レオナゼミ1期生初のスポーツ界転職。その先は「スポーツ×地方創生」
皆さん、初めまして!
レオナゼミ1期生の宮下 響と申します。
現在大学4年生で、4月には就職が待っています!(ワクワクの一方で怖さもありますが…)
大学時代は駒澤大の学内スポーツ新聞部で活動をしていました。
玲央奈さんの元でライター修行をさせていただいている縁もあり、レオナゼミに参加してスポーツビジネスを学ばせていただいています!
さて、早速本題に入りますが「『レオナゼミ』〜竹中玲央奈のスポーツビジネスここだけの話〜」がスタートしてから1年が経ちました。業界屈指とも言うべき数々のスポーツビジネス関係者の皆様とともに、12名の1期生がここまで活動に取り組んできましたが…
2期生の募集を目前に控えた1月末、とある1期生がスポーツ業界への転職が内定し、スポーツ界への進出が決まりました!
レオナゼミ生では初のスポーツ界参戦ということで、今回はその1期生・大門拓真さんにお話を聞きました。ゼミへの参加を検討されている方々、スポーツ業界への就職を目指している方々には必見です!是非とも最後までお付き合いください。
レオナゼミで突きつけられた“現実”
今回スポーツ界への転職を決めた1期生であり、社会人2年目の大門拓真さん。愛知県一宮市出身で、名古屋グランパスの熱狂的サポーター。チームの情報を2017年から2019年途中までチームを率いていた風間八宏前監督を追う玲央奈さんの存在を知ったそう。「Twitterはフォローしていて、玲央奈さんの記事は昔から気になる存在でした。かなり興味を惹かれて『見つけた瞬間に入ろう』と思っていましたね」とレオナゼミへの応募は即決に近かったようです。
書類選考を経て1期生としてゼミに正式参加となった中、現場のレベルでスポーツ界の“リアル”を教える場において、「情熱のある人たちを前にすると、自分が本気でやったことって『全然足りていない』と突きつけられたのが正直な感想でした…」と参加当初の正直な気持ちを話してくれました。
ゼミ生に与えられた課題には、運営陣から厳しい指摘が飛ぶこともしばしば。
「これまでは目の前に課題を与えられたら小手先でなんとかしてしまうことが多かったので、準備の大切さはもちろん感じたし、それを裏付ける熱量やロジックも全部準備に位置付けられるんです。それがある状態で出したアイデアしか(プロには)刺さらないし、何の解決にもならないんだと感じました」
活動を通して変わっていきましたとのことですが、そんな大門さんにとって特に印象に残っているの が、Bリーグ・アースフレンズ東京Zの山野勝行社長を招いた回。ゼミ生に与えられたグループワークの課題は以下の2つ。
①既存スポンサーの増額
②ナショナルクライアントを獲得
30分のワークの後、それぞれがアイディアをまとめ発表する時間になります。そこで、別のグループが運営陣も唸るほど圧倒的な準備と発表をしたのです。
「やられたな…って。プロの人と自分たちに差があるのはしょうがないと思っていたけど、この数回の間でゼミ生同士でここまで差が開いてしまって、心を改めましたね(笑)」と大門さんは大きな驚きを覚えたようです。ちなみに、筆者の私もこのグループには衝撃を受けました。
仕事とゼミの両立で「自分の世界が広がった」
大門さんは現在システム系の企業に勤めながら、月に1回のゼミに参加しています。週が明けてすぐ、月曜日の夜に開催されるゼミに合わせたスケジューリングを常に意識していたそうで、「自分の生活にもメリハリがつきますね。月曜夜に抜けられる状態を逆算して作っていて、持ち帰る課題においても、進捗状況も整理しながらやっていました。欠席も少なく、継続して参加できたことは良かったと思うし、自分のスケジュールもマネジメントできていたと思います」と、この1年の取り組み方を教えてくださいました。
このゼミでは、月に1回オフラインで行われる講義以外で、slackを用いたオンラインでのコミュニケーションが活発に行われます。スポーツ界のホットな話題に対して、運営陣がそれぞれの立場・知見から議論を行う場は、レオナゼミの醍醐味と言っても過言ではありません。バスケやサッカーを中心に、報道には出ないような“ここだけの話”も挙がってくる中で、学生時代剣道に勤しんできた大門さんが「自分が経験していない競技のグラスルーツの部分が知れるし、自分の世界が広がりました」と語るように、常に新しい話題が飛び込んできます。
ゼミの活動を通して運営からゼミ生へ意見を求めることもあり、積極的な意見交換の場になっていることも間違いありません。常に熱く、親身になって接してくださる運営との距離感について、大門さんは「個人的にはちょうど良かった。お互いに真剣にぶつかり合う中で、slackでも深い話ができる距離感は好きですね」と語ります。大門さんを含めた1期生同士も、幅広いバックグラウンドを持ったメンバーが集まっています。体育会の選手や商社マン、子持ちの方がいらっしゃったりと、新たな知見を得ることができる、まさに「One Team」です!(笑)
七夕まつりからヒントを得て、地方創生を目指す
大門さんは4月から、とある地方Jリーグクラブのスタジアムシティ事業を推進する会社への転職が決まりました。ゼミ参加以前からスポーツ界への転職意向はあったようですが、昨年の9月、栃木SCの求人に応募して本格的に転職活動をスタート。
「レオナゼミを半年やって、リアルを知ることができました。(スポーツ界の)裏話や、普通の人が聞いたら『働きたくない』と思うような裏話を聞くこともありましたけど、自分がその中に飛びこんで少しでも良い方向に変えてみたいという気持ちは消えませんでした」と、ゼミの活動が、転職活動の背中を押したことは間違いなかったようです。
「スポーツ×地方創生」にかねてから興味を持っていた大門さんは、地元である愛知県一宮市に育つ中で、その関心や意欲を高めてきました。一宮市は織物が有名な地域で、日本三大七夕まつりである「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」が開催されている、いわば地方都市としての歴史を持っています。
ですが、大門さんは地元で暮らすうちに、催しに活気が無くなってきたことを感じたのです。
「ここ2~30年くらいめちゃめちゃ衰退していて、商店街も半分くらい店が閉まっちゃって…。寂しかったですけど、自分の手でこの街を変えたいと強く感じ、その力をつけて帰ってこようと思って大学進学を機に東京に出ました」
大門さんは地元のスポーツチームである名古屋グランパスや中日ドラゴンズの試合に、地元の伝統行事である七夕まつりに似た盛り上がりを漠然と感じていました。
ここから「街を元気にする手段としてのスポーツの力」に気付くことができたと言います。大学時には研究で“スポーツ×地方創生”の海外事例を多く知り、この領域への熱が高まっていきました。
「スタジアムが中心となった街づくりがスイスやオランダで実績を残していて、日本でも実現できたら面白いなあ…と思っていました。この会社の打ち出した構想を調べていく中で、求人を見つけて応募しましたね」と、新職との出会いについて振り返ります。
スポーツ界の“リアル”を知る重要さとは何か
レオナゼミに所属している上で、大門さんは自分の中の“理想”と”現実”をぶつけ続ける日々だったとか。「考えていくうちに『これもだめだ』、『こういうこともある』と発見できたからこそ、自分の意見にも自信が持てます。最初は無意識的だったけど、最終的には意識的に考えるようにしていました」と、常にその考えは磨かれていきました。
これまで大門さんは「スタジアムの中心に人々の生活があって、1年中、毎日盛り上がりがある世界ができれば良い」と漠然に思っていたと口にします。ですが、スポーツ界のリアルを知るうちに、多種多様な課題が積み上がってきました。そして「すごく難しいし、現実的ではないな」と感じるようになったと語ります。しかし、その中でも、大門さんは”毎日活気を与える”という部分へのこだわりは捨てきることができませんでした。
「毎日試合があるわけではないし、地域の中で常にスポーツが稼働しているわけではありません。でも、スポーツを通じてその地域が盛り上がって、常に活気のある状態にしたいなと思いました」と、大門さんはスポーツが持つ力を地域へ還元することを目指します。「(実現するためには)スポーツだけでできるかもしれないし、他の産業の力を借りなきゃいけないかもしれない。どんな手を使っても、理想を実現させたいです」 と、強く意気込んでくださいました。
最後に、これからスポーツ界へ飛び込みたい皆様に向けてメッセージをいただきました。
「僕はまだ『スポーツ界を盛り上げるレース』にエントリーしただけで、出走はしていないんだけど…」と謙遜しながらも、“リアル”を知る重要さを教えてくださいました。「実物に触れてみて、自分の覚悟を試す機会はとった方が良いと思う。その場としてレオナゼミはこれ以上ない機会ですね。キラキラした部分だけではなくて、その裏の部分も教えてくれるから(笑)でも、そこに一番の価値があります!」と、現場レベルの経験することの大切さを教えてくださいました。
<プロフィール>
大門 拓真 / Takuma Okado
愛知県一宮市出身。高校卒業後に一橋大学商学部商学科に進学。スポーツマーケティング/マネジメントを専攻するゼミに所属し、地域リーグ時代の鈴鹿アンリミテッドFC(現・鈴鹿ポイントゲッターズ)の戦略立案を主活動として行う。卒業研究ではJクラブの外国籍選手が活躍する環境条件を、統計的手法を用いて解き明かした。
卒業後はアビームコンサルティング株式会社に入社し、現在入社2年目。CRMシステム導入支援事業に従事している。
スポーツ経験としては、大学時代まで剣道を15年余り続けていた。
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