色即是空

見たものシリーズ。

なんだけど、最近あまり新しいのを見てないので、好きな作品たちを出してくシリーズ。

「色即ぜねれいしょん」

みうらじゅんの小説が原作。

京都の仏教系高校に通う乾(イヌ)は、フリーセックスの島と聞いて夏休みに友達とともに隠岐島を訪れる。ひと夏の旅と、そこから成長していく彼らの、バカバカしくも本気な青春ストーリー。

音燃えに出た黒猫チェルシーを見た映画スタッフが渡辺大知にオファーを出し、演技初挑戦のデビュー作でいきなりの主演。この演技で日本アカデミー賞新人賞を獲得することになる。

音燃えに黒猫チェルシーが出たのが2008年の2月。そして色即ぜねれいしょんの公開が2009年8月。わずか1年ちょっとで。

神戸の普通の高校生だった彼が音楽と演技の階段を一気に駆け上がっていくそのストーリーをリアルタイムで見ていて、嬉しかったし、感動もしたし、勇気ももらった。そういう思い出と共にあるこの作品。

映画の内容としては、こういう青春いいよなぁ。完璧じゃないし、甘さよりも酸っぱさとか苦さとかの方だと思うけど、あの頃ならではの無鉄砲さだったり、痛さだったり、カッコつけないカッコよさだったり、等身大を懸命に生きてる感じが。

それと音楽。渡辺大知だけじゃなくて、岸田繁と峯田和伸も重要な役で出演していて。いろんなシーンで音楽が青春を彩ってくれる。この3人でエンディング曲として「どうしようかな」(村八分)を歌ったり。

劇中歌の「旅に出てみよう」。好きなんだよなぁ。

島では、毎日誰かがやってきて、毎日誰かが去ってくる。出会いと別れの繰り返し。だからこそ、この記事はヒゲゴジラ(峯田)が叫ぶこの言葉で終わろう。

『サヨナラだけが人生じゃつまんないぞ!』

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