だからダメ出しするんだよ、あなたに。
「触れてはいけないんだ。俺みたいなやつが。
でも、あなたは。俺がいいと、言ってくれるんだよ。
応えたいけど、俺でいいのかな?
禅問答のようだけど、本当に俺でいいの?
それほど俺、自信がないんだよ。
引っ込み思案で、適当に人と合わせることはできるけど。
自信のなさからそうしてる。
俺は中年だしさ、決していい男でもないしね。
挙げればきりがないくらいだ。
いつもこうやって自己卑下してるんだよ。
ネガティブな俺。みっともないし、ダサい。
だからダメ出しするんだよ、あなたに。
俺は、あまりにも自分が情けなくて、仕方なくて。
だから、弾き返すんだ。
俺がネガティブなの、知ってるよね?
いじけたくてそうしてるんじゃない。
ひねくれたくてしてるんじゃない。
全ては、この、ねじくれた思考の固まりが悪いんだ。
どうして普通に愛せないのか。
どうして思惑に反することを言ってしまうのか。
いつだってあなたは、俺のことを愛して、受け入れてくれたのに」
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