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米国株式市場の上昇要因を考察

5月16日(木)、ダウ平均株価は史上初となる一時4万ドルを記録しました。
5月以降の動きを見ると、8営業日連続の続伸を含む上昇基調が続いています。
この好調な成績の背景には、米国株式市場の上昇があります。今回は、米国株式市場がなぜ上昇したのか、その理由を見ていきましょう。

1. インフレの低下
まず、インフレの低下が米国株式市場の上昇に寄与しています。

  • 雇用統計の発表:5月3日に発表された雇用統計では、平均時給の増加が市場予想を下回り、失業率がわずかに上昇しました。これにより、賃金インフレの低下が期待されました。

  • 物価指標の発表:5月14日に発表された生産者物価指数(PPI)と、5月15日に発表された消費者物価指数(CPI)は、予想よりも低い上昇率を示しました。これにより、物価上昇の勢いが鈍化していると判断されました。

2. 好調な企業業績
次に、企業の好調な業績が市場の上昇を支えています。

  • 主要企業の決算発表:第1四半期の米主要企業の業績が発表され、特に生成AI(人工知能)関連企業の好調が目立ちました。

    • ハイテク企業の増益:Googleの運営会社アルファベットは前年比で+57%、Amazonは+229%、Meta(Facebook)は+117%、Microsoftは+20%の増益となりました。

    • ウォルマートの業績:世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートも増収増益を記録し、今後の見通しも上方修正されました。

3. 生成AIの影響
さらに、生成AIの革新が市場に大きな期待を生んでいます。

  • 新しいAIモデルの発表:5月13日、OpenAI社は新たなAIモデル「ChatGPT GPT-4o(omni)」を発表しました。このモデルは、高速処理で音声・画像・映像を組み合わせた活用ができ、今後の普及が期待されています。

結論
これらの要因が重なり、米国株式市場は上昇基調を維持しています。インフレが落ち着いてきたことや、企業の好調な業績、そして生成AIの革新に対する期待が、市場を押し上げているのです。


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