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久高島 ニナイカライ

久高島にアマミキヨという神様が降り立って世界を創ったのだって。
この海の向こうにはニナイカライという神様の住む国があるそうだよ。


海を見ながらわたしにできることってなんだろうと考えていた。
親を看取って感じた満たされた感覚に浸ると
皮膚が溶けてなくなって空気と一体化してしまうような感じがした。
「自分」はどこにもなくてただ意識だけが残っているようだった。
自分の幸せの追求ではなくなにか世の中のためになるような生き方を
するべきだという思いがつのった。

あ~ぁ…あの日の自分に言ってあげたい。
順番が違うよ」と。


その、満たされた感覚でもっともっと埋もれるほど自分自身を満たして
幸せがあふれ出して止まらなくなるくらいまでにするんだよ。
その、あふれ出した分が伝播して初めて周りに幸せを渡せるんだよ。
自分を満たす前に周りに意識を向けたら
足りない分は自分を削ることになる。
それでは幸せのエネルギーが循環しなくなってしまうんだ。
流れを創ることが大切なんだよ。
自分も相手も満たされて渇くことがない循環を創っていけば
みんなが満たされていくんだ。


神様は遠い海の彼方ではなく私の中に宿っている。
10年後のわたしはそう感じている。


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