焼肉

正月も終わり、実家でのゆったりとした時間が終わろうとする1月4日。1人関東に住む弟は明日の夜であっちに帰ってしまう。何年か前からか、弟が帰る前日の夜ご飯は家族4人で地元のワンカルビを食べに行くようになっていた。今日も行ってきた。いつもは「焼肉うんめえ〜、最高!」みたいな気持ちで腹一杯で帰るんだが、なんだか今日はお腹じゃなくて胸がいっぱいになってしまっていた。このワンカルビには、家族以外にも地元の少ない友達、ずっと付き合ってた人、何回も来ている。なんかわかんないけど、そんな日のことを思い出して懐かしくなって、胸が苦しくなった。あいつらとはこれからも行くのかな、家族ではあと何回くるかな、あの人とはもう行くことはないのか、とか思ってしまった。するはずもないのに、焼けた肉の匂いに混ざって、ずっと好きだった匂いがした。気がした。

弟は明日、飛行機で帰る。俺ももちろん空港まで家族と一緒に見送りに行く。あー、また1人の日々が始まるんだな。独りじゃないけど、1人だ。恋人はもういないし、家族とも離れる。でも、それでも、また明日から頑張らなくちゃ。この日々は続く、そんでまた再会する。再会できる人、できない人。忘れない人、忘れてく人。時は流れる、俺達はそれには逆らうことができないし、待つしかないのだ。時、戻してえ〜、、、

もう既に寂しい。また新たな1年の始まりだってのに。きっと今年もまた、すぐに夏が来て、冬が来る。来年も、再来年も。

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