紙の上を旅する

twitterで時刻表おじさんと名乗るくらいには鉄道、特に時刻表が好きな人生でして。


家の前に線路があって鉄道は身近だったし、このご時世珍しく車を持たない家だったので、自然とそういう方向に育ってたわけで。


子供の頃は当然好き勝手出かけられるわけではないけど、

時刻表は色んな所へ連れて行ってくれる。


今日はここへ行こう。今度はここへ行こう。

最長片道切符をしてみよう。次は全線走破してみよう。


考えるだけなら何でも出来る。


あの駅では駅弁が売っているから。あの駅にはホテルがあるから。


そんなことできる時間もお金ももちろんないけど。

でもこうして「紙の上だけの旅」をするのが好きだった。


子供が紙の上で考えるだけなので、当然無茶なこともたくさんしたことを覚えている。

前日の到着が24時を過ぎてるのに、翌朝の出発が5時半とか。

今じゃ絶対に無理だ(笑)可能でも倒れてしまう。



好きが高ずるとどうなるか。

当時は、時刻表検定というものが存在してまして。

https://www.j-cast.com/trend/2008/09/19027197.html

↑この回のキャッチコピー本当に好きだった。

「愛読書、時刻表」

まさにそうなのよ、愛読書なのよ。

で、結果を言うと、高校生の時に受けた第14回で1級を取りました。

ベテラン実務者レベルらしい。

はい、プチ自慢でした。笑



さて、

大人になって。


元々の旅好きと、サッカーのサポーターというのが相まって、

時刻表を使うのは、空想の旅ではなく実際に行動するための予定を調べることが専ら。

そもそも紙で見なくても、今のネット社会では調べればすぐに出てくる。


昔とはだいぶ変わってしまったけど。

それでも。


やっぱり定期的に時刻表は買っている。

まあこれで育ってきた人間ですから。

それに紙の方が、時間の前後関係がつかみやすいのよね。


今はまだ外出自粛。どこにも行けないから。

だからまた紙の上を旅しようと思って書きましたとさ。

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