兵は詭道なり(三)

昨今の政治で、A氏やその周辺の連中がやってることなど、まさに先の文章で書いた「過去の必勝パターン」を繰り返してるだけだろ。

これまで「民をコントロールする必勝パターン」って言われてて、それを何も考えずに繰り返せば、それまでは何とかなったことが、まるで通用しなくなって、どうしていいか分からなくて、慌てふためいてるように見えるがな。

それは平和な時代で、多少、失政があっても、人が食えなくなるという事はなかった頃の幸せな頃の必勝パターンだよ。

今の世は、失政一つで、人の命が左右されるような時期だ。

そこで下手打てば、猛烈な批判が来ることを理解してないのだよ。平和な時代だったから許された話は、今の世の中には通用せん。

そこで新自由主義だの弱者切り捨てをやったら、せっかくのお前さん方の権力基盤も吹き飛ぶぞ。

黙っていて死ぬくらいなら、戦う方を選ぶってなった時の人は、文字通り「死兵」だぞ。どっちにしても死ぬなら、お前を道連れにするってなった相手を、どうやって止めることができるのかね。

勝った勝ったと喜んで、相手を追い詰めすぎて調子に乗ると、そうなるのだよ。これも「孫子」に書いてあっただろう。

あまり人を追い詰めすぎると、窮鼠猫を噛む、ということなのだがね。日本にクーデターが起きて殺し合いでもする気かね。

クーデターでも起きて内乱にでもなったら、それこそ、中国やアメリカの思うつぼだろうに、そんな事すら分かってないとは。

「平和と秩序の回復」って名目で、進駐してくるぞ。

日本人だけでは混乱を収められないって話にでもしたいのかね。

もはや戦争は始まっているぞ。

ミサイル飛ばすだの戦車で日本に乗り込んできて戦うなど、いまさらそんなドンパチを戦争なんて考えてるのではあるまいね。

孫子の兵法にあるだろう。

戦わずして勝つ、というのが上策なのです。金バラまいてスパイを暗躍させて、相手の国をかき乱して、収集つかない状態にしてやってる方が、戦争するよりも、はるかにコストが安くて、リーズナブルなのよ。

お前さん方を些細な事で仲間割れさせて、国を一つにさせないで、延々と混乱させてる方が、コスト安くて誰も死なないのよ。中国人もアメリカ人も。

それに気づかないのですかね。

君らの大好きなコスパの話だよ。

日本人に仲間割れさせて、その一方と手を組み、混乱を煽る。

謀略とはそういうものだ。

混乱が最大級になって、どうにもならなくなった時に、秩序回復の正義の味方のフリをして軍を動かす。

日本人だけでは統治できない、という名のもとに傀儡政権を立てて、半植民地化する。日本人は馬鹿すぎて政治ができない、ってことにされて実権を奪われた挙句、その後、併合ってシナリオかな。

日本人だけがズタボロになって、白人も中国人も誰も傷つかない。

こんなコスパ良くて、楽な戦争ないね。
日本人の一人負け。

おいおい、しっかりしろよ。

お前さんが、自由に生きるだの、音楽だの絵画だの写真だの、好き放題にやる未来が無くなるかもしれない時に、まだ呑気に御花畑で夢を見るのかい?

ちなみに、これは秦の時代から行われてる伝統的なやり方だがな。

遠交近攻というやり方だ。

遠くのアメリカなどの大国と交流しつつ、近くの弱小国たるフィリピンや日本をあの手この手で揺さぶって圧力をかける。

全て、見事に兵法にかなっておりますよ。
兵法にも書いてありますよ。

そうした「本当に大事なことを書いてある」本を、学生時代に一冊も読まずに、単に丸暗記の勉強だけしていた、かつては「エリート」と呼ばれた人たちが右往左往する。

乱世とは、そういうものなのである。
もう、君の子供の頃にあった、平和な時代は、どこにもないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?