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自然には勝てない。

どうやっても。
自然には勝てない。

ウイルスに負けなかった音楽でも。

WANIMAの2列目。前列チケットが当たっていた。ロッキン最終日。

不穏な空気が流れはじめた千葉の12日の昼。
15時には絶望に変わった。

チケットが外れることより、当たっていたチケットが急にただの紙切れになる(時代は電子チケットだからものはないのだけれど)その瞬間ほど辛いものはあるのだろうか。

持ち上げて落とされると言うのはこれのことを言うと思う。

どうしようもないこともわかっている。
みんなの身を守るための英断であることに間違いはないし、しかるべき決断だと思う。

でもこの思いの発散の仕方がわからなかった。

当日の17:30。
WANIMAのタイムテーブルが始まる予定時刻、彼らのインスタライブが始まる。

サザンを口ずさみながら準備を終え、
しっかりSEからライブを始めた彼ら。

Japanese prideを聞いたのはいつぶりだろう。

このままじゃ終われないロッキンの侍

なんてかっこいいんだ。
中止では終わらず、チケットの有無に関わらず全員が無料で見れる夢のチケットを配って見せた。

約30分。出番と遜色ない時間のライブを見せてくれた。

私は家で1人、タオルを掲げ、モッシュをし、2列目からの景色を想像し斜め上を見ながら手をあげ、ジャンプした。

目には涙が。溢れて止まらなかった。
こんなにかっこいい人たちを近くで見る機会を逃した、やはり見たかったと言う大きな悔しさと共に、こう言う場を与えてくれる3人の優しさに対する絶大な感謝の意でぐっちゃぐちゃだった。

夏の楽しみは途中で奪われてしまったけれど。
彼らがしっかり締めてくれた。

次も必ず、元気な姿で、彼らに会いにいかなければ。
生きる力をこんなにももらっている。
返したい。

日々を本気で、生きて、生きて、生き抜いてやれ。

弱いまま強くなれ。って感じ。

WANIMA

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