奈良・彼岸と開眼

東日本大震災が起きて旅の約束は流れたままになっていた。
夏を過ぎてようやく西の方から日常を取り戻す気配が出てきていた。

沈んだなら次は浮上する。
ベクトルを変えるために発信してみた。
「そろそろ飛行機、乗りたいですか？
それとも・・おこもりの記録更新しますか？」

そして奈良で久しぶりの再会になった。

奈良公園の猿沢の池のそばにあった発酵薬膳のお店。
ずっと気になっていたらふぁえろさんを訪れた。
火を通しても発酵の力が損なわれないという料理を楽しんでいると
なんだかみんな高揚してきてどんどん天界の話で盛り上がってく。

足りてなかった栄養素が一気に補われて頭も体もすっきり軽い。
ナチュラルハイな感じ。
たぶん羽生えてたと思う。
今でも忘れられない体感。
最高に楽しかった！
発酵は発光だ。
（10年ぶりに訪れてみたらお店は高畑町に移転していました）

奈良旅の少し前に変わった夢をみた。
たくさんの〇で描かれた模様。
まるでUFOが並んでいるみたいな絵。
それを見ている私に父がささやく。
「お前ならわかるだろ？」
そこで目が覚めた。

はて？
UFOが何？
わたしにわかるって？？

その話をふたりにすると声をそろえて
「それ曼荼羅でしょ!!」と返ってきた。

あぁなるほどね。
そういえば東寺でみた曼荼羅の並びに似てたわ。

仏様の世界がわたしにわかるとはいったいどういう・・

わかったのはここまで。
この夢が芽吹くのはずっと後のこと。

当尾、飛鳥、天理、、三輪、斑鳩・・
いろんな場所で彩雲を発見して、鳳凰を目撃して、
3人で「開眼」という言葉を受け取った。

まだ何もかもが揺れ始めたところだったんだな、と今は思う。