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ドラグナー系統調整録〜キメラ覇道完成まで~【アドバンス】

0.はじめに



こんにちは、初めまして。
リモート大会をメインに参加しているRikky(@Loser_Duel)と申します。

半年ほど前からはYouTubeもやらせていただいており、新カードや新情報と関わる機会が一層増えてきました。

今回は新弾で《インフェル星樹》が登場した後に調整していったドラグナーデッキについて記録していこうと思います。

リモート調整チームである〈柳葉会〉〈深夜部〉で様々なプレイヤーと意見交換、対戦をした上で書き上げた熟成された記事なので、無料部分の調整録だけでも是非見てください。

一番最後の有料部分には、最近CSでも結果を残し始めている【キメラ覇道】こと【ドラグナー覇道】の解説を載せています。

※今回はアドバンスの解説なので、《13番目の計画》を採用してデッキ枚数を増やした構築が度々現れます。
《13番目の計画》の採用の是非に対する意見は最後のほうにまとめてあります。

1.《インフェル星樹》について

まずは今回着目したカードの効果をおさらいしましょう。

■ G・ストライク
■ W・ブレイカー
■ このクリーチャーが出た時、バトルゾーンにあるクリーチャーではないカードを2枚まで選ぶ。それらを持ち主のマナゾーンにタップして置く。
■バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれた時、カードを1枚引く。

受け札になりつつ、《希望のジョー星》《新世壊》といったドラゴンデッキに厄介なフィールドカードを簡単にマナ送りにすることができます。

これだけだったらよかったんですけど…

《禁断 ~封印されしX~》
の封印をマナに送ることで2ブースト2ドローのバグが起こることが判明。
圧倒的リソースによって【アナカラーダークネス】【トリーヴァ籠城】, 各種ドラグナー系統に強く出られると感じ、調整に至りました。

今回は調整に力を入れた【4Cガイアッシュ覇道】,【4Cドラグナー】,【4Cキメラドラグナー】の3つに分けて順に調整録を紹介します。




2.【4Cガイアッシュ覇道】調整録

ということで、早速本題に移りましょう。
まず最初に構築したのが【ガイアッシュ覇道】です。

2-1.構築理由

【インフェル星樹】の登場によって、まず2(メンデルス・ゾーン)→5(インフェル星樹)→8(クラッシュ覇道)という最速で《勝利龍装 クラッシュ覇道》を投げるムーブが可能になったため、構築しました。
《超英雄タイム》等のカード指定除去を抜くことができ、頼りなかった【火単我我我】【火自然闇JO退化】に対する受け札を増やすことができるため、弱点を補完することができるように感じたことも最初に組み上げようと思った理由の1つです。

2-2.構築ver.1

■リスト

ガイアッシュ覇道ver.1 火16 水11 自然25 光7 単色15

4/11にvaultで組み上げた構築です。
このアーキタイプ自体は既存のものであるため、細かい解説は省き自分なりにこだわっていた部分のみ解説します。

■デッキ解説
このデッキの主な動きとして、

①《最終龍覇 ロージア》からの《爆熱天守 バトライ閣》設置による爆発展開
②《流星のガイアッシュ・カイザー》と《勝利龍装 クラッシュ覇道》+《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》による呪文, GS無効化状態でのビート

この2つが挙げられます。

《超英雄タイム》を2枚だけ採用することで、《インフェル星樹》では除去できない《とこしえの超人》《検問の守り 輝羅》等の低コストメタクリーチャーや【火単我我我】の低コストクリーチャーを2マナで焼くことができ、のプランも通せるように意識しました。

《お清めシャラップ》を3枚採用して初動を11枚にすることで、安定感を高め、【墓地退化】に対しては時間を稼ぎ《流星のガイアッシュ・カイザー》の着地まで乗り切ることができます。

これらに枠を割いた結果、早期に《爆熱天守 バトライ閣》を設置できる《龍覇 ラブエース》は山切れがしやすいことや、このデッキがずっしりと構えて《勝利龍装 クラッシュ覇道》で詰めていくコンセプトであることから、《リースRX》のような他の山のほうが活かせると感じ不採用に至りました。

■課題

それでも【アナカラーダークネス】や【火単我我我】, 【JO退化】は強かった…

いや…アドバンスのデッキ強すぎるよ…
【火単我我我】【JO退化】はGSやカツキング1枚くらい余裕で貫通してくるし、【アナカラーダークネス】は"マナを伸ばして1ターンに一気に踏み倒す"ことを意識されると決めきれずにハンデスされ切ってしまう…

中途半端になってしまったと言わざるを得ません。
そこで、環境に合わせて戦えることを目的にチューニングすることにしました。

構築2が【火単我我我】【JO退化】を見られるようにした受け重視の構築、番外篇が同じ〈柳葉会〉に属するぶらっきー/蒼い叛逆さんの【アナカラーダークネス】を意識したリソース・貫通力重視の構築になります。

2-3.構築ver.2

■リスト

火単重視ガイアッシュ覇道 火23 水11 自然22 光9 単色22

5/6に構築。
ZweiLanceのDM大学の人気企画段位認定(特定の3デッキを使うZweiLanceさんに3連勝すれば段位がもらえる企画)にて使用。
段位認定の指定デッキは【火単我我我】, 【4Cドラグナー】, 【アナカラーダークネス】の3デッキだったため、最初の【火単我我我】は絶対に乗り越える意気で構築。

■解説

【火単我我我】を強くみるために、《クリムゾン・ビクトリー》を採用し、《お清めシャラップ》《フェアリー・Re:ライフ》に変更。
《百族の長 プチョヘンザ》も採用し、デッキスロットを5枚追加。

先攻であれば2→4で相手の盤面を壊滅させられる上、《百族の長 プチョヘンザ》で蓋ができます。
《流星のガイアッシュ・カイザー》【4Cドラグナー】, 【アナカラーダークネス】に十分刺さるだろうという見通しでした。

事前調整では【火単我我我】は6~7割、【4Cドラグナー】は6割、【アナカラーダークネス】は5割前後という形です。

段位認定の結果はこんな感じ。
なお、ZweiLanceさんを欺いてGR召喚させるべく、上記のリストの超次元から《革命槍 ジャンヌ・ミゼル》を抜いて《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を採用して【4Cドラグナー】に偽装して挑みました。

1回戦 【火単我我我】 先 ○
1点で《クリムゾン・ビクトリー》を踏ませた上で盾から《最終龍覇 ロージア》etc.でカウンター成功。
2回戦 【4Cドラグナー】 先 ○
《勝利龍装 クラッシュ覇道》を2回絡めて盤面をつくりながら攻撃。
3回戦 【アナカラーダークネス】 先 ×
《インフェル星樹》がいなかったものの、《爆熱天守 バトライ閣》の設置まで成功。
しかし、その後盤面と手札を適切に奪われて《とこしえの超人》によって展開できずに敗北。

■課題

デッキパワーを引き換えに…

【火単我我我】には《クリムゾン・ビクトリー》である程度勝率は上げられたが、【アナカラーダークネス】に対しては《紅に染まりし者 「王牙」》《とこしえの超人》で完全に止まってしまい、ノイズにしかなりませんでした…

ただ、《百族の長 プチョヘンザ》は盤面制圧においてカギとなるカードなので【火単我我我】対面以外でも強い盤面は存在したため、今後1,2枚なら刺しても良いかなと感じます。

今回は"短所をカバーする"構築を紹介しました。
次に長所である"コントロール対面の突破力"を伸ばしたぶらっきーさんの構築を紹介しようと思います。

2-4.番外篇 我イアッシュ覇道 / ぶらっきー

■リスト

シータガイアッシュ覇道 火21 水12 自然23 光8 単色18 (掲載許可取得済み)

こちらがぶらっきーさんが製作した"我我我入り"【ガイアッシュ覇道】です。

詳しい解説は以下のリンクから観れますので、是非見てください。

【アドバンス】シータガイアッシュ覇道|ぶらっきー/蒼い叛逆|note

■解説

詳しい解説はぶらっきーさん自身が上記の記事で解説しているため、簡単にこちらが【アナカラーダークネス】を使って対面した時の感想だけ述べておきます。

《我我我 ガイアール・ブランド》の押し込み力と《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》4投による呪文ロックが伊達じゃない…

このデッキはドラグナーへの依存度が低く、"ガイアッシュ覇道"のコンセプトをしっかりと活かしているため、《とこしえの超人》が効きにくくなっています。

また、《天災 デドダム》等で序盤【アナカラーダークネス】側がGRを使わずにマナ加速を行おうとすると、《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》から確実に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》にチェンジしてきます。

こうして残ってしまった盤面を取ろうとすると、必然的に踏み倒さなければならないため、《流星のガイアッシュ・カイザー》が出てきてしまいます。

逆に盤面を残してしまうと、手札に帰っていった《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》からの《我我我 ガイアール・ブランド》による即時リーサルを組まれてしまう可能性があるため、【アナカラーダークネス】側はかなり厳しい選択を強いられるといっても過言ではありません…

結果、【アナカラーダークネス】対面は8割【4Cドラグナー】や【5Cコントロール】に対しても確実な《音卿の精霊龍・ラフルル・ラブ》の押し付けによって高い勝率を誇っています。

ビート対面への勝率は落としているものの、コントロール対面への勝率はかなり高いので、環境次第では十分握る価値があるといえます。

再度リンクを載せておくので、是非記事のほうご覧になってください。

【アドバンス】シータガイアッシュ覇道|ぶらっきー/蒼い叛逆|note




3.【4Cドラグナー】調整録


3-1.構築理由

2-1.で構築した40枚の【4Cガイアッシュ覇道】を調整していた時、リモートCS主催者のらふぁにぃ(@sinkia_rafa)さん"45枚の【4Cドラグナー】であれば山切れを起こしにくく、攻撃力・防御力ともに高いデッキが完成するのではないか"とのご助言をいただきました。

私自身も《爆熱天守 バトライ閣》に頼らずにゲームを進められ、《ドラゴンズ・サイン》による強固な受けを兼ね備えているこのデッキに可能性を感じ、構築するに至りました。

3-2.構築ver.1

■リスト

45枚4Cドラグナー 火22 水12 自然23 光20 闇4 単色19

4/15にvaultで組み上げた構築です。
従来のアーキタイプに《インフェル星樹》, 《禁断 ~封印されしX~》と同型戦、【5Cコントロール】に強い《メガ・マナロック・ドラゴン》等のパワーカードを積み込んだものです。

また、自然単色を十分に採用できるため、《メンデルス・ゾーン》を初動として採用しました。

■解説

《マクスカルゴ・トラップ》のような《龍風混成 ザーディクリカ》から撃てる強力な呪文を採用しつつも、受け札を16枚しっかり採用しビート対面も受けきれるようにしました。

山札切れの心配も軽減されており、しっかりと初動もとれているため自分の動きを安定して通せるようにしています。

4/24に開かれたZweiLanceのDM大学のチーム戦で使用し、個人では予選4-0, 本戦2-0で優勝しました。

予選
1回戦 【JO退化】 後 ○
2回戦 【巨大天門】 先 ○
3回戦 【JO退化】 先 ○
4回戦 【同型4Cドラグナー】 後 ○
本戦
準決勝 【火単我我我】 後 ○
決勝 【火自然アポロヌス】 先 ○ 

また、これをもとに《神秘の宝剣》, 《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》, 《ニコル・ボーラス》を採用したらぴさー(@lapiser_DM)さんの構築や《地封龍 ギャイア》《龍世界 ~龍の降臨する地~》を採用したなかむ(@DM_nakamu)さんの構築がCS, vault大会入賞を果たしています。

■課題

《龍風混成 ザーディクリカ》のバリューを維持するために採用した《龍罠  エスカルデン / マクスカルゴ・トラップ》があまり機能しなかった点や当然ながら《ドラゴンズ・サイン》盾に埋まっている確率、引ける確率が40枚のデッキと比較して低い点が挙げられます。

であれば、《龍罠  エスカルデン / マクスカルゴ・トラップ》etc.を抜いて
①今流行している40枚にすること
②"40枚ではやりにくいことをできるようにする"構築にすること

この2つのアプローチもおもしろいのではないかと感じました。

②について、このデッキを強くするために採用を検討できるカードを紹介していこうと思います。

3-3.採用候補カード一覧

■八頭竜 ACE-Yamata / 神秘の宝剣

八頭竜 ACE-Yamata / 神秘の宝剣 (発案者 らぴさーさん)

自分の動きを優先させるために採用されるカードで、呪文面はこのデッキで困りがちな水文明や闇文明の色の確保、そして山札にあるカードの確認に役立ってくれます。
また、クリーチャー面は《とこしえの超人》等のメタクリーチャーを除去しながら《最終龍覇 グレンモルト》等の大型クリーチャーを出すことができ、一気にフィニッシュまで繋げてくれます。

《マクスカルゴ・トラップ》が抜けて盤面を処理しながら展開できない、という点をカバーしてくれているのは非常に強いです。

《お清めシャラップ》で山回復までしなくて良い45枚だからこそ採用しやすいカードといえるでしょう。

■龍秘陣 ジャックポット・エントリー

龍秘陣 ジャックポット・エントリー(発案者 らぴさーさん)

このデッキと非常に相性がいい踏み倒しカード。

《最終龍覇 グレンモルト》《龍風混成 ザーディクリカ》にアクセスできる第二の《ドラゴンズ・サイン》でありながら、手札に踏み倒し先を必要としない点が強力です。

また、"コスト8"まで踏み倒せるので、次のカードとの相性も抜群です。

■ニコル・ボーラス

ニコル・ボーラス(発案者 らぴさーさん)

先程紹介した《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》と相性の良いカードです。

このデッキになかったハンデスという要素を加えることができ、このデッキに足りないカラーリングを補ってくれる点が非常に優秀です。

ミラー【ガイアッシュ覇道】対面では是非投げたい1枚になっています。

■地封龍 ギャイア

地封龍 ギャイア(発案者 なかむさん)

《インフェル星樹》によってマナが伸びることで、早期に着地を狙えます。

《マクスカルゴ・トラップ》といった呪文による容易な除去手段が環境から消えたため、とても強いフィニッシャーとしての地位を確保しました。

《始原塊 ジュダイナ》《爆熱王DX バトガイ銀河》から出せるため、詰めに重宝します。

■龍世界 ~龍の降臨する地~

龍世界 ~龍の降臨する地~(発案者 らふぁにぃさん)

3ターン目の動きであり、このデッキに不足している火文明の単色カードです。

こちらは原案のらふぁにぃさんの構築に入っていたカードです。

《龍風混成 ザーディクリカ》, 《最終龍覇 グレンモルト》, 《メガ・マナロック・ドラゴン》等、早期に出てきては手に負えないドラゴンを踏み倒すことが可能です。

はずれは9枚あるものの、それ以外なら何が出てきても大体仕事をして次の動きにつなげてくれる点がとても優秀です。


以上が採用候補一覧です。
《龍の呼び声》等ある程度知名度のある入れ替え候補は今回割愛させていただきます。

3-4. 番外篇1 ジャックポット型4Cドラグナー / らぴさー

■リスト

ジャックポット採用4Cドラグナー 火26 水14 自然20 光19 闇6 (掲載許可取得済み)

らぴさーさんによって製作された《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》を採用した【4Cドラグナー】です。

らぴさーのDM-Library
【3分でわかる】あの"伝説のドラゴン"が入った結果4cドラグナーが最強になった件について【デュエマ】

《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》の採用によって、出力が安定化しており、《神秘の宝剣》によって色マナを確保できる点もとても工夫されています。

《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から出てくる《ニコル・ボーラス》がとても(いい意味で)いやらしい一枚となっており、やや苦手としている【ガイアッシュ覇道】に対しても十分に闘えるようになっています。


3-5.【45枚4Cドラグナー】CS, 大会入賞まとめ

らぴさーさん(3-4.ジャックポット型を使用)

5/1 ミニ超ガチCS アドバンス ベスト8

5/5 vault大会(39人規模) 優勝


5/7 vault大会(30人規模) 準優勝


なかむさん(3-2.のロージア1, お清め1,インフェル2を龍世界2,ギャイア2に変更して使用)

5/1 ミニ超ガチCS ベスト8

※6回戦の記載に誤りあり、勝敗は×

5/2 第179回VDuelCS ~アドバンス~ 優勝




4.《13番目の計画》の採用について


最後に"ドラグナー"デッキへの《13番目の計画》の採用について、賛否両論があると思うのでメリットデメリットをまとめておこうと思います。

■《13番目の計画》を採用するメリット

・デッキのスロットを増やせるため、《メガ・マナロック・ドラゴン》等のパワーカードを積める
→プランに多様性を生み出せる
・デッキリストがいくつも存在するため、読まれにくい
・ライブラリーアウトの危険性を減らせる
・禁断や盾に殿堂カードが落ちる可能性や《メンデルス・ゾーン》の失敗率を抑えられる

■《13番目の計画》を採用するデメリット

・キーカードを引ける可能性が下がる
→《メンデルス・ゾーン》を引ける可能性が下がる、《ドラゴンズ・サイン》のような強力トリガーが盾に埋まっている可能性が下がる
・安定した動きを通しにくい場合がある


ざっくりとこんな感じになると思います。
これらのメリットデメリットを理解した上で、採用・不採用を適切に判断するのが良いと感じます。




5.最後に


ここまで御覧いただき本当にありがとうございました。

もしこの記事が良いと思われましたら、いいねしていただけると今後の励みになります。

アドバイス・質問等ございましたら、
Twitter :
Loser/Rikky(@Loser_Duel)のDMまでお願いします。

その他、感想等送っていただけると嬉しいです。


スペシャルサンクスの後は【4Cキメラ覇道】の解説であり、有料部分となっています。
まだCSで目立った結果を残しているわけではありませんが、調整段階で強力でまとまったデッキとなったので、もし興味があれば是非購入していただけると嬉しいです。

☆10/30時点で無料記事に移行


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。


■スペシャルサンクス

ⅰチーム柳葉会
特にお世話になった方々
・Balisさん (@Balis53693779)
私の一番好きなDMPです。様々な対面を当ててくれて、有利不利の判断材料をつくることに協力していただきました。
・ぶらっきー / 蒼い叛逆さん (@rebellion_vault)
Balisさん同様に様々な対面を当てていただき、対面の感想をいくつも聞かせてもらいました。
また、記事を提供していただきました。
・空亡さん (@MMTM_QQQ)
柳葉会統括であり、この記事作成においてアドバイスをいただいたり調整を温かく見守ってくださいました。
・徐々さん (@kusokey_)
この後に記述する【キメラ覇道】を40枚にまとめる際に原案をつくってもらったり構築に関してアドバイスやご意見をいただいたりしました。

この他にも様々なメンバーに調整相手になっていただいたりアドバイスをもらったりしました。
柳葉会の皆さん本当にありがとうございました。

ⅱ柳葉会以外でお世話になった方々
・らふぁにぃさん (@sinkia_rafa)
【4Cドラグナー】デッキ製作の原案をいただいたり様々なアドバイスをいただいたりしました。デュエマ界の恩師です。
・らぴさーさん (@lapiser_DM)
【4Cドラグナー】を良い形に変貌させてくれたYouTubeの相方で、リスト提供していただきました。
・なかむさん (@DM_nakamu)
【4Cドラグナー】のリストを好んで使っていただき、結果を残して戦績を共有していただきました。
・αリオンさん (@rionn0313)
vaultで【4Cガイアッシュ覇道】,【4Cドラグナー】の対戦相手になっていただきました。

皆さんから様々なアドバイスを受け、より良いデッキをつくることができました。
本当にありがとうございます!!




6.【4Cキメラ覇道】調整録


6-1.構築理由 ~【4Cキメラ覇道】って何??~


【4Cドラグナー】, 【ガイアッシュ覇道】といったドラグナーデッキを調整していった段階で私はふととんでもない暴論を思いつきました。

"【4Cドラグナー】と【ガイアッシュ覇道】組み合わせたら強いんじゃね??"


【4Cドラグナー】
《ドラゴンズ・サイン》《最終龍覇 グレンモルト》による防御力・リソース力、【ガイアッシュ覇道】による突破力・踏み倒し抑制力を掛け合わせたら、めちゃくちゃ強いデッキになるんじゃないかということです。

また、もし"ドラサイモルト""ガイアッシュ覇道"が共存するデッキを構築することができればどちらかのデッキに偽装して、相手のプレイを歪ませることが可能になるのではないかと考えました。


例えば…

"《最終龍覇 グレンモルト》を破壊することや《ドラゴンズ・サイン》を止めることに対して裏目をつくれる"

あなたはドラグナー系統のデッキを使っているとします。

Q.【4Cドラグナー】に対して、相手の《最終龍覇 グレンモルト》を除去したい場合あなたはどうしますか?
A.《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》からの《蒼き覚醒 ドギラゴンX》等への革命チェンジを利用して除去します。
Q.【4Cドラグナー】に対して、相手の《ドラゴンズ・サイン》を早期に止めたい場合あなたはどうしますか?
A.《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》から《音響の精霊龍 ラフルル・ラブ》革命チェンジをして呪文を咎めます。

とまあ、こんな感じになるでしょう。
【4Cドラグナー】ならばその行動に対して裏目は大してないでしょう。

しかし、もしそれが実は【4Cキメラ覇道】であるならば…意識外から突然の《流星のガイアッシュ・カイザー》が襲来して【 † ガイアッシュ覇道 † 】が始まります。

というように、《流星のガイアッシュ・カイザー》《最終龍覇 グレンモルト》を最大限に活かせるデッキになると考えて構築することにしました。

ということで、【4Cドラグナー】【ガイアッシュ覇道】を組み合わせた新デッキ、【4Cキメラ覇道】解説に行ってみようと思います!

6-2.構築ver.1

■リスト

45枚4Cキメラ覇道 火21 水12 自然23 闇4 単色19

5/8の琵琶湖CSアドバンスで使用した構築です。
結果はまとめに載せておきます。

2-2.に載せている【ガイアッシュ覇道】3.2.に載せている【4Cドラグナー】を足した後に、そこから必要ではないと感じたカードを抜きました。

採用カードの理由については【4Cガイアッシュ覇道】, 【4Cドラグナー】それぞれの採用候補と大体同じなので、割愛させていただきます。
今回は不採用にしたカード(採用候補のカード)について詳しく解説していきます!

6-3.構築ver.1における不採用カード

■龍風混成 ザーディクリカ

龍風混成 ザーディクリカ

おそらく、一番最初に構築を見た時に"あれ?"と思ったのではないのでしょうか?

このカードのパワーはとても高く、《ドラゴンズ・サイン》を連鎖させたり、相手の小型メタクリーチャーを除去したり…とビート対面・コントロール対面ともに強力だと思います。

では何故採用しないのか、このデッキにおけるビート対面・コントロール対面それぞれにおける《龍風混成 ザーディクリカ》の必要性を吟味していくことにしましょう。

i. ビート対面
このカードがあれば、《ドラゴンズ・サイン》を連鎖させて、盾とブロッカーをどんどん展開することが可能です。
しかしながら、そこまでしなくても《最終龍覇 グレンモルト》単体で出したり《最終龍覇 ロージア》《インフェル星樹》を複数枚踏ませることで止められる盤面が多く、このカードが必須かといわれるとそうではないように感じました。
初動をしっかりと撃って、相手に"次のターン走らなければ負ける"という圧力をかければ、過剰な受けは必要ではないと感じたということです。
※もちろん勝率が落ちるのは確かです。

ⅱ.コントロール対面(アナカラーダークネス想定)
盤面に残せば、呪文を唱えるだけで《とこしえの超人》等のメタクリーチャーを焼却しながら手札を増やせます。
しかし、《流星のガイアッシュカイザー》で十分にハンドリソースを確保でき、【ガイアッシュ覇道】の一面を活かしてドラグナーに頼らずとも打点を伸ばすことができ、呪文のバリューが落ちているこのデッキには《龍風混成 ザーディクリカ》が不要だと感じました。


以上の2点から《龍風混成 ザーディクリカ》を積まずともどちらのタイプのデッキに対しても十分対抗できると判断し、不採用に至りました。


■ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム

ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム

小型クリーチャーを焼却できるこのカードだが《龍風混成 ザーディクリカ》同様、《とこしえの超人》がいても戦えることや《とこしえの超人》が採用されたデッキが活躍しにくい環境になってきているため不採用としました。

やはり《インフェル星樹》の登場によって、このカードに頼らなくてもカード指定除去ができるようになったのが大きいですね。

■龍覇 ラブエース

龍覇 ラブエース

【ガイアッシュ覇道】の項でも紹介しましたが、最速3ターン目に《爆熱天守 バトライ閣》を建てられる上振れをつくれるのが魅力ではあるが、中盤以降に引いても弱く、枠が圧迫されているこのデッキに採用する余地はないと判断。

2→4(龍覇 ラブエース)の動きに特化できるデッキにこそ採用するカードだと感じました。

■龍罠 エスカルデン / マクスカルゴ・トラップ

龍罠 エスカルデン / マクスカルゴ・トラップ

相手のメタカードを除去しながら自分の強力なクリーチャーを展開することができる一枚です。

《龍風混成 ザーディクリカ》が抜けたため、呪文面のバリューがかなり落ちてしまったため不採用です。

■メガ・マナロック・ドラゴン

メガ・マナロック・ドラゴン

"欲張り野郎にはお仕置きが必要だな。"

刺さればマナを縛って数ターン実質EXターンを取ることができる殿堂ドラゴン。

しかし、終盤はやや刺さりづらい面があり、また枠を取れなかったためやむを得ず不採用

初動枚数が多いと感じた場合は、《お清めシャラップ》を1枠こちらに変更することを是非検討してほしいです。

■生命と大地と轟破の決断

生命と大地と轟破の決断

マナゾーンから《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》《インフェル星樹》を合計2体まで射出できる殿堂カード。

マナゾーンから撃てる呪文であり、採用候補であるが《最終龍覇 ロージア》《最終龍覇 グレンモルト》を使って《邪帝斧 ボアロアックス》で役割を代用でき、"《メンデルス・ゾーン》のはずれはできるだけ減らしたい"と考えたため不採用としました。

パンプアップ等の他のモードもあり、採用するとプレイの選択肢が一気に広がります。
《メガ・マナロック・ドラゴン》と同じく積極的に採用枠を見つけたいカードです。


以上が主な不採用カードとその理由です。
次に結果を見ていこうと思います。

6-4.構築ver.1の課題

45枚4Cキメラ覇道 火21 水12 自然23 闇4 単色19

おそらく、不採用カードを見ている過程で構築を忘れた方も多いと思うので、再度掲載します。

これを暫く使ってみて実感した課題をまとめると…

"《流星のガイアッシュ・カイザー》が欲しいタイミングで引けない…"

そりゃそうなんですよ…45枚ですもん…詰め込みすぎです。パンクします。

これを解決する手段は【4Cドラグナー】の課題に対するアプローチでも述べた通り2つ…

①40枚に圧縮すること
②"40枚ではやりにくいことをできるようにする"構築にすること

《流星のガイアッシュ・カイザー》の5,6枚目になれるような強力なカードが現状おらず、少し厳しいように感じました。
であれば、①の"さらに不要なカードを吟味して40枚まで圧縮する"というアプローチで今回はこの課題を解決しようと考えました。


6-5.構築ver.2 ~現環境での【キメラ覇道】結論構築~


■リスト

40枚4Cキメラ覇道 火20枚 水11枚 自然20枚 光15枚 闇4枚 単色16枚

ver.1の課題を解決するべく、練った構築がこちら。

同じ〈柳葉会〉に属するバイクちゃん(@kusokey_)にチューニングしてもらったものをもう一段階組み替えて構築しました。

初動や殿堂カードを削り、自分の動きを確立させました。
受け札である《インフェル星樹》を1枚削ったものの、その分デッキ圧縮によって《ドラゴンズ・サイン》や《最終龍覇 ロージア》を踏む確率を上げています。


6-6.構築ver.3 【鈴鹿CS 2位】

5/15の鈴鹿CSにて使用した構築。
【アナカラー墓地退化】が少ないと踏み、《お清めシャラップ》《八頭竜 Ace-Yamata / 神秘の宝剣》に変更。
《流星のガイアッシュ・カイザー》によって軽減できる出し先が増えたため、軽減先である《勝利龍装 クラッシュ覇道》も削減しました。
水や闇のマナを用意できる点を評価しました。

《ドラゴンズ・サイン》による受けと《流星のガイアッシュ・カイザー》によるカウンター性能でしっかりと予選本戦ともに勝ち切れる試合が多かったです。

次の項ではこのデッキの自由枠になるカードを理由とともに解説していこうと思います。

6-7.自由枠のカード


■闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ

闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ

初動にもなりつつ、クリーチャー面でマナ回収、呪文面で山札回復が可能です。

40枚に圧縮する上で、初動枚数をまず削れると感じました。
急激なマナ加速を重視しているので、《メンデルス・ゾーン》《ボルシャック・栄光・ルピア》を優先して採用したいため、1ブーストしか期待できないこのカードを2枚削りました。

1枚だとあまり大きな役割を果たすことができないため、色マナ確保ができる《八頭竜 Ace-Yamata / 神秘の宝剣》との選択枠だと思います。


■八頭竜 ACE-Yamata / 神秘の宝剣

自分の動きを優先させるためのカードで、呪文面はこのデッキで困りがちな水文明や闇文明の色の確保、そして山札確認に役立ってくれます。

また、クリーチャー面は《流星のガイアッシュ・カイザー》の軽減対象で《とこしえの超人》等のメタクリーチャーを除去しながら《最終龍覇 グレンモルト》等の大型クリーチャーを出すことができ、一気にフィニッシュまで繋げてくれます。

《お清めシャラップ》との選択枠です。

■インフェル星樹

インフェル星樹

2ブースト2ドローで5マナ域で積極的にプレイしたいカードであるが、現状3枚あれば十分活躍させられます。

《流星のガイアッシュ・カイザー》《最終龍覇 グレンモルト》含めあらゆるカードでリソースを取れる点が3枚で十分と感じられた要因だと思います。

■蒼き団長 ドギラゴン剣

蒼き団長 ドギラゴン剣

《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》《流星のガイアッシュ・カイザー》を使いまわすことができる強力な殿堂カード。

《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》を使いまわすことで、盤面を取りながら、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》にアクセスできる。

このデッキに足りない"スピード・アタッカー"を増やすことができる強力な一枚でもあります。

ただし、このカードがなくても十分押し切れると判断したため、自由枠としました。

■時の法皇 ミラダンテⅫ

時の法皇 ミラダンテⅫ

他のカードでは代用できないクリーチャーをロックする性能を持っています。

この【4Cキメラ覇道】において、入れ替えるとするならば《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の枠になります。

しかし、今の環境では《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》で呪文に制限をかけるだけで十分に勝てる対面が多く、《界王類邪龍目 ザ・デッドブラッキオ》《勝利龍装 クラッシュ覇道》のようなこのカードの制限範囲を超えてくるカードが流行っているため、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の3枠目より優先して積む理由がないように感じました。

結果、自由枠として選出することになりました。


6-8."超次元ゾーン"の自由枠について


続いて《13番目の計画》が抜けた枠に入れたカードとその他候補について話そうと思います。

■覇闘将龍剣 ガイオウバーン / 勝利の覇闘 ガイラオウ

覇闘将龍剣 ガイオウバーン / 勝利の覇闘 ガイラオウ



《最終龍覇 グレンモルト》
に装備させるドラグハートで《我我我 ガイアール・ブランド》《"罰怒" ブランド》を上から取ることができるようになります。

防御性能を高めた上で能動的に使うと、3面一気に取ることができる点が優秀です。

今回は【火単我我我】【4Cドラグナー】を含め、次のカードと比べて広い範囲を見られる点を評価して採用に至りました。


■始まりの龍装具 ビギニング・スタート / 終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド

始まりの龍装具 ビギニング・スタート / 終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド

もう一枚の採用候補です。

《ドラゴンズ・サイン》から出てきた《最終龍覇 グレンモルト》にスレイヤーとバトル時+2000を与えて、【JO退化】に対して進化クリーチャーの要求枚数を上げることができます。

スレイヤーによって《キャンベロ <レッゾ.star>》の下のカードまで破壊できるため、【JO退化】を強く見たい時に採用しましょう。


6-9.【4Cキメラ覇道】結果まとめ


筆者(Rikky)

5/8 琵琶湖CS アドバンス ベスト8
構築は45枚のリストをそのまま使用

5/10 vault大会(40人規模) ベスト4
構築は40枚のリストをそのまま使用

5/14 ZweiLanceのDM大学でのリモート大会"DM大CS"(26人規模) 準優勝
40枚のリストから覇道1, お清め1, ラフルル1→神秘の宝剣2, ダンテ1に変更して使用

5/15 鈴鹿CS(73人規模) 準優勝
構築は同上

5/26 京都龍星杯 5位
構築は同上、予選を4位であがっているため5位と記録されていた。


パパ@店長さん(@rukapapagzxx)

5/15 第104回ドレミCS ベスト8
構築は鈴鹿のものから《神秘の宝剣》1枚を《メガ・マナロック・ドラゴン》に変更。

ルナ/FRNさん(@Lunadmp_FRN)

5/29 秋田CS 3位入賞

ルナ/FRNさんが使用された構築
秋田CSでの対面

5/28 BOX争奪戦優勝




6-10.各種対面の勝率・プレイング


※まだ勝率を正確に出していない対面があります。

■【火単我我我】対面

勝率 : 先攻 13-4(.765) 後攻 6-5(.545)
※先攻のとき1点《最終龍覇 ロージア》等多かったので、もう少し勝率は落ちると思います。

"確実にブーストして相手に殴らせる"

この対面では相手に圧力をかけて、早く殴らないと死ぬという圧力をかけることが重要です。
《龍風混成 ザーディクリカ》がない分、溜められると正直きついです…

キルターンが基本的に向こうのほうが短いので、《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》を埋める、《ドラゴンズ・サイン》からの出し先を用意することを意識してカウンターに備えることもポイントです。

手札に余裕があるなら、《最終龍覇 グレンモルト》《ドラゴンズ・サイン》をマナに埋めて【4Cドラグナー】に偽装すると、対面が《GIRIGIRI チクタック》を使って貯めてくれる場合があるので、そこに《流星のガイアッシュ・カイザー》を当てましょう。


■【JO退化】対面

勝率 : 先攻 11-6 (.647) 後攻 7-8 (.467)

"赤単同様、圧力をかける"

《禁断のモモキングダム》等の厄介な進化先が複数枚揃わないうちに【火単我我我】対面同様、早めに走らせることがポイントです。

先程同様キルターンが基本的に向こうのほうが短いので、《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》をマナに置く、《ドラゴンズ・サイン》からの出し先を持っておくことを意識しましょう。

また、カウンターを決められるように初動を撃つために必要な時以外は《流星のガイアッシュ・カイザー》は1枚手札に抱えるようにしましょう。

一度止めることができれば、《流星のガイアッシュ・カイザー》からの《勝利龍装 クラッシュ覇道》で攻め切ることができます。


■【4Cドラグナー】対面

勝率 : 先攻 4-2 (.667) 後攻 3-2 (.600)

"ひたすらマナを伸ばして相手をけん制"

この対面に対しては、【ガイアッシュ覇道】としての一面を前面に押し出して闘います。

【4Cドラグナー】側は基本的に《流星のガイアッシュ・カイザー》から《勝利龍装 クラッシュ覇道》で一気にフィニッシュされることが苦手です。

そのため、

①ひたすらマナを伸ばして能動的に《勝利龍装 クラッシュ覇道》から詰められるようにする
②《最終龍覇 グレンモルト》のような厄介な除去先を用意し処理させて《流星のガイアッシュ・カイザー》を当てる

これらがポイントになってきます。

①における詰め方について

基本的に《勝利龍装 クラッシュ覇道》でEXターンを取りながら、《流星のガイアッシュ・カイザー》等で盤面を形成した上で《最終龍覇 グレンモルト》で一気に詰め切ることがポイントです。

マナが伸びているので、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を能動的に龍解させて詰めたり、《始原塊 ジュダイナ》で容易にマナから2体目の《最終龍覇 グレンモルト》《勝利龍装 クラッシュ覇道》を出すことができます。

②における《最終龍覇 グレンモルト》の装備の選び方について

自分が次のターン相手に仕留められそうな状況ではなく手札に《流星のガイアッシュ・カイザー》をキープできているのならば、《最終龍覇 グレンモルト》からは《爆熱天守 バトライ閣》を建設してどちらを処理するかの2択を押し付けましょう。

その他のケースでは、《邪帝斧 ボアロアックス》からの展開でリソースを稼いだり《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》で盤面を取ったり、苦しい局面であれば《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で詰めるのもありでしょう。

この対面は受け札の枚数がほぼ同じで、こちらには【ガイアッシュ覇道】のギミックが詰まっているためこちらが基本的に有利ですが、ドラグハートウェポンを扱う都合上分岐が多く、練度が出てしまう対面です。
事前に練習して勝ち筋をしっかりと把握しておくことがポイントです。

■【4Cガイアッシュ覇道】対面

勝率 : 先攻 6-5 (.545) 後攻 4-4 (.500)

"マナをひたすら伸ばすことを意識した上で、適切なタイミングで《流星のガイアッシュ・カイザー》を投げる"

《ドラゴンズ・サイン》《最終龍覇 グレンモルト》を積んでいる都合上、"ブースト力"の部分では若干劣ってしまう部分があります。

そこでこの対面では

①踏み倒さずに《最終龍覇 ロージア》や《最終龍覇 グレンモルト》を出して《爆熱天守 バトライ閣》を建てて相手をけん制する。
②《勝利龍装 クラッシュ覇道》を投げられる前のターンに《流星のガイアッシュ・カイザー》を投げる。
③マナを伸ばして《勝利龍装 クラッシュ覇道》を1度投げてから《最終龍覇 グレンモルト》で一気に詰める。

この3つがポイントになってきます。

《最終龍覇 グレンモルト》だけで攻め切ろうとすると、GSや《最終龍覇 ロージア》で止まってしまった時に相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》が飛んできてそのままこちら側が《勝利龍装 クラッシュ覇道》によって押し込まれてしまいます。

そのため、この対面では決めきる最後のターン以外は《流星のガイアッシュ・カイザー》が4枚見えていない限り、踏み倒さないことを意識しましょう。

その上で《爆熱天守 バトライ閣》《最終龍覇 グレンモルト》, 《流星のガイアッシュ・カイザー》といった"除去しなければならないもの"を用意して、相手に安易なマナ加速をさせないことが重要です。

終盤までにしっかりマナを加速できれば、【ガイアッシュ覇道】側は《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を絡めて殴るために準備する必要があり、その必要がないこちらに分が傾いてきます。

この対面も事前に練習して勝ち筋を確立しましょう。


■【5Cコントロール】対面

勝率 : まだ未測定、体感微有利

"《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を投げ続ける"

このデッキは7マナ域になるまでを基本呪文に頼っているので、

①呪文を止め続けて《ロスト・Re:ソウル》を撃たせない
②撃たれても大損害にならない状態をつくる

この2点が重要です。

可能ならば、《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を使い回すことで時間を稼ぎ、最後に《勝利龍装 クラッシュ覇道》を活かして押し切ることを意識しましょう。

しかし、7マナ域になると呪文を止めていても《最終龍覇 グレンモルト》で盤面を取られ始めます。
また、手札に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を抱えられていない場合、先に《ロスト・Re:ソウル》を撃たれてしまう恐れがあります。

そんな時はがポイントになります。
《爆熱天守 バトライ閣》を建てたり積極的にマナを伸ばしたりして、《ロスト・Re:ソウル》を撃たれても大丈夫なように準備しましょう。

《爆熱天守 バトライ閣》さえ残れば、トップのドラゴンによって《爆熱DX バトライ武神》をつくり一気に試合を決めきることができます。


■【墓地退化】対面

勝率 : 先攻 11-8 (.529) 後攻 9-12 (.429)

"《流星のガイアッシュ・カイザー》で貯めるか《最終龍覇 グレンモルト》で詰めるか"

コンボが決まるスピードが速いため、先攻を取らなければそこそこ厳しい戦いを強いられますが、

①《流星のガイアッシュ・カイザー》で相手の《龍魔神王 バルカディア・NEX》が出てきても殴られないようにする
②【墓地退化】側の受けが薄いため、《最終龍覇 グレンモルト》からの《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で一気に決める
③《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》で相手の《龍脈術 落城の計》を止めながら詰められる準備を進める

ことを意識してテンポをとっていきましょう。

相手の手札と次の動きを予測しながら、退化されないように縛りながら詰めましょう。


■【アナカラーダークネス】対面

勝率 : 先攻 4-2 (0.667) 後手 3-3 (.500)

"《流星のガイアッシュ・カイザー》でハンデス抑制しながら《最終龍覇 グレンモルト》で押し切る"

デッキの性質上、《流星のガイアッシュ・カイザー》で早期のハンデスを抑えながら《最終龍覇 グレンモルト》《とこしえの超人》を要求できます。

《とこしえの超人》に対しては《切札勝太&カツキング ~熱血の物語~》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を投げながら処理することができます。

長期戦になるとかなり厳しくなってくる部分があるので、

①【4Cドラグナー】に偽装してオーラを使わせることで《流星のガイアッシュ・カイザー》から勝ち筋をつくっていく
②《とこしえの超人》を出されないうちに《最終龍覇 グレンモルト》で押し切る

これらがポイントになると思います。


対面が分かっている状態での事前調整では五分程度に落ち着きましたが、リスト割れがしないリアルでのCSだともう少し勝率が期待できると思います。

ハンドキープ、そもそもマナを伸ばすのか、というところから考えてプレイをすることがポイントになります。
マナを伸ばさないことで、ハンドが刈り取られないタイミングとマナを伸ばさないと回答札がなくて負けてしまう局面があるので、しっかり見極めることが重要です。

こちらも事前練習が重要な対面だと思います。


以上が各対面の勝率、ポイントになります。


6-11.構築案置き場 (殴り書き)


こういう構築もありだなあと思いつつも、まだ試せていない構築です。
詳しい解説はしませんが、試してみることをおすすめします。

■構築案 5/12 A

4Cキメラ覇道 5/12 A 火19枚 水 11枚 自然 21枚 光 15枚 闇4枚 単色 15枚

バイクちゃんが組んでくれた40枚基盤(この記事には載せられていない)から《お清めシャラップ》1枚を《神秘の宝剣》に変更したもの。
黒マナを確保できるため、《最終龍覇 グレンモルト》が素だししやすくなる。
殿堂カードを2枚積めているため、上振れも存在。
超次元には《始まりの龍装具 ビギニング・スタート》を備えて今環境的に立ち位置が良い【JO退化】を見れるようにしている。

初動初動9枚に不安がある人は《最終龍覇 グレンモルト》または殿堂カード1枠を削って《神秘の宝剣》に枠を譲ってもいいかも。
その分《ドラゴンズ・サイン》のバリューは落ちるが、《八頭竜 Ace-Yamata》を活かせるため、長期戦に強くなるのではないか。

今度試してみます。




7.ご精読ありがとうございました


ここまで長文、ご精読ありがとうございました。

様々な対面とほどよい勝率を出しつつも、【4Cドラグナー】【5Cコントロール】に強く出られる【4Cキメラ覇道】是非CSで使ってみてはいかがでしょうか?

チューニングによっては特定対面に特化させたり殿堂カードを複数枚積むことも可能です。

再度になりますが、もしこの記事が良いと思われましたらいいねしていただけると今後の励みになります。

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それではまた次回の記事で会いましょう。
ありがとうございました!


(以上、約17,600字)

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