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塗り壁の魅力 イチオシは…

外壁にはサイディング、内壁にはクロスが一般的な昨今ですが、リノベーションをされる際などに「塗り壁」をご検討されてみてはいかがでしょうか?

塗り壁の「汚れやすい」という点などを考えると、外壁にはあまりお勧めできませんが、内壁にクロスではなく塗り壁を採用するのは機能面を考えてもメリットが享受しやすい選択かと思います。

塗り壁は基本的に自然素材なので、クロスを貼る際等のシックハウス症候群の原因にもなる化学物質の心配があまりありません。
それどころか、有害な化学物質を吸着分解し、調湿機能も有する素材が多いため、健康的な空間に近づけてくれます。

また、カビやダニの発生を抑制したり、においを吸着&分解してくれるのなど、塗り壁は様々な機能性を有しているのです。


塗り壁の魅力が伝わってきたでしょうか?

さて、塗り壁にも種類があります。
漆喰や珪藻土はお聞きになったことがあられると思いますが、その他にもおすすめの塗り壁材がありますので、そのあたりを比較検討しながら話していきたいと思います。

まず、塗り壁材として代表的な「漆喰」です。
漆喰は、消石灰にのりやスサを加えて水で練ったもので、漆喰壁は「ツルッ」とした仕上がりになります。
機能としては、消臭やホルムアルデヒド等の化学物質の吸着&分解、抗菌・防カビ性、そして耐久性が特徴的です。
優れた耐火性を有し、建築基準法で「不燃材料」として認められている建材でもあります。
(漆喰には調湿性もありますが、次に紹介する珪藻土のほうが調質性は高いといわれております。)

次に「珪藻土」のご紹介です。
珪藻土は、珪藻(藻類の一種)の殻の化石よりなる堆積物で、珪藻土の壁は「ゆず肌」といわれるような、多少「ザラッ」とした仕上がりになります。
機能面は、調湿性や断熱性が高い特徴があり、漆喰に比べて施工しやすい(業者に依頼する場合施工費が安い)といわれています。

塗り壁材というと「漆喰」か「珪藻土」か?という2択と考える人もいますが、最近は様々な塗り壁材があり、特におすすめなのが「シリカライム」です。

ということで「シリカライム」をご紹介します。
シリカライムは、音羽晶石と天然水硬性石灰で構成されており、100%天然素材です。
(漆喰や珪藻土は、合成樹脂やメチルセルロース等の有機物が含まれており、100%の天然素材ではありません)
そして、シリカライムが優れているのは、調湿・抗菌・防カビ・有害物質吸着&分解・耐久性といった、漆喰と珪藻土の良いトコ取りともいえる性能を有しているところです。
塗り壁をご検討される際には是非候補の1つとしてお考え下さい。


このように、様々なメリットのある塗り壁ですが、デメリットも存在します。
塗り壁の主なデメリットは、価格が高い、汚れが目立ちやすい、比較的ひび割れが生まれやすいという点です。

特に気になる点として「価格」かと思います。
既製品のクロスと比べるとどうしても初期費用が掛かります。
ただ、塗り壁はメンテナンス性が高く、部分補修がクロスよりも容易です。
そして、塗り壁は耐久性が高いので、長い目で見ると価格の差は埋まってきます。

機能面でのメリットも考えると、そう「割高」ではないと思われますので、新築時やリフォーム・リノベーション時にも、塗り壁をご検討されてはいかがでしょうか?

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