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一時の夢

今日は前回の続きで翌日のデートの話をしよう。


お昼前に家を出て、行きたかったカフェと買い物。ちょっとぶらぶらして夜ご飯をお腹いっぱい食べた。

こんなふうに誰かと二人でデートをするなんて本当に久しぶりでとても充実した1日だった。


今日は特別な日で彼の家には帰らない。家があるにも関わらずホテルに泊まる。あるお願いをされていた。

明言は避けるが、家ではさすがにベッドを腐らせそうなので拒否したところ、ホテルに行きたいと要望を頂いたためお出かけである。


出来たばかりの綺麗なホテルに到着し、シャワーを浴びてとりあえずゆっくりする。

こういう何気ない時間も性格や相性が良い人とであれば至福の時間。冗談を言い合って時折キスしながら恋人のような時間を、そのときだけ楽しむ。

何故恋人ではないのか、は私にもわからない。


備付のモノで彼が満足するまで攻められる。瞬く間にベッドが湖と化していく。息を荒げながら行く末を見ているしかない。

そのまま我慢の効かなくなった彼が入ってきて二人で果てた。振動と興奮に耐え切れずものの数分で達してしまった反動で、お互いにお腹を抱えて笑ってしまった。


幸せというのはこういうことをいうのだろうか。しばらく幸せさんにはご無沙汰してる身分なのでイマイチピンとこない。

ただ、夢のように楽しかった。


次の日の朝、私の旅行鞄を持った彼と駅に向かう。

「また遊んでくれる?」

「全然いいですよ。」

どんな意味であっても嬉しかった。


彼と結ばれることはきっと無い。わかっている。

ただ、飽きられるまではどうか、夢を見させてほしい。

その時までは、眠ったままで。


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