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知らないおじさんについて行ったら、お金取られちゃったよってお話

こんばんは。

タイトルの通り、今日まさに経験したお話です。


フレンドリーなおじちゃん現る

今日の午後に、ホテルにずっといるのが耐えられず、サッカーボールが欲しくなってイオンモールに出かけました。

結局ボールを買うのはやめて、お水とゼリー飲料だけ買って外に出ました。

行きはトゥクトゥクで来たので、帰りは歩いて帰ることに。

歩いているとバイクに乗ったカンボジア人のおじちゃんAが「Excuse me!」と声をかけてきました。

こっちに来てからほとんど人と会話をしてないため、少し嬉しくなって話をしました。

おじちゃんA「お前中国人か?」

わし「いや日本人だよー」

おじちゃんA「おぉぉ!日本人!」「どんくらいプノンペンにいるんよ?」

わし「1年くらいいる予定よ」

おじちゃんA「えっっっ!まじかいな!」

みたいな会話から入って行きました。

そっから今の住んでるところやこっちでの仕事のこと、いつ来たかなどを話し、「フレンドリーなおっちゃんだなー」とこの時は思ってました。

その後...

おじちゃんA「日本でどこに住んでたん?東京??」

わし「いやいや。茨城県よ。茨城県知ってる?」

おじちゃんA「おおおおお!IBARAKI!知ってんで!」

おじちゃんA「今度妹が茨城にバンドの仕事でいくんや!」

わし「おおおおおお!まじかいな!www(まさかの茨城を知ってるやつがいるとわwwwしかもバンドってなにーwww)」

おじさんA「んでなー、妹日本語少ししか喋れないし、文字も少ししか読めないねん。日本語の文書送られて来てんけど全く読めんで。お母さんとお父さん心配で心配で。せや、ちょっと兄ちゃん手伝ってくれんか?家すぐそこやし!」

で、妹と電話さしてくれて、確かに日本語が少しと英語が喋れる程度でした。

Aの妹「今誕生日パーティにいるから少ししたらいくね!」

プノンペンに住むカンボジア人の家についても少し興味が湧いたのもあり、「まあ家近いって言ってるし、帰りも送ってくれるみたいだからいっか」と思って原付の後ろに乗っていくことにしました。


おじちゃんの家でもてなされる

道中ではいろんなことを聞いて来ました。

「どうやって生活してんねん」「親の仕事は年齢は?」「家族は何人おんねん?」「しゃぶしゃぶって上手いよなw」「日本のアパートっていくらくらいなん?」

ただでさえ聞き取りにくいのに、バイクの音でさらに聞き取りにくくなっててました。

それでも一生懸命に聞き取って丁寧に答えました。

道中で「あと10分もかからない」と言われてから20分後、少し不安になりつつようやく家に着きました。

家は中心地から少し離れた場所にある小綺麗なアパートでした。

アメリカとカンボジアのハーフのお母さんに出迎えられ、料理を振る舞ってもらいました。

ちょっと疑い始めていたので、「睡眠薬とか入ってないよな〜?」とか思いながら一口食べると、とても美味しかったです。

正直、レストランの料理よりも美味しかったので、勧められるままにがっつきました。

食べているとおじちゃんBとおばちゃんCが現れました。

そこでもまた色々お話し、おじちゃんBはカジノ勤務でおばちゃんCはバンコクで保険の仕事をしてることが分かりました。

BもCも英語が喋れて、Cはカタコトの日本語も少し喋れました。

この時になると普通に会話が面白く、英語を聞き取るのに集中していたため、警戒心のかけらもありませんでした。

なんなら「優しい人たちだな〜」くらいに思ってました。

この時、Aはしきりに外に出たり中に入ったり、誰かと電話したりを繰り返していました。


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実際のおじちゃんAの家とご飯


2階に連れていかれる

全然Aの妹が来ないので、聞いてみることにしました。

わし「いつあんたの妹はくるの?」

B「ばあちゃんが心臓の病気でそのお見舞いに行ってるんよ。」

C「そう。心臓。心臓が悪いのよ。薬代もかかるんよ。」

わし「あらそうなの。大変だね。」

妹との電話での会話を忘れていた自分はもうちょっと待つことにしました。

すると突然、

B「2階に行こう!エアコンあるから涼しいよ!」

C「ココアツイ。ウエニエアコンダカライク。(カタコト日本語)」

わし「(いやそんなにここも暑くないけど...)」

ということで2階に行くことに。
(この時にまた金取られんじゃなかと疑いだした)

2階にはエアコンとダブルベット、そしてイスとカジノのようなテーブルが置かれてました。

一番奥に座らされ、おばちゃんCは隣に座って来て、おじちゃんBは反対側に座りました。

すると、

B「ブラックジャックポーカー21って知ってるか?」

わし「えっ。まじで知らん。」
  「(しまったーーー!!!まじで金取られるやるだーーー!!!😱」

その後、説明を受け練習をすることに。

この時、Cがサポートをしてくれたのですが目が完全にそれまでとは変わっていました。

携帯を少しいじっただけでとBもCも「おいおい。なにしてんだ???」と明らかにそれまでとは違う態度でした。

わし「あ、まじでヤバイ帰らなきゃ。」

とここに来て思いました。


ついに...

わし「そういや妹はまだなの?」
  「17時からコーチの仕事あるし準備もあるから帰りたいんだけど。」

BとC「わかったわかった。そしたらお金くれ。」

わし「(うわやっぱ来たかー😩)」
  「なんで?」

B「おばあちゃんが病気だから、病院代と薬代がかかるんだ。だから寄付してくれんか?」

C「ホケン。オバアチャンホケン。」

Cの通訳はかなり適当になって、「病院」のことを「保険」というようになっていました。

わし「(いや病院って聞き取れてるからぁぁ!!)」
  「そっかー。大変だね。わかったよ。」

財布をみると、2000リエルと21$しかなかったので、2000リエルを出したところ、

B「これじゃ少ない。20$札が見えたぞ。」

仕方なく20$札を。

C「Big donation. Thank you. Thank you.」

わし「(うるさいわい。なんで20$札崩してなかったんだよ...😭)」

B「ありがとう!メアドと電話番号教えて欲しいな!」

わし「おっけー」

メアドは嘘のものを書きました。

ですが電話番号はその場でかけてみてって言われたので、バレてしまいました。

最後にBは、

B「ありがとう!これで薬が買える。ただ、このこととカジノで働いてるってことは秘密だからな」

と言ってきました。

わし「(あーそういうことだったのか。)」


帰り道

C「ありがとう。帰りはAが送ってくれるから!」

下に行くとAが原付に乗って待っていました。

結局妹は現れず、モヤモヤした気持ちのまま、後ろに乗りました。

帰り道でもAは話しかけてきました。

A「お金くれてありがとう。ほんま助かったわー。これで薬を買えるわ。」

わし「うん。どういたしまして😐」

A「ゲストハウスに送る前に薬買いに行きたいんだけど良い?」

わし「いいよ。」

A「んでさ、少し出してくれへん?」

わし「(は??こいつまだ要求してくんの?ふざけんな出すかボケ!
   リアルに1$とちょっとしかないわ!!!!)」
  「いやもう1$しか持ってないから無理だわ」

その後も何か言ってきましたが聞く気になれず、無視していると、Aも話しかけてこなくなりました。

結局薬局なんか寄らずにまっすぐ送り届けてくれました。

降りた後に

わし「ありがとう。」

A「1$でいいからよこせ。」

わし「(は????????????やるもんかバーカバーカ)」

フルしかとでゲストハウスに逃げ込みました。


最後に

今思い返せば、上手いこと言い逃れできたところもあると思うし、高齢者しかいなかったから暴れれば逃げられたかもしれない。

でも、一昨日あたりにTwitterで<海外を旅行中の日本人が強盗に抵抗したところ、拳銃で撃たれる。>という動画付きの投稿をみていたため、それが頭をよぎりました。

殺されることはなかったと思うけど、何があるか分からない。

「命には変えられない。」

そう思ってお金を渡すことにしました。


4度目にして初めてこんな経験をしました。

自分の警戒心の無さが招いたことだなと思います。

この年になって「知らないおじちゃんに興味本位でついて行ってはいけない」ということを身をもって学びました。

もちろん全てのカンボジア人がそうではないと思うけど、気をつけたいなと思います。


というわけで、現金の残金は1$と3400リエルとなりました。

明日、換金できるとこを探しにいきたいと思います。


本当の最後に...

お金をあげた家族へ

妹の存在とかおばあちゃんの話が本当なら、ちゃんと薬買えよ!!!
それで少しでも楽になるならいいわ!!!

妹の存在とかおばあちゃんの話が嘘なら、もう好きに使ってまえ!!!
美味しいご飯でも食べるんだな!!!

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