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犬を愛する全ての方へ。あなたの大切な犬にリードを付けてください。

【残酷な描写が含まれます。辛い方はどうぞ読むことをお控えください。】
2022年1月29日午後9時過ぎ、
ラウルが息を引き取りました。14歳8ヶ月11日でした。
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死因は公園を散歩中、ノーリードの大型犬に突然襲われ、肺にまで達する致命傷を負ったことです。

同日午後4時頃、ラウルは1番大好きな私の息子と、そして私ともう1匹の飼い犬と共に大好きなお散歩に出かけました。
私と息子はラウルともう1匹にリードを付け、2匹がお気に入りの公園へ、2人と2匹でキャッキャしながら日課のお散歩に出かけただけなのです。
突然、前方からノーリードの大型犬が現れ、猛突進してラウルに襲い掛かりました。余りに突然すぎてラウルは声を出すことも出来ませんでした。

気がついた時には私が大型犬に馬乗りになり、ラウルはショック状態で息子に抱かれていました。大型犬の飼い主が大型犬にリードを付けてようやく私は馬乗りから解放され、すぐさま動物病院に連絡し向かいました。

ラウルは全身45針も縫合し、肋骨は2本折れ、びりびりに避けた肺の部分は筋肉で縫い合わせ、懸命の処置を受けました。
それでも自発呼吸が叶わず、4時間に及ぶ手術の末、息子と私がラウルの手を握り顔を撫でる中で息を引き取りました。

手術直後、獣医師さんは「猪にやられた猟犬でもここまでひどくない」とラウルの状態を形容していました。

数時間前までお散歩に行けるとぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいたラウルが、今は全身縫合糸だらけで冷たくなってここに横たわっています。

もうすぐ15歳とは思えないほど元気な子でした。道で出会った方にラウルの歳を聞かれて答えると「若いね〜!」と言ってもらえるほど健康な子でした。
今日お世話になった獣医師さんにも「元気な子だったでしょうから」と言われました。


どうか、犬を飼うすべての方にお願いしたいのです。
あなたの大切な犬にリードをつけて下さい。
犬と共に家の外に出るなら、どんなに賢い犬でも、どんなに信頼していても、お願いです。リードをつけて下さい。

犬はどんなに賢くてもかわいくても、動物です。
動物が本気になった時、人間にはなす術がありません。4本の脚を持ち、牙を持つ動物に人間はどうしたって勝つことはできないのです。

襲って来た犬がリードを付けていれば、ラウルは命が奪われるほどの痛みも恐怖も覚えることなく、死ぬこともありませんでした。

こんな残酷な死に方をする犬がこれ以上現れてほしくありません。

そして他の犬を死なせてしまった犬と、その飼い主という不幸な存在も生まれてほしくありません。

どうか全ての犬にリードをつけて下さい。
お願いします。
かわいい大切なあなたの犬を守るため、犬には必ずリードをつけて下さい。
リードが付いたお散歩でも、あなたといられるならば、あなたの犬はきっと幸せです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。もしラウルのことを哀れだと思ってくださるのならば、ラウルにお花を一輪供えてくださる代わりにこの話をシェアしていただけますか。
リードがカラーに繋がれる「かちゃん」という音ひとつごとに、ラウルの魂は浮かばれます。

ありがとうございます。


岡村玲奈

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