フォロワーはお金で買うものではない

Twitterでフォロワーにお金配りをしていたことで知られる実業家の前澤友作氏が作ったとされるアプリ、kifutown
そのアプリを介してフォロワー希望者全員にお金贈りをすることを昨年7月頃に宣言していた前澤氏だが、それに関してかなりの違和感を感じた。

期待を裏切られた人も多いはず

前澤氏が毎日お金配り(お金贈り)をしていた頃は、ふぉろわーの中から10人に10万円を贈っていた。即ち、多くのフォロワーは
全員お金贈りでも10万円はくれるのだろう
と期待していたはずだ。当時の菅政権の財務大臣であった麻生太郎は2度目の定額給付金に対し消極的な姿勢を示していただけに、前澤氏の「フォロワー全員お金贈り」に大きな期待を寄せていたはずだ。
しかし、実際には
・kifutownというアプリをダウンロードしなければならず、恐らく前澤氏のフォローは不要である(ただし、LINEでの友達登録は必須)
・もらえる金額は抽選であり、多くの人が500円しかもらえない
・しかも現金でなく、電子マネーで換金は不可
というものであり、多くの人が期待を裏切られたと思っているはずだ。
恐らく、前澤氏はkifutownというアプリの宣伝のためにこのようは方策をとったのかもしれないが、常識的に考えれば、
・現金でお金をくれる
・フォロワー全員に一律、毎日お金贈りと同等の10万円をくれる
ということを期待していた人が多いと思われるだけに、今回の前澤のお金贈りは大きな期待外れと言って良い。

寄付を受けるためにフォローは必要か

前述の前澤の作ったkifutownというアプリだが、当初は寄付の総額が10万円以上でないと寄付プロジェクトを作成できなかったが、いつの頃からか1万円以上に変わり、それが規約変更で、電子マネー云々に変わった。そう、この規約改定は明らかに前澤のお金贈りに関与するものであることは明白だ。この規約改定の直後に前澤のフォロワー全員お金贈り云々が発表されたからである。
それ以前に、このkifutownで寄付を受けるためには、
・寄付をしてくれる人のフォローをしなければならない
ケースが大半であり、その多くが
・副業を推奨するアカウント
・暗号資産や仮装通貨云々のアカウント
・有名になりたい無名Youtuberのアカウント
であることが多く、正直興味ないツイートをしてくるのが大半だ。
当然、そういったアカウントは「寄付をしてもらうためにしかたなく」フォローしているので、落選したと分かったら、フォロー解除するのは当然だが、中には、フォローを解除したことを不快に思うのかブロックをしてくる寄付者もいるようだ。
そう、明らかに「フォロワー数を増やしたい」という魂胆が見え見えである。
中には今後もフォローをしていてほしいから定期的に寄付を繰り返す人もいるようだが、正直そういう人は、自分にとって興味ないツイートをしたりしてるのが大半だ。
そう、結果的にこのkifutownというアプリは、
10000円出せば、5000人程度のフォロワーを買うことが出来るアプリ
と化しているように思える。
もしフォロワーをお金で買うことが正しいというのであれば、デビューしたてのアイドルグループが、「フォローしてくれたら抽選で10人に10万円プレゼント」みたいなことをしてフォロワーを増やす、ということもあるかもしれないが、中にはお金目当てでフォローしてくる、アイドルに興味ない連中もいるだろう。で、落選したらフォローを解除したり、そのアイドルに対して根も葉もないデマを腹いせにツイートするということをしてくる心無い連中も出てくるだろう。
そう考えると、kifutownで寄付をしてもらうために寄付者のフォローは不要だと思う。

寄付者による選択で当選者決定は不要

寄付する人の中には当選者10人以上の場合は、当選者を寄付者自らが決めることが出来るものもあるが、これは
自身の別アカウントを当選者に選ぶことが出来る可能性がある
というリスクがある。そう、まさに「事実上無料でフォロワーを買うことが出来る」というものもある。当初は1人からでも寄付者による選択が可能だったようだが、知らない間に10人以上になっていたが、たくさんあるメッセージから応募者のメッセージをきちんと読んでいるのかという点も疑問はある。
それに自動抽選の場合でもメッセージを書かないといけないのだが、それが面倒くさい。
メッセージを書いても自動抽選なのだから必死にアピールしてもそれを抽選では見てくれないのだ。
このように抽選方法にもいくつかの違和感のようなものを感じる。

kifutownで1000件以上応募しても当たらないって人もいるようだし、中には複数回当選してる人もいるようだ。
宝くじのようなもの、と思えばいいのかもしれない。当選者が1人の場合はそうかもしれないが、100人のものですら当たらないとか…
もはやkifutownというアプリは
・フォロワーをお金で買うアプリ
・金持ちと貧乏人格差を広げていくようなアプリ
であるとしか思えなくなってきている。
これでは寄付という文化は日本には根付かないし、kifutownの寄付者の中には詐欺に関与しているものもあると思われる(寄付者が詐欺に関与してる人に売りつける、なども含む)ので、kifutownというアプリの信憑性を疑いたくなるばかりだ。


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