状態でした。
その日の私はホールがメインの仕事だったのですぐさまホールに向かうと、ドリンクとデザートのオーダーとお会計と電話とが重なっている状態で、厨房のスタッフさんも、いくらベテランとは言えオーダーに追われてホールの業務の応援を出来る様な状態ではありませんでした。
ファーストフード店とは違って、カウンターテーブルでオーダーして1〜2分もあればオーダーしたドリンクが出てくると言う訳には行きません。ですがそれを頭の中では分かっていたとしてもオーダーしたドリンクの提供まで5分以上かかるとお客様は苛立ち始めてしまいます。
しかも既にオーダーが入っているデザートのアイスクリームの盛り付けをしている最中に
電話が鳴った様でデザート皿にアイスクリームを乗せた未完成なままの状態、電話の受話器を取った思ったらお会計のお客様がみえたと言った状況でした。
先に1人でてんてこ舞いの中対応していたベテランスタッフさんが電話に出ているのが見えたので、こりゃいかん!と思った私は作りかけのデザートの盛り付けの仕上げをしてドリンクの提供を急ごうと配置場所に入った途端
ベテランスタッフさんが電話の受話器の話し口をもう片方の手で押さえて私に向かって
「何も触るな‼︎一切どこも手をつけるな‼︎」と声を荒げて言い出すのです。
内心、私に怒鳴る事を優先する為に電話の向こう側のお客様を待たせるなよと思いながらも、そのベテランスタッフさんにとっては電話の向こう側のお客様より私に手出しさせない事の方が優先だったのです。
既に頼んだはずのドリンクの1つも出てこないお客様の目が怒りの目の色に変わっています。
もしまだ入ったばかりのスタッフさんならお客様の苛立ちの雰囲気に怯え、ベテランスタッフさんの威圧に怯えどうする事も出来なかったと思います。
ベテランスタッフさんの顔の表情からは援軍が来てくれたと言う喜びは感じられず、自分の手柄を横取りされるとか邪魔をされる、
ややもすると自分の中の段取りを崩されたくないと言った雰囲気でした。
でもそのままでは表現は良くないけれど、お客様を敵にまわし、援軍に来たはずの私を敵だと思っています。
私はともかくとしてお客様を敵に回したままではいい訳ではありません。
私はベテランスタッフさんに言いました。
「私は貴方の邪魔をしに来た訳ではありません。手伝いに来ました。段取りを崩される事が嫌ならば私が貴方の段取りに合わせましょう。」と伝えると初めて安堵した表情をみせてデザートの盛り付けの仕上げをさせてくれました。
そのまま私が今は入っているオーダー分のドリンクの提供までやるので、電話とお会計を
をお願いし手分けをして何とか難を乗り越えました。
こんな時、いつでもテンポをかえられるリトミックや小節の途中からでも演奏できる練習をしていて良かったなぁと我ながら自分を褒めてあげたくなりました。

とは言うものの、
まだ右も左もわからない様な新人ならまだしも、だからといっていいと言う訳ではないけれど、流石に「何も触るな‼︎一切どこも手をつけるな‼︎」と怒鳴られた時は、必要がないのだったら「だったら帰る‼︎」と言って帰ってもよかったんだよなとも思った出来事でした。


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