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連句旅「郡上八幡2泊3日」の巻#1 〜連句フェスタ宗祇水の1日〜

7月、連句フェスタ宗祇水に参加するために岐阜県郡上市八幡町に行ってきました。
この日はちょうど「おどり発祥祭」の7月16日。31夜続く郡上おどりがはじまる日です。
連句フェスタ宗祇水は全国から集まってきた連句人が郡上八幡という街で連句を巻くイベントで、毎年行われているもの。
私は今年はじめて参加しました。
連句を巻くために出かけて行った旅でしたが、連句フェスタ宗祇水というイベントを通して郡上八幡の街の歴史や人々に触れることで、普段どこかへ観光目的で訪れるのとはまた違った旅の経験をしました。
それは付句が付句を呼び、どんどん広がった世界が一つのまとまりとなって現れる連句のような、小さな発見や感動がきらきらと連なっていく旅でした。

そんな今回の旅について、私が感じた郡上八幡の魅力もお伝えしつつ、これから数回に分けて記事にしていきたいと思います。
まずこの記事では、私が参加した第36回連句フェスタ宗祇水(2023年7月16日)の様子を1日の流れに沿いながら記していきます。



9:30 発句奉納で始まる1日

まずは宗祇水で発句奉納が行われます。
私は前日に到着していたので、この日は宿から歩いて宗祇水に向かいました。
宗祇水は路地の奥、清水橋というとても風情のある橋の近くにあります。

去年奉納した歌仙が掲示されていました
開会の挨拶をする古池五十鈴さん


この日は三座に分かれての興行。
それぞれの発句が読み上げられ、奉納されます。

発句の作者はあらかじめ決まっていて、この日のために詠まれた句が奉納されます
発句三句が出揃いました


10:00 連句を巻く

郡上まちなみ交流館に移動して、連句を巻きます。
以前は安養寺というお寺が会場でしたが、近年続く猛暑の影響で今は空調設備の整った交流館で連句が巻かれています。
この日も朝から日差しが強く、とても暑い1日でした。

私は靜寿美子さん捌きの座に参加。小学生や町の議員さんなど、様々な方が参加されていました。
お昼休憩で鮎の塩焼きが入ったお弁当を食べたり、涼しげな和菓子をいただいたりしながら、11名の連衆で歌仙を巻きました。

午後の少し疲れてきた頃にまわってきた和菓子


17:50 歌仙奉納

ふたたび宗祇水に戻り、歌仙を奉納します。
三座の捌きがそれぞれ、巻き上げた歌仙を読み上げていきました。

最後は冷えたビールで乾杯


夜は残った方々で懇親会。
写真を撮り忘れてしまったのですが、すき焼きでした。あと小魚の天ぷらとか……どれも美味しかった!
懇親会は、初めて会う方々と連句の話や情報交換ができる貴重な時間。
普段連句をしている人と集まる機会ってなかなか無いので、連句の話ができるだけでうれしい。
その後郡上おどりに少し参加して、宿に戻りました。

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