【RTAinJAPAN】キャサリンバベルRTAを楽しむための登山講座【Winter 2022】

自己紹介と、この記事の趣旨

初めまして。レネイルと申します。
この度のRTAinJAPAN Winter 2022 にて
キャサリンのバベル(ソロ)RTAを走らせていただきます。

この記事では、当日の出番中にはおそらく説明しきれないであろうゲームの概要と、今回挑戦するバベルについてご説明致します。

また、ゲームについて知らない方 / 久しぶりな方向けに、本ゲームの基本動作や、ゲーム中に解説される”技”についてご説明致します。

ぜひ一読いただき、
このキャサリンバベルソロRTAをよりお楽しみ頂ければ幸いです。

キャサリンバベルRTAとは?

キャサリンってどんなゲーム?

2011年にアトラスから発売された、アドベンチャー&パズルゲームです。
メインはストーリーモードにあたる「ゴールデンシアター」にて、主人公:ヴィンセントの、悪夢を見る日々と苦悩、それを取り巻く修羅場をお楽しみ頂けます。

朝~夜パートでアドベンチャーゲームとしてヴィンセントを”真の自由”へ導き深夜パートでパズルゲームとしてヴィンセントを悪夢の魔の手から逃れるべく、石の山を1段ずつ登るゲームを行います。

近々では、ある有名ゲーム実況者が実況動画をアップされておりましたので
ぜひ「キャサリン 実況」で検索されてみてください。

バベルってなに?

パズルゲームパートのみにフォーカスを当てた、ストーリーモードのクリア状況により開放されていくチャレンジモードです。

全4ステージで構成され、どれも150段以上も登り続けるモードです。
ストーリーモードでは固定パターンの山を登りますが、バベルでは各ステージ/レベルに応じて登る山がランダムに変化するため、
本パズルの実力をこれでもかというほど試されるモードになっています。

バベルはクリアするだけでなく、ゲーム内でタイムアタック要素もあり、
インターネットランキング機能を備えているので
全世界で順位を競うことができます。

RTAでは何するの?

全4ステージを通しでクリアするまでのタイムを競います。

個別ステージでのタイムアタックでは最速を狙うべく、常に攻めたルートで登ることになります。
しかし本RTAでは、4ステージ全てで安定した速さでクリアすることを求められます。

キャサリンのパズルパートは、とにかく死ぬ要素が多いです。
例えば…操作キャラが落下 / 石に押しつぶされる / 針で串刺し / etc…
そして、死んだらステージの最初からやり直しです。
ステージによっては5分以上が丸損になります。

\死んでる場合じゃねえ!/

いかにセーフティに、かつ大胆に、素早く登るかがカギのRTAとなります。

パズルパートの基本動作、ゴール

具体的に、パズルパートで何をするか、何ができるかを見ていきます。

バベル 1st Stage アルター

操作キャラであるヴィンセント君は、石を1段ずつしか登れません。
しかし、石を動かすことはできます。

この石は「辺でひっかかる」という特性を持っており、下図のような状態でも階段として成立します。

薄赤部分は石がないのに、上のブロックは落ちてこない

代わりに、辺すらひっかかりがない石は、落ちていきます。

緑エリアに石がない=青の石群にひっかかる辺がない

石が着地する(辺と辺がつながる)と青白く光るエフェクトがあらわれます)

各ステージにはゴールがあり、そこを目指して登り続けます。
とにかくゴール石に乗ればステージクリア判定となります。

いち早くゴールに辿りつけ!

石を動かして、1段ずつの階段を作って登り、ゴールへ向かう

これがキャサリンの動作となります。

石を引く、山を登る

階段を一番手っ取り早く、わかりやすく作るには、「引っ張る」。

階段を作りたいところまで移動して、石を引っ張る

石の山から1つ石を引き抜き、階段を作ります。


赤マス:平坦な足場 3段登るなら3マス欲しい

引くことによる階段生成は、平坦な足場のマス分の段差を生成できるので、
平坦な足場が広い所に移動→階段を作る、が基本になります。

石を押す、山を崩す

石を引いて階段を作るには、平坦な足場が必要です。
しかし、バベルにおいて、広い足場は大変貴重です。


3段登りたいのに2マスしかない

貴重なので、別の石の動かし方「押す」が重要となります。

青エリアの石をどけて(押して)、緑エリアの石をすべて無くす
→上の山がそのまま落ちてきて、2段の高さになる

石を押すことで、山を崩すことができ、段差を下げることができます。


…で、どこからどうやって登るの?

登るルートは、一番低い所に向かって階段を作ります。

4段登るだけの階段は時間がかかるし、平坦な足場も3マスある

3段のところから引いて登る

階段を作る際、平坦な足場のマスが足りれば「引く」
足場が足りなければ「押す」

この判断を瞬時に行い、ルート構築した通りに石を動かします。

ただ、RTAでは4段以上の引きの階段はとても時間がかかるため、
早さを出すために別ルートを構築することがあります。

ルート構築の際、「どこでどう動くか」を”技”として
公式から名前付けがされています。
ここからは、キャサリンの技について説明していきます。

登りの”技” バベル必須編

これ以降は軽くコメントを添え、
公式Twitterの"技"紹介ツイートを引用します。

スライド / 引き出し下り/(トルネード)

「引いて階段をつくる」基本動作にも技名があります。
スライドで段差が足りない→引き落とし/トルネードで段数追加する
↑が基本の動きになります。


ピラミッド

"スライド"より時間はかかりますが、安定した足場の構築ができるので、
崩れ石(ヒビ割れしてる石、2回乗ると壊れる)や、
爆弾(乗ると数秒すると爆発し、周りの石を崩れ石にする)が多いステージで狙って利用します。


引っかけ / 切り返し

足場が狭いバベルでは、これらを使い横にステージを広げ
登っていくことが求められます。


スパイダー / 氷渡り

歩いていくには障害があっても、ぶら下がればいけるところもある。
また、崩れ石や氷石(歩くと滑る。滑った先に石がなければ落ちて死ぬ)の
移動にも重宝します。


ヨサク

高すぎる山を、山の形を維持したまま崩す"技"です。
バベルの攻略に困ったら、基本”ヨサク”を駆使すれば
状況を打開できることが多いです。


ブリッジ / 空中ブリッジ

バベルでは山が二つに分かれるシチュエーションが多くあります。
それらをつなぐ"ブリッジ"は必須と言えます。
1マスの隙間が"ブリッジ"、2マスの隙間が"空中ブリッジ"です。


登りの"技" RTA推奨編

ここでは、早さが出せる”技”について。
早さを出せますが、山の石配置の理解が足りないと大ロスになり得る
高難易度技になります。

押し崩し

石を引いて階段を作るより、押して階段を作る方が早いことが多いです。
狙える時は積極的に狙っていきます。


屋根落とし / 落とし飛び

山の中にある穴に飛び込んで"押し崩し"て、無理やり登る大技です。
状況によっては階段を作って登るより10秒以上短縮できるので、積極的に狙っていきます。


壁スパイダー/くの字スパイダー

スパイダーの応用。ブロックを動かすことなく、
登りやすい地形に移動するために必要な技です。


裏スパイダー

さらに上級のスパイダー。
画面外の見えない領域でのスパイダーですが、
決められる状況があれば大きな短縮の一手となります。


壁引っかけ

段差の狭いバベルにおいて
横に大きく、平坦な足場を広げられる応用の利く技です。


登りの"技" ストーリー攻略/リカバリー

ここで紹介する"技"は、速さを出しにくいため
RTAでは使用頻度は少ないです。
ただ、使わないわけではなく、使っているときは「危ない状況」であるので
見かけた際はお祈りをお願い致します。

切り出し / 切り渡し

2つに山が割れた際、片方の石をもう片方に流して状況を打開します。


イナズマ / イナズマ応用編

ストーリーモードをやった方は皆お世話になった"イナズマ"。
残念ながら、RTAでは「このイナズマ」は
1段登るのに10秒以上かけてしまうため、あまり使いません。


氷引き

氷石の上で安全に動くための技ですが、
基本"氷渡り"(スパイダー移動)でやり過ごすことが多いです。

爆弾処理 / 乗り捨て

爆弾石に乗った後にフィールドを傷つけない"技"ですが、
RTAでは気にせず登った方が早いので、基本使いません。
(使わないとは言っていない)

終わりに

以上の技は、公式で説明のある技になります。

これらを駆使して様々な状況を打破していくことになります。



他にも、バベルクライマー(バベルでタイムアタックをする人)が開発した
独自の技も存在します。

本番で披露できるよう頑張りますので、お祈りしながら
お楽しみください!

書いた人



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